分子生物学Ⅰ

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 分子生物学Ⅰ
科目番号 0051 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 分子生物学 東京化学同人
担当教員 (伊藤 篤子)

到達目標

遺伝子の複製と発現に至るセントラルドグマの各現象(複製、転写、翻訳)を理解し、説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1遺伝子の複製について詳細に説明できる遺伝子の複製について説明できる遺伝子の複製について説明できない
評価項目2遺伝子の転写について詳細に説明できる遺伝子の転写について説明できる遺伝子の転写について説明できない
評価項目3遺伝子の翻訳について詳細に説明できる遺伝子の翻訳について説明できる遺伝子の翻訳について説明できない

学科の到達目標項目との関係

JABEE (c) 説明 閉じる
JABEE (d) 説明 閉じる
学習・教育目標 C4 説明 閉じる
学習・教育目標 C6 説明 閉じる

教育方法等

概要:
分子生物学は、生命現象を自然科学一般の共通言語である「分子」で論じる学問である。生命現象とは一般に細胞の成長、分裂、機能分化、運動、相互作用、といったものを指す。本講義ではこれらの生命現象の根幹にある「遺伝子」に着目し、その構造や機能、発現機構を理解することで医学、工学、農学といった応用分野での研究につながる基礎知識を身に着けることを目標とする。
授業の進め方・方法:
教科書を参考に、適宜プリントを配布する。
注意点:
中間テストは行わない。演習問題を配布するので自学自習し、締め切りまでに提出する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス。DNAの構造と機能の復習 DNAの化学的な構造と機能について説明できる
2週 遺伝子の複製Ⅰ 真核生物と原核生物で複製の仕組みを説明できる
3週 遺伝子の複製Ⅱ 真核生物と原核生物で複製とその正確さを保つ仕組みを説明できる
4週 遺伝子の複製Ⅲ
真核生物と原核生物で複製とその正確さを保つ仕組みを説明できる
5週 遺伝子の転写Ⅰ 転写の過程について真核生物と原核生物で説明できる。
6週 遺伝子の転写Ⅱ 転写の過程について真核生物と原核生物で説明できる。
7週 遺伝子の転写Ⅲ 転写の過程について特に真核生物特有の事象も含めて説明できる。
8週 遺伝子の転写Ⅳ 転写の過程について特に真核生物特有の事象も含めて説明できる。
4thQ
9週 遺伝子の翻訳Ⅰ 翻訳の過程について真核生物と原核生物で説明できる。
10週 遺伝子の翻訳Ⅱ 翻訳の過程について真核生物と原核生物で説明できる。
11週 遺伝子の翻訳Ⅲ 翻訳の過程について真核生物と原核生物で説明できる。
12週 遺伝子の翻訳Ⅳ 翻訳後のタンパク質について説明できる。
13週 バイオテクノロジー ,遺伝子組み換え 遺伝子組み換え技術について,これまで学習した事柄から理解し説明できる
14週 問題演習
15週 テスト返却、復習、AV教材
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野基礎生物DNAの構造について遺伝情報と結びつけて説明できる。3後1,後2,後4,後5
遺伝情報とタンパク質の関係について説明できる。3後1,後2,後8,後9,後10,後11,後12
ゲノムと遺伝子の関係について説明できる。3後1,後2
生物化学タンパク質、核酸、多糖がそれぞれモノマーによって構成されていることを説明できる。3後1,後2
生体物質にとって重要な弱い化学結合(水素結合、イオン結合、疎水性相互作用など)を説明できる。3後10
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。3後10
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。3後13
タンパク質の高次構造について説明できる。3後13
ヌクレオチドの構造を説明できる。3後1,後2
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。3後1,後2,後4,後5
DNAの半保存的複製を説明できる。3後1,後2,後3,後4,後5
RNAの種類と働きを列記できる。3後6,後7,後8,後9
コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。3後6,後7,後8,後10,後11,後12

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合72000028100
基礎的能力4600001662
専門的能力2400001034
分野横断的能力2000024