文章表現論(教養ゼミⅡ)

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 文章表現論(教養ゼミⅡ)
科目番号 0057 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 プリントを配布する。
担当教員 青野 順也

到達目標

1.古代日本語がどのような変化を経て現代日本語になったのか,多様な観点から説明できる。 2.古代日本語と現代日本語の違いを,多様な観点から説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1古代日本語の文章・表記・音韻の特徴について,具体例を挙げて説明できる。古代日本語の文章・表記・音韻の特徴をおおよそ説明できる。古代日本語の文章・表記・音韻の特徴を説明できない。
評価項目2古代日本語と現代日本語の違いを文章・表記・音韻など,諸種の観点から具体例を挙げて説明できる。古代日本語と現代日本語の違いを文章・表記・音韻のうち,いずれかの観点から説明できる。古代日本語と現代日本語の違いを説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 私たちは,普段特別に意識することなく日本語を話したり書いたりしているが,現代日本人の言語生活を支える現代日本語は,古代(主として奈良・平安時代)から,どのように変化して成立したのだろうか。また,古代の日本では,どのような文章が,どのような文字で綴られていたのだろうか。  この授業では,古代日本語を主たる考察対象とし,表記・語彙など,日本語の特徴を考えていきたい。
授業の進め方・方法:
 教員による講義が一通り終わった後は,各自の問題意識に基づいて調査・発表・討論を行い,レポートを作成する。
注意点:
 この授業では古典語の考察を行うが、分かりやすく説明するので心配には及ばない。また、疑問点や気づいたことがあれば、積極的に発言してほしい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ・ガイダンス ・「言葉の乱れ」と言語変化 ・授業の進め方と成績評価の方法とを把握する。 ・現代日本語の事象を通して,「言葉の乱れ」と言語変化について説明できる。
2週 ・古代日本における漢字の受容 ・日本における漢字使用の始まり ・稲荷山古墳出土鉄剣の語学的意義について説明できる。
3週 ・『万葉集』の表記 ・様々な万葉仮名表記の原理を説明できる。
4週 ・『古事記』の表記,文章 ・『古事記』上表文の内容と「以音」註とを理解する。
5週 ・古代の母音 ・「あめつちの詞」,「たゐにのうた」 ・奈良時代とそれ以前の母音の数について説明できる。 ・「あめつちの詞」「たゐにのうた」の違いを説明できる。
6週 ・「いろはうた」と「五十音図」 ・現代では失われた古代の音声について説明できる。 ・「いろはうた」の特徴と,「五十音図」が使用された場について説明できる。
7週 ・平仮名,片仮名の発生 ・紀貫之『土左日記』の文章 ・平仮名,片仮名の発生と用途について説明できる。
8週 ・『古今和歌集』の様々な和歌 ・平安時代の文章 ・平仮名による複線表現について理解できる。 ・「係り結び」とは何かについて説明できる。
2ndQ
9週 ・受講生によるプレゼンテーション1 ・自身の考えを,分かりやすく説得的に発表することができる。
10週 ・受講生によるプレゼンテーション2 ・自身の考えを,分かりやすく説得的に発表することができる。
11週 ・受講生によるプレゼンテーション3 ・自身の考えを,分かりやすく説得的に発表することができる。
12週 ・受講生によるプレゼンテーション4 ・自身の考えを,分かりやすく説得的に発表することができる。
13週 ・受講生によるプレゼンテーション5 ・自身の考えを,分かりやすく説得的に発表することができる。
14週 ・受講生によるプレゼンテーション6 ・自身の考えを,分かりやすく説得的に発表することができる。
15週 ・受講生によるプレゼンテーション7 ・自身の考えを,分かりやすく説得的に発表することができる。
16週 ・受講生によるプレゼンテーション8 ・まとめ ・自身の考えを,分かりやすく説得的に発表することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合05000500100
基礎的能力0000000
専門的能力05000500100
分野横断的能力0000000