文章表現法

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 文章表現法
科目番号 0067 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 プリント配付
担当教員 青野 順也

到達目標

【目的】日本語によるコミュニケーション力を高め、自己表現力を養うことを目的とする。
1. 文章表現のルールを理解し、作文を適切に修正し、わかりやすい文章に仕上げることができる。
2. 社説の要約や小論文の書き方を学び、科学技術論文を書くことができる。
3. 自己の主張を論理的にわかりやすくまとめ、口頭で伝えることができ、また他者の発表に対しては的確な質問をすることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文章のルールを理解し、作文を適切に修正することができる。文章のルールをおよそ理解し、作文を修正することができる。文章のルールを理解できず、作文を修正することができない。
評価項目2要約や小論文をわかりやすく書くことができる。要約や小論文を書くことができる。要約や小論文を書くことができない。
評価項目3自己の主張をわかりやすく口頭で発表したり、的確な質問をしたりすることができる。自己の主張を口頭で発表したり、質問をしたりすることができる。自己の主張を口頭で発表したり、質問をしたりすることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
これまで培ってきた国語の読解力・文章力等を応用して、5年次の卒業論文や卒業研究の発表でその実力が発揮できるよう文章表現力やプレゼンテーション力を養う。また様々な論文に触れることによって、視野を広げ、批評する目を養い、自ら考え問題解決ができる力を培う。
授業の進め方・方法:
オリジナルのテキストを毎回配付し、講義と演習を重ねながら授業を進める。
また語彙力をつけるために、外来語テストや漢検2級程度の習得をめざして漢字テストを随時行う。
意見文を書いた後には、一人一人にその内容についてのプレゼンテーションを行ってもらう予定。
注意点:
プリントは教材やテストの答案等も含めてきちんとファイルに保存しておくこと。
やむを得ず授業を欠席した場合は、担当者のところへ早めに教材や課題を受け取りに来ること。
課題は必ずすべて提出すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
書く技術(1)
文章表記のルールや語彙の適切な選択ができる。
2週 漢字テスト1
書く技術(2)
漢検2級の漢字を書くことができる。不適切な文章を適切に修正することができる。
3週 書く技術(3) 誤解を受けやすい文を適切に修正することができる。
4週 外来語テスト1
書く技術(4)
外来語の言い換えを書くことができる。場にふさわしい表現を使うことができる。
5週 書く技術(5) 敬語を理解し、正しく使うことができる。
6週 漢字テスト2
書く技術(6)
敬語を理解し、正しく使うことができる。
7週 書く技術(7) 案内文・ビジネスメール・お礼状などを書くことができる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 中間試験返却・解説
漢字テスト2
書く技術 (8)-1
基礎表現の復習をし、理解することができる。漢検2級の漢字を書くことができる。案内文・ビジネスメール・お礼状などを書くことができる。
10週 書く技術 (8)-2 案内文・ビジネスメール・お礼状などを書くことができる。
11週 外来語テスト2
要約1
外来語の言い換えを書くことができる。社説の要約をすることができる。
12週 要約2 社説の要約をすることができる。
13週 要約3 社説の要約をすることができる。
14週 小論文 1 問題に対して自分の意見をまとめる方法を理解することができる。
15週 論理トレーニング トピックセンテンスや論証のしかたを理解することができる。
16週 期末試験
後期
3rdQ
1週 期末試験 返却・解説 自分の要約を見直し、不足を補うことができる。
2週 漢字テスト4
小論文 2
漢検2級の漢字を書くことができる。問題に対して自分の意見をまとめる方法を理解することができる。
3週 小論文 演習1 社会的な問題に対して,自分の意見をまとめることができる。
4週 小論文 演習2 社会的な問題に対して,自分の意見をまとめることができる。
5週 外来語テスト3
プレゼンテーションのしかた・スピーチ構成
外来語の言い換えを書くことができる。プレゼンの方法を理解することができる。
6週 プレゼンテーション1
自分の意見をプレゼンテーションできる。
7週 漢字テスト5
プレゼンテーション2
漢検2級の漢字を書くことができる。自分の意見をプレゼンテーションできる。
8週 プレゼンテーション3 自分の意見をプレゼンテーションできる。
4thQ
9週 プレゼンテーション4 自分の意見をプレゼンテーションできる。
10週 外来語テスト4
プレゼンテーション5
外来語の言い換えを書くことができる。自分の意見をプレゼンテーションできる。
11週 プレゼンテーション総評
科技論文の書き方・提出方法
科学技術論文の書き方を理解することができる。
12週 漢字テスト6 
推薦文の書き方
推薦文1
漢検2級の漢字を書くことができる。他者の論文を読んで、推薦文を書くことができる。
13週 推薦文2 他者の論文を読んで、推薦文を書くことができる。
14週 推薦文3 他者の論文を読んで、推薦文を書くことができる。
15週 課題返却
科技論文総評
自分の作文力の課題を認識することができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。3
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。3
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。3
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。3
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。3
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。3
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。3

評価割合

試験・課題発表相互評価態度ポートフォリオ漢字外来語テスト合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000