国語総合Ⅴ

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 国語総合Ⅴ
科目番号 0072 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『改訂版 現代文B』(数研出版)、プリント教材、『日本語チェック2000辞典』(京都書房)
担当教員 青野 順也

到達目標

1. 評論の論旨を的確に捉え,指定された字数内で要約文を作成することができる。
2. 自己の意見について,根拠を示しながら他者に対して分かりやすく伝えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1論旨を的確にとらえたうえで,全文を要約できる。 論旨を大体においてとらえ,全文を要約できる。論旨を大体においてとらえることができる。論旨をとらえることができず,全文の要約もできない。
評価項目2根拠を明確に示しながら,自己の意見をわかりやすく発表できる。根拠を示しながら,自己の意見をわかりやすく発表できる。おおよその根拠を示しながら,自己の意見を発表できる。自己の意見を発表することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この授業では、やや難解な評論等の読解・要約と、インターンシップや卒業研究の発表に資することを目的としたプレゼンテーションを柱としておこなう。なお、この授業の「読解と要約」は「他者の考えや思考の過程を整理する営み」であり、「プレゼンテーション」は「自己の考え・思考の過程を分かりやすく他者に提示する」営みでもある。しっかりと身につけてほしい。
授業の進め方・方法:
教科書を用いて評論などを講義形式で読み進めていく。また、各自の思索の結果としてプレゼンテーションを行ってもらう。聴衆側も積極的な発言も期待したい。
注意点:
1.プレゼンテーションは1人ずつ行い、スピーチの事前準備が必須である。早めにとりかかること。
2.小テストは欠席すると0点となるので注意すること。事情があって追試験を希望する場合は、その旨を試験実施日から一週間以内に申し出ること。
3.前期中間試験において評価点が60に満たなかった者には、毎週のノートチェック等を通して学習状況把握し、助言をおこなう(必要に応じて課題に取り組んでもらう)。
4.再試験は実施しない。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
プレゼンテーションの方法
授業の進め方と成績評価の方法を理解する。よりよく伝えるためのプレゼンテーションの方法を理解することができる。
2週 評論の読解1「手の変幻」
文章の論理展開を理解し,例示によって何を述べようとしているかを捉えることができる。
3週 評論の読解2「手の変幻」 文章全体の構成を捉え、要約することができる。
4週 プレゼンテーション1
評論の読解3「「である」ことと「する」こと」
他者のプレゼンを聴いて、わかりやすい話し方とは何かを理解することができる。
5週 プレゼンテーション2
評論の読解4「「である」ことと「する」こと」
他者のプレゼンを聴きながら、資料の効果的な使い方を理解することができる。
6週 プレゼンテーション3
評論の読解5「「である」ことと「する」こと」

「「文化が違う」とは何を意味するのか?」
他者のプレゼンを聴いて、的確な論証のしかたを理解することができる。
7週 プレゼンテーション4
評論の読解6「「である」ことと「する」こと」
丁寧に文章を読み込み、筆者がこの作品で何を言おうとしているのか、自分の考えをまとめることができる。
8週 前期中間試験
これまで学んだことをふまえて,設問に正確に答えることができる。
2ndQ
9週 前記中間試験 返却と解説
プレゼンテーション5
評論の読解7「文化が違う」とは何を意味するのか?」
試験の結果を振り返り、正しく理解し直すことができる。
10週 プレゼンテーション6
評論の読解8「文化が違う」とは何を意味するのか?」
自己の意見を的確に伝え、また、他者の意見を適正に評価することができる。
11週 評論の読解9「文化が違う」とは何を意味するのか?」
異なる生活文化をめぐっての筆者の考え方を理解することができる。
12週 評論の読解10「具体から抽象へ」
筆者の主張を適切に捉え、行間の意味も理解することができる。
13週 評論の読解11「具体から抽象へ」 評論の論理展開を理解することができる。
14週 評論の読解12「具体から抽象へ」 トピックセンテンスを捉え、要約をまとめることができる。
15週 前期末試験
これまで学んだことをふまえて、設問に正確に答えることができる。
16週 前期末試験 返却と解説 今後に向けて、自己表現の目標と課題をまとめる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3前2,前3,前4,前8,前15
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前16
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3前1,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3前1,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3前1,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3前1,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13

評価割合

試験発表相互評価態度・取り組みポートフォリオ小テスト合計
総合評価割合701000020100
基礎的能力701000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000