| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低限の到達レベルの目安(可) | 未到達レベルの目安 |
速度定数・反応次数 | ・反応時数の決定方法、(分離法、初速度法)の使い方を説明でき、実験データから反応次数を求めることができる。
・任意の次数の反応の速度定数の単位を説明できる。 | ・実験データから反応次数を求める具体的な方法を説明できる。
・かつ任意の次数の反応の速度定数の単位を説明できる。 | 反応次数の決定方法として、分離法および初速度法を列挙することができ、かつ任意の次数の反応の速度定数の単位を説明できる。 | 反応次数の決定方法を説明できない。または任意の次数の反応の速度定数の単位を説明できない。 |
微分型速度式と積分型速度式 | ・任意の次数の微分型速度式を積分型速度式に変換できる。
・実験データから任意の次数の反応速度定数を求めることができる。
・任意の次数の反応において反応物の半減期、寿命及び任意の割合に減少する時間を求めることができる | ・特定の次数の反応について、積分型速度式および反応物の半減期を答えることができる。
・実験データから速度定数を求めることができる。 | 特定の次数の反応について、積分型速度式および反応物の半減期を答えることができる。 | いずれの次数の反応についても、積分型速度式および反応物の半減期を答えることができない。 |
反応速度の温度依存性 | ・アレニウスパラメーターの意味を衝突理論および遷移状態理論に基づいて説明できる。
・複数の温度における速度定数からアレニウスパラメーターの導出、およびその逆の計算ができる。 | ・アレニウスパラメーターの意味を衝突理論または遷移状態理論に基づいて説明できる。
・複数の温度における速度定数からアレニウスパラメーターの導出、またはその逆の計算ができる。 | 複数の温度における速度定数からアレニウスパラメーターの導出、またはその逆の計算ができる。 | 複数の温度における速度定数からアレニウスパラメーターの導出、およびその逆の計算いずれもできない。 |
触媒 | 触媒は反応の活性化エネルギーに影響を及ぼし、平衡に影響を与えない物質であることを説明することができる。 | 同左 | 同左 | 触媒の作用を説明することができない。 |
複数の素反応からなる複雑な化学反応の反応速度(可逆反応、併発反応、連鎖反応等) | ・任意の複雑な化学反応の微分型速度式を、定常状態近似を用いて求めることができる。
・それらの速度式が近似的に簡略化できる反応条件を説明することができる。 | 任意の複雑な化学反応の微分型速度式を、定常状態近似を用いて求めることができる。 | 特定の複雑な化学反応の微分型速度式を、定常状態近似を用いて求めることができる。 | いずれの複雑な化学反応の微分型速度式についても求めることができない。 |
デバイ - ヒュッケルの理論 | ・平均活量係数とイオンの活量係数の関係を説明し、イオンの活量係数を求めることができる。
・デバイ - ヒュッケルの極限法則を用いてイオン強度を求めることができる。 | ・イオンの活量係数を求めることができる。
・イオン強度を求めることができる。 | イオンの活量係数、イオン強度のいずれかを求めることができる。 | イオンの活量係数、イオン強度のいずれも求めることができない。 |
イオンの移動 | ・強電解質の極限モル伝導率に関する計算ができる。
・モル伝導率から弱酸の解離度の計算ができる。
・水素結合がある系におけるプロトンの移動機構の説明ができる。 | 理想的な到達レベルの目安における3項目のうちいずれか2項目が達成できる。 | 理想的な到達レベルの目安における3項目のうちいずれか1項目が達成できる。 | 理想的な到達レベルの目安における3項目のうちいずれも達成できない。 |
純物質の相図 (1) | クラペイロンの式を用いて、純物質のp - T相図の相境界の式を求めて、任意の圧力における相転移点を求めることができる。 | クラペイロンの式を用いて、純物質のp - T相図の相境界の式を求めることができる。 | クラペイロンの式を書き表し使い方を説明することができる。 | クラペイロンの式を書き表すことができない。 |
純物質の相図 (2) | ・クラウジウス - クラペイロンの式を導出することができる。
・同式を蒸気圧の問題(任意の温度における蒸気圧、任意の圧力における沸点)に適用できる。 | 理想的な到達レベルの目安における2項目のうちいずれか1項目が達成できる。 | クラウジウス - クラペイロンの式を書き表すことができる。 | クラウジウス - クラペイロンの式を書き表すことができない。 |