国語総合Ⅴ

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 国語総合Ⅴ
科目番号 0098 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『現代文B 改訂版 下』(大修館書店)/『大人の語彙力が面白いほどに身につく本』LEVEL2(青春出版社)
担当教員 舩戸 美智子

到達目標

1. 評論の論旨を的確に捉え,指定された字数内で要約文を作成することができる。
2. 自己の意見について,根拠を示しながら他者に対して分かりやすく伝えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1論旨を的確にとらえたうえで,全文を要約できる。 論旨を大体においてとらえ,全文を要約できる。論旨を大体においてとらえることができる。論旨をとらえることができず,全文の要約もできない。
評価項目2根拠を明確に示しながら,自己の意見をわかりやすく発表できる。根拠を示しながら,自己の意見をわかりやすく発表できる。おおよその根拠を示しながら,自己の意見を発表できる。自己の意見を発表することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この授業では、やや難解な評論等の読解・要約と、インターンシップや卒業研究の発表に資することを目的としたプレゼンテーションを柱としておこなう。なお、この授業の「読解と要約」は「他者の考えや思考の過程を整理する営み」であり、「プレゼンテーション」は「自己の考え・思考の過程を分かりやすく他者に提示する」営みでもある。しっかりと身につけてほしい。
授業の進め方・方法:
まずは教科書を用いて評論などを講義形式で読み、課題で要約をまとめてもらうが、その一方でそこで提起された問題を元に、各自の思索の結果としてプレゼンテーションを組み立ててもらう予定である。また、聴衆側も積極的な発言をお願いしたい。
注意点:
・プレゼンテーションは1人ずつ行うので、スピーチなど事前の準備が必要である。早めにとりかかること。不明点は必ず担当教員に質問すること。
・語彙テストは定期試験の中で実施する。必ず目を通して準備をしておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
プレゼンテーションの方法
授業の進め方と成績評価の方法を理解する。よりよく伝えるためのプレゼンテーションの方法を理解することができる。
2週 評論の読解 ネットワーク上のコミュニケーション 1 
文章の論理展開を理解し,例示によって何を述べようとしているかを捉えることができる。
3週 評論の読解 ネットワーク上のコミュニケーション 2 文章全体の構成を捉え、要約することができる。
4週 プレゼンテーション 1 他者のプレゼンを聴いて、わかりやすい話し方とは何かを理解することができる。
5週 プレゼンテーション 2
他者のプレゼンを聴きながら、資料の効果的な使い方を理解することができる。
6週 プレゼンテーション 3
他者のプレゼンを聴いて、的確な論証のしかたを理解することができる。
7週 小説の読解  赤い繭 丁寧に文章を読み込み、筆者がこの作品で何を言おうとしているのか、自分の考えをまとめることができる。
8週 前期中間試験
これまで学んだことをふまえて,設問に正確に答えることができる。
2ndQ
9週 試験返却 解説
プレゼンテーション 4
試験の結果を振り返り、正しく理解し直すことができる。
10週 プレゼンテーション 5
自己の意見を的確に伝え,また,他者の意見を適正に評価することができる。
11週 評論の読解  こころは見える? 1
古典の内容も理解しながら、古来から受け継がれてきた考え方を理解することができる。
12週 評論の読解  こころは見える? 2
筆者の主張を適切に捉え,行間の意味も理解することができる。
13週 評論の読解  リスク社会としての現代 1 評論の論理展開を理解することができる.
14週 評論の読解  リスク社会としての現代 2 トピックセンテンスを捉え,要約をまとめることができる.
15週 前期末試験
これまで学んだことをふまえて,設問に正確に答えることができる。
16週 前期末試験 返却・解説 今後に向けて,自己表現の目標と課題をまとめる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度・取り組みポートフォリオ小テスト合計
総合評価割合503000020100
基礎的能力503000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000