到達目標
本講義の目的は、心理学を含むヒトの心や行動に関する諸研究領域を中心に学習し、人について理解を深める事である。また科学の役割やその方法論や考え方を理解することを目指す。到達目標としては「心」に関連する知識習得により、自己や他者を鑑みる力を向上させ、自主的に考える能力を発展させる事である。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
題意理解・内容理解 | ①課題理解
②課題への回答
③専門用語の理解 | ①〜③のいずれか2つを満たす | ①〜③が不十分 |
自主性・着眼点・論理性 | ①自らの考えが説明されている
②ユニークな視点がある
③論理的である | ①〜③のいずれか2つを満たす | ①〜③が不十分 |
文章・表現 | ①誤字脱字の少なさ
②文章の適切さ
③意味内容の十分な表現 | ①〜③のいずれか2つを満たす | ①〜③が不十分 |
引用・出典明示 | 引用や出典の明示化がなされている。 | 引用・出典が不適切 | 引用・出典が無い |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
現代の心理学では心の有り様を、生物学的視点、社会学的視点、心理学的視点の3つの視点を総合することで心を理解する。そのために「心理学」「神経科学」「認知科学」「分子生物学」(および学習に必要な領域)に関する理論・知見を通じて、心とはどういうものかについて思考方法を学ぶ。加えて、科学的思考を学ぶ事で、科学リテラシーを向上させる事を目的とする。これらの知識を通じて、諸問題について自ら思考できるようになる事を目指す。主に、心理学の考え方、心理学の諸知見に加えて、脳の諸機能、計測手段、新しい研究、また認知機能、社会心理学などについて学ぶ。
授業の進め方・方法:
授業では、こちらの用意した資料により講義を行う。必要に応じて小テストを課する場合がある。最終的な評価はレポートにより総合的に評価する。
授業外で行うべき学習(準備・事後学習) は小テストやレポート作成のために関連する文献を読むことが必要となる。
(その他、必要な予習・復習に関しては授業中に指示)
使用テキスト 授業中に適宜資料を配布する。
参考書(参考資料等) 講義の中で適宜紹介する。
注意点:
授業の内容等は学生の理解等に応じて適宜変更する場合がある。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
心理学史と科学について(科学哲学) |
科学的思考の本質を理解する
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2週 |
心理学的手法と統計(統計学) |
心理学とはどういうものかを理解する。また統計について理解を深めること。
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3週 |
脳の概要解説(神経科学) |
脳というアーキテクチャの概要を知る
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4週 |
学習(心理学) |
心理学分野における学習について理解する
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5週 |
神経細胞の構造・機能(神経科学) |
脳の主たる機能を担う神経細胞について理解する
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6週 |
連合学習と神経科学 |
ミクロな神経系によるマクロな個体学習の関連について理解する
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7週 |
各種メソドロジー(様々な心理学的・脳神経科学的計測方法) |
脳や心を測るとはどういうことかを理解する
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8週 |
無意識と意識 |
心理学の重要な側面である無意識や意識とは何かを理解する
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2ndQ |
9週 |
夢(睡眠) |
夢に関わる諸機能や意味について学び・考える
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10週 |
感覚と運動(神経科学) |
感覚とは何か、運動とはどういう現象なのかを理解する
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11週 |
記憶 |
記憶が、どのような生物学的な基盤および心理的な効果を及ぼすかを理解すること
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12週 |
性格と知能 |
性格と知能に関する神経科学的知見や、遺伝と環境からの影響について学ぶ
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13週 |
感情と情動 |
感情や情動のメカニズムや、諸機能について理解する
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14週 |
社会心理学 |
対人における心理学として、集団心理や他者からの影響力を理解する。
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15週 |
心理学・脳科学リテラシー |
心理学・神経科学に関わるリテラシーの向上
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 |
専門的能力 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 |
分野横断的能力 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 |