社会実装プロジェクトI

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 社会実装プロジェクトI
科目番号 0116 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 中川 修,庄司 良,城石 英伸,井手 智仁

到達目標

(1)相手の立場や専門性に応じて多様な方法で円滑なコミュニケーションをとることができ,
社会におけるテーマに対し,課題を発見し,具体的かつ論理的な実効策を提案できる汎用的能力を習得する。
(2)チームワーク力を有した上でリーダーシップをとる,或いは,他者と協調して行動することができ,
倫理観を持って工学に取り組むことができる態度・志向性を習得する。
(3)クライアントの要求を解決するためのプロセスを理解し,複合的な工学的課題や需要に適合したシステム・構成要素・工程を設計ることができる創造的思考力を習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1円滑なコミュニケーションを通じて課題を発見し、具体的かつ論理的な解決策を提案できる。円滑なコミュニケーションを通じて課題を発見し、具体的な解決策を提案できる。コミュニケーションを通じて課題を発見することができる。満足なコミュニケーションをとることができない。
評価項目2リーダーシップを発揮し、他者と共同しながら、グループ全体を合意形成に導くこ とができる 他者と共同しながら、グループ全体を合意形成に至ることができる。 他者と共同しながら、意見を交わし、ともに行動することができる。他者と共同することができない。
評価項目3主体的に情報収集することができ 、それらを整理しまとめ、自身の考えやアイディアを加え、他者に説明することができる。 情報収集することができ 、それらを整理しまとめ、自身の考えやアイディアを加えることができる。 他者の助言を受け、情報収集し 、それらを整理しまとめることができる。十分な情報収集をすることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
汎用的能力,態度・志向性,創造的思考力の習得を目的とし,社会におけるテーマに対してチームのメンバーと協働して解決をしていく学習活動を実施する。特に社会実装Ⅰでは、その中核を成すケーススタディⅠ・Ⅱ・Ⅲを通じて、自ら課題を発見し(課題発見力)、その課題の解決を図る(課題解決力)ことができる力や、社会実装Ⅱ・Ⅲにおいて学生が主体的に活動することが出来るような基礎知識や社会実装指向のマインドを身につけさせる。
授業の進め方・方法:
本校教員や企業の方を講師とした従来型の座学中心の授業も行うが、基本的には4,5名程度のチームによる学習活動を基本とした学生の活動を主体とした授業スタイルをとる。企業で製品開発を担当していた教員がその経験を活かし、ケーススタディⅠにおいて、家庭用の洗浄機や床材塗料の具体的な開発事例を紹介する。また、ケーススタディⅠ・Ⅱ・Ⅲではチームで取り組む課題を発見し,解決に向けた提案,計画,役割分担,実践を実施する。

注意点:
この科目の出欠の扱いは実験と同等とし,無断欠席等は厳しく取り扱う。また欠席については別途、補講あるいはレポート課題等を実施する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オープニング 社会実装教育実施の目的を理解する。
2週 ケーススタディⅠ 新規開発品の着眼点を理解し、課題発見力の重要性を学ぶ。
3週 ケーススタディⅠ 新規開発品の着眼点を理解し、課題発見力の重要性を学ぶ。
4週 ケーススタディⅠ 新規開発品の着眼点を理解し、課題発見力の重要性を学ぶ。
5週 ケーススタディⅢ(基礎編) 化学実験の演示企画をテーマに取り上げ、安全面・コスト・所要時間・実施効果などさまざまな観点に留意し、新企画を提案できる。
6週 ケーススタディⅢ(基礎編) 化学実験の演示企画をテーマに取り上げ、安全面・コスト・所要時間・実施効果などさまざまな観点に留意し、新企画を提案できる。
7週 ケーススタディⅡ 高付加価値商品を、知財やマーケティングの観点から紐解き、技術と市場の関係性を理解する。
8週 ケーススタディⅡ 高付加価値商品を、知財やマーケティングの観点から紐解き、技術と市場の関係性を理解する。
2ndQ
9週 ケーススタディⅢ(実践編) 収集した情報の解析・分析から課題解決に向けた提案までを体験
10週 ケーススタディⅢ(実践編) 収集した情報の解析・分析から課題解決に向けた提案までを体験
11週 成果報告会(社会実装プロジェクトⅢ) 社会実装プロジェクトⅢの発表により取組内容を確認し、自身のプロジェクト遂行にに役立つの情報を得る。
12週 成果報告会(社会実装プロジェクトⅠ) 他グループの社会実装プロジェクトⅠの取組内容を確認し、自身のプロジェクト遂行にに役立つの情報を得る。
13週 社会実装プロジェクトⅡテーマ設定・選択 テーマの設定、選択に主体的に取り組むことが出来る
14週 社会実装プロジェクトⅡテーマ設定・選択 テーマの設定、選択に主体的に取り組むことが出来る
15週 社会実装プロジェクトⅠの振り返りと社会実装プロジェクトⅡに向けて 授業を通して学んだこと、気づいたことを社会実装プロジェクトⅡでどのように活かすことができるか考えることができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学微分方程式の意味を理解し、簡単な変数分離形の微分方程式を解くことができる。3
簡単な1階線形微分方程式を解くことができる。3
定数係数2階斉次線形微分方程式を解くことができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度レポートその他合計
総合評価割合05000500100
基礎的能力05000500100
専門的能力0000000