基礎生物I

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 基礎生物I
科目番号 0136 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 生物基礎(東京書籍)、生物(東京書籍)、生物図解(東京書籍)、セミナー生物(第一学習社)
担当教員 (伊藤 篤子)

到達目標

生物の共通性と多様性を理解し、それらにかかわる生物の仕組みを理解できるようになる。ヒトの体の恒常性を保つ仕組みについて理解できるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1生物の多様性と共通性について詳細に説明できる。生物の多様性と共通性について説明できる。生物の多様性と共通性について説明できない。
評価項目2生命活動を支えるエネルギーの産生について詳細に説明できる。生命活動を支えるエネルギーの産生について説明できる。生命活動を支えるエネルギーの産生について説明できない
評価項目3遺伝子について化学構造も含めて詳細に説明できる。遺伝子について化学構造も含めて説明できる。遺伝子について化学構造も含めて説明できない。
評価項目4遺伝情報の分配について詳細に説明できる。遺伝情報の分配について説明できる。遺伝情報の分配について説明できない
評価項目5遺伝情報とタンパク質の合成について詳細に説明できる遺伝情報とタンパク質の合成について説明できる遺伝情報とタンパク質の合成について説明できない
評価項目6生物の体内環境について詳細に説明できる生物の体内環境について説明できる生物の体内環境について説明できない
評価項目7体内環境の調節について詳細に説明できる。体内環境の調節について説明できる。体内環境の調節について説明できない。
評価項目8免疫について詳細に説明できる免疫について説明できる免疫について説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
「生物」は普遍性と多様性の2つの側面をもつ。生物の基本構成単位は細胞であるし、世代を継続し、反応し、生成 している。これらは「生物の4つの定義」であるが、年間を通して常にこの定義を念頭に置き、各々の単元を断片化することなく生物の「普遍性」の理解を目指す。
「生物」は一つとして全く同一のものがない。遺伝的に全く同一といえる生物は存在するが、個体ごとになんらかの異なる表現を示す。個体差・種間差などに触れることで生物の「多様性」に触れる
授業の進め方・方法:
検定教科書(東京書籍)を使用し、それにそって授業を行う。また、セミナー生物基礎・生物(第一学習社)の問題集を用いて演習を適宜実施する。加えて、理解の手助けとして、簡単な実験やAV教材を使用し、レポートを課す。
注意点:
教科書と図説は授業で頻繁に使用するので必ず持参すること。
最終評価以外(前期中間・期末、後期中間)の評価は、評価時点での合計点から換算し、小数点以下は四捨五入で算出する。理由のない遅刻は減点する(マイナス2点)。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
生物の特徴-生物の多様性と共通性-
地球上の生物の多様性について理解している。
生物の共通性と進化の関係について理解している。
生物に共通する性質について理解している。
2週 生物の特徴-生物の多様性と共通性- 地球上の生物の多様性について理解している。
生物の共通性と進化の関係について理解している。
生物に共通する性質について理解している。
3週 生物の特徴-生物の多様性と共通性- 地球上の生物の多様性について理解している。
生物の共通性と進化の関係について理解している。
生物に共通する性質について理解している。いる。
4週 生物の特徴-生命活動とエネルギー- 代謝、異化、同化という語を理解しおり、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。
酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。
光合成及び呼吸の大まかな過程を説明でき、2つの過程の関係を説明できる。
5週 生物の特徴-生命活動とエネルギー- 代謝、異化、同化という語を理解しおり、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。
酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。
光合成及び呼吸の大まかな過程を説明でき、2つの過程の関係を説明できる。
6週 生物の特徴-生命活動とエネルギー- 代謝、異化、同化という語を理解しおり、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。
酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。
光合成及び呼吸の大まかな過程を説明でき、2つの過程の関係を説明できる。
7週 生物の特徴-生命活動とエネルギー- 代謝、異化、同化という語を理解しおり、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。
酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。
光合成及び呼吸の大まかな過程を説明でき、2つの過程の関係を説明できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 遺伝子とそのはたらきー生物と遺伝子
DNAの構造について遺伝情報と結びつけて理解している。
ゲノムと遺伝子の関係について理解している。
10週 遺伝子とそのはたらきー生物と遺伝子 DNAの構造について遺伝情報と結びつけて理解している。
ゲノムと遺伝子の関係について理解している。
11週 遺伝子とそのはたらきー生物と遺伝子 DNAの構造について遺伝情報と結びつけて理解している。
ゲノムと遺伝子の関係について理解している。
12週 遺伝子とそのはたらきー遺伝情報の分配 染色体の構造と遺伝情報の分配について理解している。
細胞周期について説明できる
13週 遺伝子とそのはたらきー遺伝情報の分配 染色体の構造と遺伝情報の分配について理解している。
細胞周期について説明できる
14週 遺伝子とそのはたらきー遺伝情報とタンパク質の合成 遺伝情報とタンパク質の関係について理解している。分化について理解している。
15週 期末試験 遺伝情報とタンパク質の関係について理解している。分化について理解している。
16週
後期
3rdQ
1週 体内環境 細胞膜を通しての物質輸送による細胞の恒常性について理解している。
2週 体内環境 細胞膜を通しての物質輸送による細胞の恒常性について理解している。
フィードバック制御による体内の恒常性の仕組みを理解している
3週 体内環境 フィードバック制御による体内の恒常性の仕組みを理解している
4週 体内環境の調節 フィードバック制御による体内の恒常性の仕組みを理解している
情報伝達物質とその受容体の働きを理解している。
5週 体内環境の調節 フィードバック制御による体内の恒常性の仕組みを理解している
情報伝達物質とその受容体の働きを理解している。
6週 体内環境の調節 フィードバック制御による体内の恒常性の仕組みを理解している
情報伝達物質とその受容体の働きを理解している。
7週 中間試験
8週 体内環境の調節 フィードバック制御による体内の恒常性の仕組みを理解している
情報伝達物質とその受容体の働きを理解している。
4thQ
9週 体内環境の調節
フィードバック制御による体内の恒常性の仕組みを理解している
情報伝達物質とその受容体の働きを理解している。
10週 体内環境の調節
フィードバック制御による体内の恒常性の仕組みを理解している
情報伝達物質とその受容体の働きを理解している。
11週 免疫 免疫系による生体防御のしくみを理解している。
12週 免疫 免疫系による生体防御のしくみを理解している。
13週 免疫 免疫系による生体防御のしくみを理解している。
14週 免疫 免疫系による生体防御のしくみを理解している。
15週 免疫 免疫系による生体防御のしくみを理解している。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス地球上の生物の多様性について説明できる。3前1,前2,前3,前8
生物の共通性と進化の関係について説明できる。4前1,前2,前3,前8
生物に共通する性質について説明できる。4前1,前2,前3,前8
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野基礎生物原核生物と真核生物の違いについて説明できる。4前1,前2,前3,前8
核、ミトコンドリア、葉緑体、細胞膜、細胞壁、液胞の構造と働きについて説明できる。4前1,前2,前3,前8
葉緑体とミトコンドリアの進化の説について説明できる。4前1,前2,前3,前8
代謝、異化、同化という語を理解しており、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。4前4,前5,前6,前7,前8
酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。4前4,前5,前6,前7,前8
光合成及び呼吸の大まかな過程を説明でき、2つの過程の関係を説明できる。4前4,前5,前6,前7,前8
DNAの構造について遺伝情報と結びつけて説明できる。4前9,前10,前11,前15
遺伝情報とタンパク質の関係について説明できる。4前14,前15
染色体の構造と遺伝情報の分配について説明できる。4前12,前13,前15
細胞周期について説明できる。4前12,前13,前15
分化について説明できる。4前14
ゲノムと遺伝子の関係について説明できる。4前9,前10,前11
細胞膜を通しての物質輸送による細胞の恒常性について説明できる。4後1,後2,後7
フィードバック制御による体内の恒常性の仕組みを説明できる。4後2,後3,後4,後5,後7,後8,後9,後10,後16
情報伝達物質とその受容体の働きを説明できる。4後4,後5,後7,後8,後9,後10,後16
免疫系による生体防御のしくみを説明できる。4後6,後11,後12,後13,後16
生物化学ヌクレオチドの構造を説明できる。4
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。4
DNAの半保存的複製を説明できる。4
RNAの種類と働きを列記できる。4
コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合72000028100
基礎的能力5200002274
専門的能力200000626
分野横断的能力0000000