生物化学Ⅱ

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 生物化学Ⅱ
科目番号 0160 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 分子生物学(東京化学同人 第2版)
担当教員 (伊藤 篤子)

到達目標

これまで学んできた基礎生物学,生化学Ⅰを理解したうえで、
特に分子生物学的研究手法に着目し、これを利用した研究や応用について理解し説明できるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベル(可)未到達レベルの目安
評価項目1遺伝子の構造と機能について学習したことをすべて詳細に説明できる遺伝子の構造と機能について説明でき,一部は詳細に説明できる遺伝子の構造と機能について説明できる遺伝子の構造と機能について説明できない
評価項目2遺伝子組み換え技術の原理について学習したことをすべて詳細に説明できる遺伝子組み換え技術の原理について説明でき,一部は詳細に説明できる遺伝子組み換え技術の原理について説明できる遺伝子組み換え技術の原理について説明できない
評価項目3バイオテクノロジーの技術を実現する様々な実験手法について学習したことをすべて詳細に説明できるバイオテクノロジーの技術を実現する様々な実験手法について学習したことを説明でき,一部は詳細に説明できるバイオテクノロジーの技術を実現する様々な実験手法について説明できるバイオテクノロジーの技術を実現する様々な実験手法について説明できない
評価項目4バイオテクノロジーの応用例を具体的事例を挙げて学習したことをすべて詳細に説明できるバイオテクノロジーの応用例を具体的事例を挙げて学習したことを説明でき,一部は詳細に説明できるバイオテクノロジーの応用例を具体的事例を挙げて説明できるバイオテクノロジーの応用例を具体的事例を挙げて説明できない
評価項目5

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
分子生物学は非常の広い分野にわたって利用されている学問領域である。生物化学Ⅰで学んだ基本的な知識を土台とし、さらに詳細なDNAの複製や修正、遺伝子発現の調節について学ぶ。加えて、実際にこれらを利用してなされているバイオテクノロジーについて講義をする。
授業の進め方・方法:
4年時購入済みの分子生物学(東京化学同人)教科書を使用し,適宜プリントを配布する。動画を共有する。
注意点:
中間テストは行わない。教科書を用いた予習が必須である。演習問題を配布するので自学自習で復習を行い、締切までに提出する。授業時に,授業内容をうけて取り組むプリントを記入する。本科目は学修単位科目のため,授業内容を受けたプリントの提出は自学自習の証明も兼ねる。必ず提出すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス DNAの構造と機能,遺伝子発現の基礎について復習, DNAの構造と機能,遺伝子の発現について理解し説明できる
2週 分子生物学と微生物学の融合ー遺伝子工学技術 バイオテクノロジーでよく用いられる技術について,その原理ができる。
3週 遺伝子工学技術1 バイオテクノロジーで必須のDNA塩基配列の解析について,その原理が理解できる。
4週 遺伝子工学技術2
バイオテクノロジーで必須のDNA塩基配列の解析について,ヒトゲノムプロジェクトの進行とあわせて技術の発展や手法が理解できる。
5週 遺伝子工学技術3 タンパク質の解析のための様々な技術が理解し,説明できる。
6週 遺伝子工学技術ーインシュリンの人工的合成 遺伝子工学技術を用いた例として,インシュリンの人工的合成に伴う様々な技術を理解し,説明できる。
7週 遺伝子工学技術ーインシュリンの人工的合成2 遺伝子工学技術を用いた例として,インシュリンの人工的合成に伴う様々な技術を理解し,説明できる。
8週 遺伝子工学技術4 真核生物の遺伝子定量と操作について基本を理解できる。
2ndQ
9週 遺伝子工学技術5 真核生物の遺伝子定量と操作についてその事例を説明できる
10週 ゲノム解析による進化の探求 最新のゲノム情報がどのように利用されるのか基本を理解できる
11週 ゲノム解析による進化の探求 最新のゲノム情報がどのように利用されるのか事例を説明できる
12週 カルタヘナ法と生物多様性条約 遺伝子組み換えや生物を用いた実験を行うための国際法のカルタヘナ法と生物多様性条約について理解し,様々な施設における遺伝子組み換え生物の取り扱いについて説明できる
13週 授業復習および発表準備
14週 バイオテクノロジーと呼ばれる技術の調査,発表1 これまでに学習した事柄から,紹介した事例以外の事例を調査し発表する
15週 バイオテクノロジーと呼ばれる技術の調査,発表2 これまでに学習した事柄から,紹介した事例以外の事例を調査し発表する
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野生物化学ヌクレオチドの構造を説明できる。4
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。4
DNAの半保存的複製を説明できる。4
RNAの種類と働きを列記できる。4
コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。4
生物工学微生物の培養方法について説明でき、安全対策についても説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価授業理解問題演習ポートフォリオ課題問題演習合計
総合評価割合609513013100
基礎的能力305350548
専門的能力264250542
分野横断的能力40030310