現代企業論

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 現代企業論
科目番号 0182 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 特に指定しない。授業中に、必要に応じて、プリントを配布する。
担当教員 横井 久美子

到達目標

1.企業に関する基本的制度・用語・理論を理解し、説明できる。 2.実際の企業の事例を分析的に理解して、説明できる。 3.適切な資料にもとづく、主体的な情報収集や考察の内容を、発言(発表)または提出物などの形で示して、(受け身の学習ばかりでなく)自ら参画する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1基礎知識・用語の理解85%以上基礎知識・用語の理解70%以上基礎知識・用語の理解50%以上基礎知識・用語の理解50%未満
評価項目2現実の事例の理解85%以上現実の事例の理解65%以上現実の事例の理解50%以上現実の事例の理解50%未満
評価項目3妥当かつ説得力ある形で、発言(発表)またはレポート執筆などの主体的参画ができるなんらかの努力の形跡のある発言(発表)または提出物を示すことができる何らかの発言(発表)、提出物などの主体的姿勢を示すことができるまったく参画ができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
具体的な企業の事例を材料に、経営学の基本的な考え方・概念・用語の意味等を学び、現実の経営現象を理解する力を身につけること、説明できることを目指す。
授業の進め方・方法:
毎回、具体的な企業を例として取り上げながら、基本的な知識について解説し、その習熟度について授業中または定期試験の機会に点検する。学生による主体的参画を歓迎する。授業のルールについては、下記「注意点」のほか、授業中にも説明するが、この科目は、単に知識や理論を学ぶのではなく、近い将来に企業の場で大半の学生が活躍することを念頭に置いて、企業内で通用する行動を身につけることが狙いなので、企業の人から疑問視されるようなビジネスマナー上の点には、留意してほしい。
注意点:
本科目の成績は定期試験以外に「その他」とあるように、予習・復習や主体的な発言(発表)等の自学自習の実施状況も考慮して判断される。したがって、自学自習の習慣を身につけることが必要である。 緊急事態は別として、原則としては、欠席は事前に連絡すること(無断欠席しないこと)。欠席した回の授業内容については、学生自身の責任において、フォローすること(求められるまでは、教員の側からは、特に何も対応はしない)。出席するからには、授業時間中は、この科目の学習に専念すること。  中間試験35%、期末試験55%、その他(主体的参画、等)10%で総合的に成績評価をおこなう。  連絡先 3棟3階3319室  横井 yokoi@tokyo-ct.ac.jp

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション 授業の流れを理解する。経営学と隣接する分野を知る。
2週 会社の規模、会社をめぐる法的枠組み、ベンチャー企業 会社の種類、その他基本事項について理解する
3週 経営学の系譜その1 特に19世紀の米国における経営学に関する状況を理解する
4週 経営学の系譜その2 経営学の発展の流れを理解する(20世紀以降)
5週 組織論 組織論とはどのような分野の学問なのか、全体像をつかむ
6週 組織論(組織構造) 各種の組織形態(構造)についての基本的知識を得る
7週 組織論(組織行動) 動機付け・リーダーシップ・集団に関する知見などの基本を知る
8週 戦略論(全社戦略) PPMその他、全社的な資源配分や運営に関する基礎知識を得る
2ndQ
9週 戦略論(事業戦略) 事業戦略に関する基本的知識を得る
10週 戦略論(機能別戦略)生産、マーケティング、人事、財務など 機能別の管理と戦略のあり方の初歩を知る
11週 コーポレートガバナンス、株式会社の機関 カゴメの事例 会社は誰のものか、事業戦略との関連はどうなのか
12週 企業文化とは 企業文化が、戦略遂行・組織的成功・不祥事対策等に関連する事例を理解する
13週 応用事例の解説 さまざまな企業事例を理解する
14週 ビジネスの倫理 CSR 各種企業の事例 利潤の最大化と社会的責任の調和について理解する
15週 科目の学習事項の総括 この科目の履修内容全体を振り返り、理解を深める
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート(小論文)授業中ミニテスト態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90000010100
基礎的能力350000035
専門的能力450000045
分野横断的能力1000001020