国語総合IV

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 国語総合IV
科目番号 9115 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 『精選 国語総合』(三省堂)/樺島忠夫ほか『日本語チェック2000辞典』(京都書房)
担当教員 舩戸 美智子

到達目標

1.古文:古語と助動詞の意味をふまえたうえで,現代語訳できる。
2.漢文:句法と助字のはたらきを理解したうえで,大意を捉えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1古語と助動詞の意味とを理解したうえで古文を現代語訳ができる。さまざまな助動詞の意味をふまえて古文を現代語訳できる。 古語と助動詞の意味が分からず,古文を現代語訳できない。
評価項目2さまざまな句法と助字のはたらきを理解して,文章の大意を捉えることができる。さまざまな句法の意味を理解し,文章の大意を捉えることができる。句法の意味も助字のはたらきも理解できず,文章の大意を捉えることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
前年度の「国語総合Ⅱ」を承けて,更に難易度の高い古典文学作品(古文・漢文)の読解と鑑賞とをおこなう。古代人の自然観や人生観,さらには論理的な思考法に触れ,近代以降の諸文化を絶対的なものとして捉えるのではなく,対象化する視座を得てほしい。
授業の進め方・方法:
主として講義形式で進めていくが,折に触れてさまざまな課題に取り組んでもらうことになる。意欲的な参加を期待する。
注意点:
古文・漢文ともに本文をノートに書写し,現代語訳とを作成しておくこと。また,初回に配布する予定表にしたがって小テストを実施する。計画的に学習しておくこと。小テストは欠席すると0点となる。やむを得ず欠席した(する)場合は,その旨を書面に記したうえで申し出ること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
漢文訓読・「返り点と書き下し文」等1
・授業の進め方と成績評価の方法について理解する。
2週 漢文訓読・「返り点と書き下し文」等2 ・書き下し文をもとにして,白文に返り点と送り仮名を付けることができる。
3週 古文・「古文に見える人生観・自然観」1 ・現代にも通用する,古典文学の自然観と人生観とについて理解する。
4週 古文・「古文に見える人生観・自然観」2 ・現代にも通用する,古典文学の自然観と人生観とについて理解する。
5週 古文・「古文に見える人生観・自然観」3 ・現代にも通用する,古典文学の自然観と人生観とについて理解する。
6週 後期中間までのまとめ ・ここまでの学習をふりかえり,理解が十分でない箇所を見いだして復習する。
7週 後期中間試験 ・ここまでの学習をふまえ,設問に対して的確に答える。
8週 後期中間試験 返却・解説 ・後期中間試験の結果を承け,学年末試験に向けての目標を確立する。
4thQ
9週 古文・「和歌」「散文」「随筆」等1
・授業で取りあげる和歌,散文,随筆等の表現方法について説明できる。
10週 古文・「和歌」「散文」「随筆」等2
・授業で取りあげる和歌,散文,随筆等の表現方法について説明できる。
11週 古文・「和歌」「散文」「随筆」等3
・授業で取りあげる和歌,散文,随筆等の表現方法について説明できる。
12週 漢文・「漢文に見える論理的な思考」1 ・論理的かつ説得的な文章が有する論の組み立て方などを理解する。
13週 漢文・「漢文に見える論理的な思考」2 ・論理的かつ説得的な文章が有する論の組み立て方などを理解する。
14週 漢文・「漢文に見える論理的な思考」3 ・論理的かつ説得的な文章が有する論の組み立て方などを理解する。
15週 学年末試験 ・ここまでの学習をふまえ,設問に対して的確に答える。
16週 学年末試験 返却・解説 ・学年末試験の結果を承け,理解が不十分であった箇所を整理し,今後の国語学習に備える。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。2
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。2
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。2
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。2
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度・取り組みポートフォリオ小テスト合計
総合評価割合700010020100
基礎的能力700010020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000