国語総合Ⅰ

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 国語総合Ⅰ
科目番号 0001 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 一般教育科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『精選 国語総合』(三省堂),プリント教材/『セレクト漢字検定 5級―2級 確認と演習』(桐原書店)
担当教員 青野 順也,河合 恒

到達目標

1.評論の内容を正しく読みとり,筆者の主張を説明できる。
2.小説作品に登場する人物の心情を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1評論の文章構造を把握したうえで,筆者の主張を正確に説明できる。 評論において,筆者の主張の大概をまとめることができる。 評論において,筆者の主張を捉えることができない。
評価項目2小説において,登場人物がおかれている状況と心情とが分かる。 小説において,登場人物がおかれている状況と心情とがおおよそ分かる。小説において,登場人物がおかれている状況と心情とが分からない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この授業は,評論と小説の読解・鑑賞を通して各自のものの見方・考え方を豊かなものとすることを目的として行う。また,評論の読解からは各自の考えを文章などで表現する際の手かがりを,小説の鑑賞からは豊かな情操を身につけてほしい。
授業の進め方・方法:
主として講義形式で進めていくが,諸君の積極的な発言を期待する。また,別途配布する日程表にしたがって小テストを実施する。計画的に学習しておくこと。
注意点:
語句の意味調べなど,必ず予習をしたうえで授業に臨むこと。なお,漢字テストは欠席すると0点となるので注意。いかんともしがたい事情があって追試験を希望する場合は,その旨を書面などに記したうえで申し出ること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
山崎正和「水の東西」1
授業の進め方と成績評価の方法について理解する。
2週 山崎正和「水の東西」2 西洋文化との比較によって日本文化を深く理解できることに気づく。
3週 芥川龍之介「羅生門」1 「下人」の心情とその変化を説明できる。
4週 芥川龍之介「羅生門」2 「下人」の心情とその変化を説明できる。
5週 芥川龍之介「羅生門」3 「下人」の心情とその変化を説明できる。
6週 芥川龍之介「羅生門」4 「老婆の論理」を説明できる。
7週 前期中間試験 ここまでの学習をふまえ,設問に対して的確に答える。
8週 前期中間試験 返却・解説
鷲田清一「じぶん・この不思議な存在」1
前期中間考査の結果を承けて,期末に向けての学習態度と目標とを確立する。
2ndQ
9週 鷲田清一「じぶん・この不思議な存在」2 〈わたし〉という存在はどのようにして成り立っているのかを説明できる。
10週 鷲田清一「じぶん・この不思議な存在」3 〈わたし〉という存在はどのようにして成り立っているのかを説明できる。
11週 内山節「近代的市民とその時間」1 本文内容について,たとえ話を用いて説明できる。
12週 内山節「近代的市民とその時間」2 近代以前と以後とで時間はどう変容したかを説明できる。
13週 内山節「近代的市民とその時間」3 近代以前と以後とで時間はどう変容したかを説明できる。
14週 内山節「近代的市民とその時間」4 本文内容について,たとえ話を用いて説明できる。
15週 前期末試験 ここまでの学習をふまえ,設問に対して的確に答える。
16週 前期末試験 返却・解説
前期末試験の結果を承け,理解が不十分であった箇所の学習計画を作成し, 今後の国語学習の足かがりを得る。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。1
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。1
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。1
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。1
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。1
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。1
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100