対話としての哲学・倫理

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 対話としての哲学・倫理
科目番号 0004 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 一般教育科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『倫理』(第一学習社)
担当教員 村瀬 智之

到達目標

1.複数の人々との対話を通して自らの考えを深める(自らの考えを批判的に理解し、それ以外の考えとの違いを明確にし、必要なら修正をするという思考のプロセスを実行する)ことができる。
2.複数の人々との対話の中で、しっかりと聴くこと、問うこと、その対話を楽しむことができる。
3.哲学・倫理学が蓄積してきた知識を用いて、自らの考えを論理的に、かつ、説得的に表現することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1複数の人々との対話を通して自らの考えを深めることができる。複数の人々との対話を通して自分で考えることができる。複数の人々との対話を通して自分で考えることが十分にできない。
評価項目2複数の人々との対話の中で、しっかりと聴くこと、問うこと、その対話を楽しむことができる。複数の人々との対話の中で、聴くこと、問うことができる。複数の人々との対話の中で、聴くこと、問うことが十分にできない。
評価項目3哲学・倫理学が蓄積してきた知識を用いて、自らの考えを論理的・説得的に表現することができる。哲学・倫理学が蓄積してきた知識を理解することができる。哲学・倫理学が蓄積してきた知識を十分に理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では、哲学・倫理学が蓄積してきた知識の中から最重要な項目について学習するとともに、実際にクラスでの対話(議論)を通して哲学的に考える方法を学ぶ。
授業の進め方・方法:
授業では講義の形で哲学史・倫理学史の知識を学習し、それを元にクラス全体ないしグループ、あるいは、紙上での対話を行なう。
注意点:
参加型の授業であるため、対話に積極的に参加することが求められる。積極的な参加とは、発言することだけを意味するのではなく、しっかりと聴くことも含まれる。そして、何よりも他の人の発言を受けて、自らが考えを深めることがもっとも重要な「積極的参加」の意味である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション
 哲学対話とはいかなることか?
授業のやり方に慣れる。
対話をするとはいかなることかを実践から学ぶ。
2週 イントロダクション
 哲学対話とはいかなることか?
授業のやり方に慣れる。
対話をするとはいかなることかを実践から学ぶ。
3週 哲学のはじまり 哲学という学問がどのように始まったかを理解する。
4週 哲学のはじまり 哲学という学問がどのように始まったかを理解する。
5週 倫理学・美学の周辺 倫理学や美学の分野について基礎的な事項を学ぶ。
6週 倫理学・美学の周辺 倫理学や美学の分野について基礎的な事項を学ぶ。
7週 考えること・議論することを洗練させる 思考や議論をよりよいものにしていくためのツールを学び、使いこなせるようにする。
8週 考えること・議論することを洗練させる 思考や議論をよりよいものにしていくためのツールを学び、使いこなせるようにする。
2ndQ
9週 物事を正確に知るとは、いかなることか? 知識論(認識論)の初歩を学び、科学的知識についても考える。
10週 物事を正確に知るとは、いかなることか? 知識論(認識論)の初歩を学び、科学的知識についても考える。
11週 諸宗教の基本 いくつかの宗教(仏教・キリスト教・イスラーム)について基本的事項について学ぶ。
12週 諸宗教の基本 いくつかの宗教(仏教・キリスト教・イスラーム)について基本的事項について学ぶ。
13週 諸宗教の基本 いくつかの宗教(仏教・キリスト教・イスラーム)について基本的事項について学ぶ。
14週 哲学・倫理について考える これまで学んできたことを使って議論をする。
15週 半期のふりかえり 試験返却を受け、自分に足りなかった点、達成できた点についてふりかえりを行なう。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験その他(授業内での活動、レポート等)合計
総合評価割合50500000100
基礎的能力50500000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000