到達目標
東京高専専攻科では、持続可能な社会の実現に向けて、科学技術が環境に与える影響を常に意識し、自ら修得した専門知識および技術を複合・融合的に応用して社会に実装する能力を涵養するために、専攻科1年の後期にPBL等の主体的活動の期間を設けている。この期間には集中講義科目である本科目と、実験科目である「イノベーティブリサーチプロジェクト」が配置され、本科目の前半では、「イノベーティブリサーチプロジェクト」で行う社会実装、国内外における長期インターンシップ(共同研究型、海外)、創造的な研究、という3つの活動の組み合わせ方について、提示された取り組みモデルを参考にして学び、専攻横断的に配置されたメンター教員グループの支援を受けながら、自身の個性や関心に応じて「イノベーティブリサーチプロジェクト」の実施計画書を作成する。また、この実施計画書に従って活動を行った後に、本科目の後半で実施される発表会で活動の振り返りを行い幅広く講評を受ける。これにより、学生は自らの個性や興味を活かせるキャリアについてイメージを持つことができ、自分のライフプランを考える切っ掛けとする。
【ディプロマ・ポリシーおよびSDGsとの関係】ディプロマ・ポリシー:(1), (2), (3),(4) 、SDGs:4, 6, 7, 9, 12, 13, 14, 15, 17
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 自らの個性や興味を活かせるキャリアについて具体的なイメージを説明できる。 | 自らの個性や興味を活かせるキャリアについて考えることができる。 | 自らの個性や興味を活かせるキャリアについて考えることができない。 |
評価項目2 | 持続可能な社会の実現に向けて自分がどのように貢献できるか具体的なイメージを説明できる。 | 持続可能な社会の実現に向けて自分がどのように貢献できるか考えることできる。 | 持続可能な社会の実現に向けて自分がどのように貢献できるか考えることができない。 |
評価項目3 | PBL等の主体的な活動を組み合わせて、自らを成長させることが可能な実施計画を立てることができる。 | PBL等の主体的な活動を組み合わせて実施計画を立てることができる。 | PBL等の主体的な活動を組み合わせて実施計画を立てることができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
専攻科1年の後期にPBL等の主体的活動の期間を設け、集中講義科目である本科目と、実験科目である「イノベーティブリサーチプロジェクト」が配置されている。本科目の前半では、「イノベーティブリサーチプロジェクト」で行う社会実装、国内外における長期インターンシップ(共同研究型、海外)、創造的な研究、という3つの活動の組み合わせ方について、提示された取り組みモデルを参考にして学び、専攻横断的に配置されたメンター教員グループの支援を受けながら、自身の個性や関心に応じて「イノベーティブリサーチプロジェクト」の実施計画書を作成する。また、この実施計画書に従って活動を行った後に、本科目の後半で実施される発表会で活動の振り返りを行い幅広く講評を受ける。
授業の進め方・方法:
本科目は集中講義として開講し、前半の2週間は,メンター教員グループの指導の下ワークショップ活動を行い,自身の個性や関心に応じた「イノベーティブリサーチプロジェクト」の実施計画書を作成する。本科目の後半の2週間で,イノベーティブリサーチプロジェクト」の活動の振り返りのためのワークショップ活動を行い,発表会で活動の成果を報告して幅広く講評を受ける。
実施計画書作成ワークショップ
実施計画書作成ワークショップでは、メンター教員グループからのガイダンスを受けて実施計画書を作成する。受講生全体を対象とするワークショップは合計2回実施する。
・ワークショップの初回では、社会実装,長期インターンシップ、創造的な研究の3つの組み合わせ事例の具体的な方法についてガイダンスを受けた後に、実際に自身の実施計画書を作成する。事前の振り返りとして、自己分析・他己分析に関するワークをおこない、自身への理解を深める。また、専攻科1年次の後期の主体的活動の最終的な振り返りをおこなうための補助資料として、Gritおよび社会人基礎力に関する簡単なテストを受検する。
・ワークショップの第二回では、他の受講生およびメンター教員グループの前で、自身の実行計画に関するプレゼンテーションと質疑応答をおこなう。プレゼンテーションには、社会実装,長期インターンシップ、創造的な研究の計画のみにとどまらず、自己分析・他己分析にもとづく自身の強みや弱み、今後自分が伸ばしていきたい事柄や育成していきたい事柄を含め、広義の意味での能力向上計画についてプレゼンテーションをおこなう。受講生は自らの発表だけでなく、他の受講生への積極的な質疑の姿勢が求められる。プレゼンテーションでの質疑応答での指摘事項を考慮した上で実施計画書を確定する。
・初回および第二回ワークショップの最後で提示される、計画書作成に関する指示を踏まえて計画書を加筆修正し、次回ワークショップまで(第二回ワークショップでは計画書提出日まで)に最低2名のメンター教員による計画書査閲を受けて修正をおこなう。
・自己分析・他己分析ワークシート、Gritおよび社会人基礎力のテスト結果は、ワークショップ活動記録として提出すること。また、各ワークショップ回で作成した実施計画書は、添削履歴がわかる形式で実施計画書作成記録として提出すること。
振り返りワークショップと発表会
・振り返りワークショップでは、振り返りシートの作成と発表会をおこなう。振り返りシートの作成では、メンター教員グループから提示される振り返りシートに、専攻科1年次の後期の主体的活動全体の概要や自身の能力向上に関する成果について概要をまとめる. Gritおよび社会人基礎力に関する簡単なテストを受検し、振り返りのための補助資料とする。
・発表会では、活動の成果について発表資料と要旨を作成した上で報告し幅広く講評を受ける。活動の成果は、具体的な活動成果のみならず、広義の意味での自身の能力向上に関する成果について言及するよう留意する。また発表の最後に、将来自身がなりたい姿やビジョンについて宣言をおこない、専攻科1年次の後期の主体的活動全体の総括をおこなう。
・振り返りシートおよびGritおよび社会人基礎力に関する簡単なテスト結果は、振り返り作業記録として提出すること。また、発表会の発表資料と要旨についても提出すること。
注意点:
本科目の前半で「イノベーティブリサーチプロジェクト」の実施計画書を主体的に作成し、タイムマネジメントができるようになること。また、本科目の後半で「イノベーティブリサーチプロジェクト」の振り返りを行い、PDCAサイクルをまわして研究に取り組む能力を身に着けること。
ワークショップ活動に積極的に参加し、「イノベーティブリサーチプロジェクト」の実施計画書を主体的に作成していること、「イノベーティブリサーチプロジェクト」後の振り返りについてもワークショップ活動に積極的に参加し、発表で自らの活動の成果を客観的に分析していることが評価の基準となる。すべての評価項目について60%以上で「合」と認定する。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
集中講義科目のため、授業の進め方と授業内容・方法に記載 |
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2週 |
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3週 |
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4週 |
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5週 |
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6週 |
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7週 |
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8週 |
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4thQ |
9週 |
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10週 |
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11週 |
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12週 |
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13週 |
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14週 |
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15週 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 実施計画書作成記録 | 発表 | 相互評価 | ワークショップ活動記録 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 30 | 0 | 30 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 40 | 30 | 0 | 30 | 0 | 0 | 100 |