エンジニアのための人文科学(2022年度以降入学生用科目)

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 エンジニアのための人文科学(2022年度以降入学生用科目)
科目番号 0014 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械情報システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 土屋陽介『僕らの世界を作り変える哲学の授業』
担当教員 村瀬 智之

到達目標

1.授業で扱われた内容について、テキストでの記述や受講者同士の議論を基に、自らの考えを十分に深めることができる。
2.議論の中で自らの主張を丁寧かつ論理的に伝え、積極的に議論に参加することができる。
3.議論や対話をオーガナイズし、他者とともに考えを深める手法への理解を十分に深め、その実践を楽しむことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1授業で扱われた内容について、テキストでの記述や受講者同士の議論を基に、自らの考えを十分に深めることができる。 授業で扱われた内容について、テキストでの記述や受講者同士の議論を基に、考えることができる。 授業で扱われた内容について、考える経験を積むことができる。
評価項目2授業で扱われた内容について、テキストでの記述や受講者同士の議論を基にしているが、自分で考えることができない。 議論や対話をオーガナイズし、他者とともに考えを深める手法への理解を十分に深め、その実践を楽しむことができる。 議論や対話をオーガナイズし、他者とともに考えを深める手法を理解し、それを実践することができる。
評価項目3他者とともに考えを深める手法に触れ、それを実践することができる。 議論や対話をオーガナイズし、他者とともに考えを深める手法への理解が不十分である。 議論の中で自らの主張を丁寧かつ論理的に伝え、積極的に議論に参加することができる。
議論の中で自らの主張を伝え、議論に参加することができる。議論に参加することができる。議論の中で自らの主張を伝えたり、議論に参加することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では、これまでに受講生が受けてきた「授業」を反省的に捉え直し、より一層の理解を進めるとともに、教室の中で他者とともに考えを深めるための対話手法である「哲学対話」の手法の理解と実践を行う。
授業の進め方・方法:
授業では、受講者同士で議論するとともに、哲学対話のファシリテーション技法を学び、その実践を行う。また、本授業は学修単位であるため、事前事後学習として、予習復習が必要となる(授業の中で内容は指示する)。
注意点:
参加型の授業であるため、対話に積極的に参加することが求められる。積極的な参加とは、発言することだけを意味するのではなく、しっかりと聴くことも含まれる。そして、何よりも他の人の発言を受けて、自らが考えを深めることがもっとも重要な「積極的参加」の意味である。
以上のような理由により、評価については、授業に参加したことによって得られる点が多く含まれているため、授業に際して、出席や授業態度、議論への参加には特に注意をすること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション
哲学的に議論するとはいかなることか
哲学的議論をするとはいかなることかを知り、それに実際に参加すること。
2週 哲学対話とは何か?1 哲学対話について自分たちの経験を振り返りながら、理論的な理解を深める。
3週 哲学対話とは何か?2 哲学対話について自分たちの経験を振り返りながら、理論的な理解を深める。
4週 哲学対話とは何か3 哲学対話について自分たちの経験を振り返りながら、理論的な理解を深める。
5週 哲学対話に参加しよう1 哲学対話に参加しながら、現代哲学の話題について受講者同士で考えを深めるとともに、哲学対話を楽しむ。
6週 哲学対話に参加しよう2 哲学対話に参加しながら、現代哲学の話題について受講者同士で考えを深めるとともに、哲学対話を楽しむ。
7週 哲学対話に参加しよう3 哲学対話に参加しながら、現代哲学の話題について受講者同士で考えを深めるとともに、哲学対話を楽しむ。
8週 哲学対話に参加しよう4 哲学対話に参加しながら、現代哲学の話題について受講者同士で考えを深めるとともに、哲学対話を楽しむ。
2ndQ
9週 哲学対話をオーガナイズしてみよう1 哲学対話をオーガナイズし、自らが率先して対話を進めていくための準備を行い、実際に実践し、それを反省しながら、よりよい実践に向けて改善を行っていく。
10週 哲学対話をオーガナイズしてみよう2 哲学対話をオーガナイズし、自らが率先して対話を進めていくための準備を行い、実際に実践し、それを反省しながら、よりよい実践に向けて改善を行っていく。
11週 哲学対話をオーガナイズしてみよう3 哲学対話をオーガナイズし、自らが率先して対話を進めていくための準備を行い、実際に実践し、それを反省しながら、よりよい実践に向けて改善を行っていく。
12週 哲学対話をオーガナイズしてみよう4 哲学対話をオーガナイズし、自らが率先して対話を進めていくための準備を行い、実際に実践し、それを反省しながら、よりよい実践に向けて改善を行っていく。
13週 哲学対話をオーガナイズしてみよう5 哲学対話をオーガナイズし、自らが率先して対話を進めていくための準備を行い、実際に実践し、それを反省しながら、よりよい実践に向けて改善を行っていく。
14週 哲学対話をオーガナイズしてみよう6 哲学対話をオーガナイズし、自らが率先して対話を進めていくための準備を行い、実際に実践し、それを反省しながら、よりよい実践に向けて改善を行っていく。
15週 半期の授業の振り返り 半期をふりかえり、自ら、および、学習者の集団としての行為を反省的に思考すること。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

レポート発表・実践授業への参加・参加の質合計
総合評価割合404020000100
基礎的能力0201000030
専門的能力20201000050
分野横断的能力200000020