トライボロジー

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 トライボロジー
科目番号 0026 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械情報システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 角田 陽

到達目標

1.トライボロジー技術の意義と役割が説明できる.
2.固体の表面,接触および構造が説明できる.
3.固体同士の摩耗の考え方について説明できる.
4.潤滑理論の考え方について理解できる.
5.表面改質技術を理解し,摩擦・摩耗の改善方法について説明できる.
6.トライボロジー技術の応用について説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1トライボロジー技術の意義と役割を明確に説明できる.トライボロジー技術の意義と役割を説明できるトライボロジー技術の意義と役割を説明できない.
評価項目2固体の表面構造、摩耗機構や潤滑理論の考え方を明確に説明でき、これに関する演習問題を正確に解くことができる.固体の表面構造、摩耗機構や潤滑理論の考え方を説明でき、これに関する演習問題を解くことができる.固体の表面構造、摩耗機構や潤滑理論の考え方を説明できず、これに関する演習問題を解くことができない.
評価項目3トライボロジー技術の応用について明確に説明できる.トライボロジー技術の応用について説明できる.トライボロジー技術の応用について説明できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
トライボロジーの基礎から応用について学ぶ.
授業の進め方・方法:
1. 授業方法は講義を中心として行なう.
2. 教科書の演習問題をレポートととして提出を求める.
注意点:
自学自習を要する.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 トライボロジーの意義と役割 トライボロジーの定義,歴史,役割を理解する
2週 固体の表面の接触(1) 固体表面の形状,表面粗さ,分析手法,接触について理解する
3週 固体の表面の接触(2) 固体表面の構造と接触について理解する
4週 固体表面間の摩擦(1) 摩擦力と摩擦係数,摩擦の法則を理解する
5週 固体表面間の摩擦(2) 摩擦の発生メカニズム 凹凸説,凝着説,掘り起こし説,凝着部成長理論,摩擦熱について理解する
6週 固体表面の摩耗(1) 凝着摩耗,アブレシブ摩耗,疲労摩耗,摩耗理論について理解する
7週 固体表面の摩耗(2) ウエアマップ,摩耗試験について理解する
8週 流体潤滑(1) 粘性,ペトロフの式,流体潤滑の原理について理解する
4thQ
9週 流体潤滑(2) レイノルズの流体潤滑理論について理解する
10週 流体潤滑(3) 軸受の圧力分布の解析方法を理解する
11週 境界潤滑と混合潤滑(1) ストライベック曲線,境界潤滑と混合潤滑の概念について理解する
12週 境界潤滑と混合潤滑(2) 境界膜の潤滑特性,添加剤,固体潤滑剤について理解する
13週 表面改質技術 表面改質法,摩擦特性について理解する
14週 トライボロジーの現代技術への応用(1) ターボ機械,自動車への応用技術を理解する
15週 まとめ トライボロジー分野のふりかえり
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90000010100
基礎的能力600000060
専門的能力300000030
分野横断的能力000001010