到達目標
環境問題は物質工学のみならずすべての工学分野における技術者にとって,理解することが必要不可欠である.この授業では,色々な環境問題を俯瞰し,環境問題の特徴や質を考察し,対策を考える力と経験を積むことを目的とする.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
環境問題の原因の把握 | 問題の本質を理解すること | 原因となっている物質を理解すること | 原因が理解できないこと |
環境問題解決の方策に関する考察 | 技術的切り口のみならず社会学的な観点で俯瞰できること | 技術的切り口で考察できること | 解決の方策が考えられないこと |
自分の専門分野と環境問題の関係の考察 | 分野特有の環境問題の特徴を理解していること | 自分の専門分野における環境問題の存在を把握していること | 自分の専門分野における環境問題が理解できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
現代の技術者の使命は環境に配慮した製品や生産システムを作ることである。この授業は、化学の各分野と環境の関係を解説することにより、技術者としての素養を育むことを目標としている。
授業の進め方・方法:
1回の授業で一つの環境問題の存在から原因、対策までを理解してもらう。毎回の授業で簡単なレポートを課す。
注意点:
実質的に履修が卒業要件になっているため、1年か2年のうちに必ず履修し、単位をとれるように自学自習に努めること
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス,序論 |
環境問題とは?主体が何か?を理解すること
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2週 |
持続可能性について |
持続可能性を脅かしている物事を理解すること
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3週 |
環境問題の種類 |
地域環境問題と地球環境問題の質的、量的な違いを理解すること
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4週 |
公害問題 |
4代公害病など代表的な公害問題の原因ととるべきであった対策を理解すること
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5週 |
地域の環境問題 |
地域の環境問題について考えること。特に地形的な特徴など。
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6週 |
水環境問題 |
排水処理や浄水処理の原理を理解すること
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7週 |
土壌環境問題 |
代表的な土壌汚染物質を理解し、その処理方法を理解すること
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8週 |
廃棄物問題 |
廃棄物問題とリサイクルの関係について理解すること
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2ndQ |
9週 |
食糧問題 |
食糧問題がなぜ環境問題の一つとみなされるのか?理解すること
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10週 |
地球環境問題 |
地球温暖化問題について理解すること
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11週 |
資源とエネルギーについて |
レアメタルやバイオマスなどの意味を理解すること
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12週 |
環境保全型農業について |
有機農業との違い。農業が与える環境に対するインパクトを理解すること
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13週 |
森林生態系 |
森林の遷移、植生の特徴を理解すること
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14週 |
生物多様性 |
生物多様性の3つの視点を理解すること
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15週 |
まとめ |
環境問題に共通して言えることは何か?考察すること。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | レポート | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 |
専門的能力 | 0 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 |
分野横断的能力 | 0 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 |