Technical Writing Ⅱ(2022年度以降入学生用科目)

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 Technical Writing Ⅱ(2022年度以降入学生用科目)
科目番号 0050 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械情報システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 講義の初回および作業の進捗に応じ参考文献を紹介
担当教員 長橋 雅俊

到達目標

DPで掲げられている「異なる文化や社会を理解する柔軟性を持ち、言語の異なる他者とも協力して問題解決できる能力」を養う。
目的:この科目を受講することにより、英語で専門知識を論文のアブストラクトの形式で発信するための基礎を学ぶ。
到達目標:自らが本科卒業まで続けた研究について、英語で適切に表現・構成し、概要を書くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(A評価)標準的な到達レベルの目安(B評価)最低限の到達レベルの目安(C評価)未到達レベルの目安(D評価)
評価項目1教科書や講義の学びを応用し、文法的に正確な英語ライティングができる教科書や講義で学んだことを取り入れて、ほぼ文法的に正確な英語ライティングができる教科書を参照しながら、基本的な文法に限って正確な英語ライティングができる英語ライティングとしては、文法にしたがって内容を伝えることができない
評価項目2教科書や講義の学びを応用し、効果的なテクニカル・ライティングができる教科書や講義で学んだことを取り入れて、テクニカル・ライティングができる教科書を参照すれば、基礎的な形式・表現のみでテクニカル・ライティングができるテクニカル・ライティングとしては、充分な内容を伝えることができない
評価項目3他者のテクニカル・ライティングを読み、効果的な表現への指摘や取り込みができる他者のテクニカル・ライティングを読み、表現への指摘や取り込みができる他者のテクニカル・ライティングを読み、理解したり参考にすることができる他者のテクニカル・ライティングを、理解したり意見を述べることができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では、テクニカル・ライティングの基礎について学び、学生自らの実践を通して、専門分野・知識を英語で表現して、アブストラクトの形式で書く方法を身につける。
英語作文の実践を通じて身につけるため、学生自身が授業内外で推敲を準備することが要求される。
授業の進め方・方法:
各自が準備してきた発表・成果物に、教科書や講義の内容を基に、特長や改善点を受講者同士で話し合い、適切なアブストラクトに仕上げられることを目指す。
平素から英語論文の表現力を補うため、定型的に使われる論文表現を学び、小テストで確認する。
参加者自身による発表と演習が本授業の主軸となる。学習単位科目であり、授業外での課題や準備が必須である。
注意点:
教室外での自学自習の時間も確保した上で、継続的に予習・復習を行い、英語表現力の習得に努めること。また、授業の出席に際し、以下の3点も守ること。
(1)辞書を事前に入手して毎回持参し、(2)課題やアブストラクトの推敲の提出期限を厳守し、(3)積極的に討議に貢献すること。
なお、受講者の習熟度及び課題の進捗を考慮し、授業計画を変更する場合がある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション、シラバス内容と教材の確認 毎回の授業の進め方、課題等を理解できる
2週 各履修者の専門分野についての口頭発表、質疑応答 自らの専門分野について説明し、異分野交流の初歩を体感できる
3週 関連論文の検索・収集、アブストラクトの紹介 参考にすべき英文を集めて、データ活用できる
4週 アブストラクトの役割・構成の検討、サンプルの執筆 課題文を書き起こし、順序立てた英文で表現できる
5週 関連論文の発表、アブストラクトの分析(1) 5~8週までに英文作成で留意したいテーマ(正確さ)
(1)冠詞、名詞句を中心に、正確さに注意を払って英文を書ける
6週 関連論文の発表、アブストラクトの分析(2) (2)述部の適切な時制、動詞の自動詞と他動詞を区別して用いることができる
7週 関連論文の発表、アブストラクトの分析(3) (3)助動詞、副詞句などを用いてセンテンスの伝わり方を調整できる
8週 関連論文の発表、アブストラクトの分析(4) (4)語彙選択や成句選びの適切さに注意を払って、英語表現を洗練できる
2ndQ
9週 アブストラクト推敲の見直し・注意点の振り返り 自身の研究から論文概要を構成・推敲し、言語の異なるコミュニティーでも研究成果や知見を共有できる
10週 テクニカル・ライティング(1) 10~12週までに英文作成で留意したいテーマ(一貫性・結束性)
(1)パラグラフ構成、まとまったセンテンスを書く際のルールを学ぶことができる
11週 テクニカル・ライティング(2) (2)論理的な矛盾、表現の曖昧さ、重複した表現の有無に注意を払って英文を書ける
12週 テクニカル・ライティング(3) (3)構成・伝わりやすさを観点に話し合いながら、書き直して改訂版を提出できる
13週 セルフ/ピア・レビュー 文法や伝わりやすさ、綴り・句読法などの正確さに留意し、自身または他者の英文で確認・修正できる
14週 課題文の仕上げ(1) 自らの論文概要を新たに構成・執筆し、異なる言語文化の専門家へ研究成果や知見を発信できる
15週 課題文の仕上げ(2)、最終版の提出 今後の改善点を議論しながら、異分野との交流や異文化コミュニティーとの協力関係を築く足掛かりにできる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

推敲・執筆発表活動への貢献小テスト合計
総合評価割合25252525100
基礎的能力1010151550
専門的能力1515101050
分野横断的能力00000