専攻科特別実習

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 専攻科特別実習
科目番号 0003 科目区分 専門 / 選択
授業形態 実習 単位の種別と単位数 学修単位: 3
開設学科 【専攻科】電気電子工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 3
教科書/教材 なし
担当教員 綾野 秀樹,伊藤 浩,舘泉 雄治,玉田 耕治,新國 広幸,木村 知彦,一戸 隆久,加藤 格,小池 清之,永井 翠,安田 利貴,姜 玄浩,武田 美咲,新田 武父

到達目標

 企業や大学等における実習を通じ,技術開発や生産技術における諸課題について認識を深める。「ものづくり」に必要な「知識と経験」を体験的に修得する。また,「多様性がある」「多専門分野の要員が参加する」チームの中で,他者と協働する際に,①自己のなすべき行動を的確に判断し実行する能力(メンバーの能力),②協働する際に他者の取るべき行動を判断し適切に働きかける能力(リーダーの能力)の修得も目標とする。
【ディプロマ・ポリシー及びSDGsとの関係】 ディプロマ・ポリシー: (1)(2)(3)(4) SDGs: 4,6,7,9,12,13,14,15,17

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1実習での課題を完全に理解し、独自の解決策を提案できる。主要な課題を認識し、既知の解決策を適切に適用できる。課題の認識や解決策の提案が不十分。
評価項目2ものづくりに必要な知識と経験を深く理解し、実践に活かせる。基本的な知識と経験を有し、一般的な問題解決に適用できる。必要な知識や経験の習得が不十分で、基本的な問題解決も困難。
評価項目3多様なチームメンバーと効果的に協働し、目標達成に向けて力を発揮できる。チームメンバーと協力し、共通の目標達成に貢献できる。チーム協働や目標達成への貢献が不十分。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
本実習は、本科5年次の卒業研究の経験を生かして、高度な実習内容に取り組み、共通の目標達成のために協調することの重要性や「ものづくり」の基本を学んで、エンジニアとしての資質を高めることを目的としている。企業等における実習を通じ,技術開発や生産技術における諸課題について認識を深める。「ものづくり」に必要な「知識と経験」とは何かを学ぶ。また,「多様性がある」「多専門分野の要員が参加する」チームの中で,他者と協働する際に,自己のなすべき行動を的確に判断し,実行する能力(メンバーの能力),協働する際に他者の取るべき行動を判断し,適切に働きかける能力(リーダーの能力)の育成を目的とする。
授業の進め方・方法:
・実施時期は1年次の夏季休業中を原則とし,期間は1ヶ月以上とする。
・企業等への依頼,調整ならびに学生の指導は主として特別実習担当教員が行う。
・実習終了時に「特別実習報告書」を作成し,企業側担当者の承諾を得て学校に提出する。
・特別実習報告会で実習内容についての「プレゼンテーション」を行う。
・詳細については、専攻科特別実習ガイダンスにて説明する。
・特別実習の評価は、実習先からの「特別実習評価書」、「特別実習報告書」及び「プレゼンテーション」にて総合的に評価する。
注意点:
専攻科履修要覧にある特別実習心得を遵守すること。
特に安全や秘密保持には最大限の注意を払うこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 受け入れ先に従う 受け入れ先に従う
2週 受け入れ先に従う 受け入れ先に従う
3週 受け入れ先に従う 受け入れ先に従う
4週 受け入れ先に従う 受け入れ先に従う
5週 特別実習報告会 取り組みの成果をプレゼンテーションする
6週
7週
8週
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。4
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。4
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。4
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。4
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。4
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。4
他者の意見を聞き合意形成することができる。4
合意形成のために会話を成立させることができる。4
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。4
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。4
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。4
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。4
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。4
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。4
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。4
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる4
複数の情報を整理・構造化できる。4
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。4
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。4
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。4
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。4
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。4
事実をもとに論理や考察を展開できる。4
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。4
基盤的資質・能力自己理解自己理解周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。4
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。4
目標の実現に向けて計画ができる。4
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。4
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。4
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。4
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。4
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。4
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。4
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。4
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。4
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。4
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている4
法令やルールを遵守した行動をとれる。4
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。4
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。4
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。4
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。4
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。4
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。4
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。4
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。4
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。4
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。4
企業には社会的責任があることを認識している。4
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。4
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。4
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。4
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。4
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。4
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。4
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。4
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。4
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。4
創造性・デザイン能力創造性創造性工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。4
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。4
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。4
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。4
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。4
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。4

評価割合

報告書等発表その他合計
総合評価割合50500000100
基礎的能力2015000035
専門的能力2025000045
分野横断的能力1010000020