英語演習Ⅰ

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 英語演習Ⅰ
科目番号 0013 科目区分 一般 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子工学専攻 対象学年 専1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 Bottom Up Listening for the TOEIC Test
担当教員 堀 智子

到達目標

本クラスでは、英語の4技能(Listening, Speaking, Reading, Writing)の向上、特にListeningとspeakingの力を伸ばすことを目指す。テキストでは英語音声の特徴である音の連結、脱落、同化現象などを学び、TOEICにも対応できるリスニング力の習得を目指す。また、身近な話題からインターンシップや自分の研究内容について説明できるよう練習をし、実践的な英語力向上をはかる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(A評価)標準的な到達レベルの目安(B評価)最低限の到達レベルの目安(C評価)未到達レベルの目安(D評価)
評価項目1英語の音声特徴を理解、英語を聞く際にその知識を活かすことができ、授業で扱う英文を聞き取り理解することができる。英語の音声特徴を理解し、授業で扱う英文を聞き取り理解することできる。授業で扱う英文を聞き取り理解することできる。英語の音声特徴を理解できず、授業で扱う英文を聞き取り理解できない。
評価項目2身近な話題からインターンシップについて英語でスムーズに話すことができる。身近な話題からインターンシップについて英語で話すことができる。身近な話題からインターンシップについて英語で辛うじて話すことができる。身近な話題からインターンシップについて英語で話すことができない。
評価項目3TOEICに関連する語彙や文法事項を理解し、応用問題にも十分対等できる。TOEICに関連する語彙や文法事項をほぼ習得できている。TOEICに関連する語彙や文法事項を理解できている。TOEICに関連する語彙や文法事項を理解できていない。

学科の到達目標項目との関係

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学習・教育目標 B3 説明 閉じる
学習・教育目標 B5 説明 閉じる
学習・教育目標 D4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
英語演習Ⅰでは、英語演習Ⅱと連携して語彙力強化とともに、TOEICなどの試験で求められるより実践的な文法力習得を図り、英語の聞き取りと発音練習を行う。TOEIC形式のリスニングやスピーキングに対応できる力を養成し、身近な話題からインターンシップや自分の研究内容について話せるようになることをめざす。

授業の進め方・方法:
毎週、英語演習1または2の授業で単語テストを実施し語彙力を強化する。また口語英語の音声特徴(同化、連結、脱落、弱化など)に関する知識を学びながら、聞き取り練習を行う。またTOEICやTOEFL形式のスピーキング練習を取り入れ、間違いを恐れず発話する練習をする。後期はこれまで学習したことを実践する場として、海外の講師とオンライン上で会話する活動をいれ、身近な話題やインターンシップ経験について英語で話す練習を行う。
注意点:
英語力向上には集中的に繰り返し練習を行うことが欠かせない。課題はもちろんのこと、日々英語に触れ自学自習を継続する努力が求められる。なお、英語演習Ⅰ、Ⅱともに現在のTOEICスコアにかかわらず、2018年4月から2019年1月までに最低1度は TOEIC IP またはTOEIC Official Testを受験することが、単位履修の条件となっている。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンスと自己紹介を英語でする。 この授業の学習項目の確認と英語力向上に向けた学習方法について理解し、実行する準備ができる。
2週 Unit 1 短縮形の聞き取り練習を行う。品詞に関する文法練習。自己紹介を英語でする。
リスニングを困難にしている英語音声特徴について理解できる。文法項目・語彙・発音などにおいて強化すべき点を認識し、学習する。
3週 Unit 2 短縮形の聞き取りと文法(品詞)の練習を行う。TOEICスピーキングテストの音読問題に取り組む。
TOEIC Part 1リスニングとTOEICスピーキングの出題傾向を理解し、リスニング・スピーキング力強化に向けた学習方法を実践できる。文法項目・語彙・発音などにおいて強化すべき点を認識し、学習する。相手にわかりやすく音読するためのポイントを理解する。
4週 Unit 3 短縮形の聞き取りと文法(品詞)の練習を行う。TOEICスピーキングテストの音読問題に取り組む。
TOEIC Part 1リスニングとTOEICスピーキングの出題傾向を理解し、リスニング・スピーキング力強化に向けた学習方法を実践できる。文法項目・語彙・発音などにおいて強化すべき点を認識し、学習する。相手にわかりやすく音読できる。
5週 Unit 4 短縮形聞き取りの復習、文法(品詞)の復習を行う。写真描写問題を用いてスピーキング練習を行う。 TOEIC Part 1問題を用いて、リスニングとスピーキング力強化に向けた学習方法を実践できる。文法項目・語彙・発音などにおいて強化すべき点を認識し、学習する。
6週 Unit 5 破裂音+母音の連結の聞き取りと文法(品詞)の練習を行う。写真描写問題を用いてスピーキング練習を行う。
TOEIC Part 1問題を用いて、リスニングとスピーキング力強化に向けた学習方法を実践できる。文法項目・語彙・発音などにおいて強化すべき点を認識し、学習する。
7週 Unit 6 鼻音+母音の連結の聞き取りと文法(品詞)の練習を行う。 リスニングを困難にしている英語音声特徴について理解できる。文法項目・語彙・発音などにおいて強化すべき点を認識し、学習する。写真を英語で描写できるようになる。
8週 文法項目小テスト
学習内容の理解度を認識し、復習すべき点を明確に把握する。
2ndQ
9週 Unit7 子音+母音の連結の聞き取りとTOEIC Part 2リスニング、文法(動詞)練習を行う。TOEIC形式の応答問題を使ったスピーキング練習を行う。 TOEIC Part 2リスニングの出題傾向を理解し、リスニング力強化に向けた学習方法を実践できる。文法項目・語彙・発音などにおいて強化すべき点を認識し、学習する。TOEIC形式の応答問題に慣れる。
10週 Unit 8 音の連結復習とTOEIC Part 2リスニング、文法(動詞)の練習を行う。TOEIC形式の応答問題を使ったスピーキング練習を行う。 TOEIC Part 2リスニングに出題傾向を理解し、リスニング力強化に向けた学習方法を実践できる。文法項目・語彙・発音などにおいて強化すべき点を認識し、学習する。TOEIC形式の応答問題に英語で回答できる。
11週 Unit 9 語尾の破裂音の聞き取りとTOEIC Part 2リスニングと文法(前置詞)練習を行う。TOEIC形式の解決策提案問題を使ったスピーキング練習を行う。 TOEIC Part 2リスニングに出題傾向を理解し、リスニング力強化に向けた学習方法を実践できる。文法項目・語彙・発音などにおいて強化すべき点を認識し、学習する。。TOEIC形式の応答問題に英語で回答できる。
12週 Unit 10 子音前の破裂音の聞き取りと文法(前置詞)練習を行う。TOEICスピーキングテストの解決策提案問題に取り組む。 TOEICリスニングに出題傾向を理解し、リスニング力強化に向けた学習方法を実践できる。文法項目・語彙・発音などにおいて強化すべき点を認識し、学習する。。TOEIC形式の応答問題に英語で回答できる。
13週 Unit 11 子音前の破裂音の聞き取りと文法(接続詞)練習を行う。
Unit 12 破裂音の復習
TOEIC Part 3リスニングに出題傾向を理解し、リスニング力強化に向けた学習方法を実践できる。文法項目・語彙・発音などにおいて強化すべき点を認識し、学習する。
14週 前期末試験 前期の学習内容についての理解度と達成度により、後期で取り組むべき課題を認識する。
15週 前期総復習 前期の学習内容についての理解度と達成度により、後期で取り組むべき課題を認識し、計画的に学習を進められる。
16週
後期
3rdQ
1週 Unit 13 音の同化の聞き取り
身近なテーマについて英語で話す
音の同化現象について理解し、テキスト以外の英語を聞く際にも意識できる。文法項目・語彙・発音などにおいて強化すべき点を認識し、学習する。夏休みなど身近なテーマについて英語で話せる。
2週 Unit 14 音の同化の聞き取り
インターンシップについて説明する
音の同化現象について理解し、テキスト以外の英語を聞く際にも意識できる。文法項目・語彙・発音などにおいて強化すべき点を認識し、学習する。インターンシップについて英語で話せる。
3週 Unit 15 音の同化の聞き取り まとまった長さの英文を聞き、連結、同化現象を任認識できる。文法項目・語彙・発音などにおいて強化すべき点を認識し、学習する。インターンシップについて話す準備をする。
4週 Unit 16 様々な同化の復習 まとまった長さの英文を聞き、連結、同化現象を任認識できる。文法項目・語彙・発音などにおいて強化すべき点を認識し、学習する。インターンシップについて話す準備をする。
5週 Unit 17 音の弱化の聞き取り
オンライン英会話
初対面の人と英語で話し、自分自身について話すことができる。
6週 Unit 18 音の弱化の聞き取り
オンライン英会話 (学生生活)
英語で自分自身や学生生活について話すことができる。
7週 文法項目小テスト
オンライン英会話(学生生活)
英語で自分の研究テーマや学校やについて話すことができる。
8週 Unit 19 英語のリズムの聞き取り
オンライン英会話(インターンシップ)
英語でインターンシップの経験について話すことができる。
4thQ
9週 Unit 20 リズムの復習
オンライン英会話(インターンシップ)
英語でインターンシップの経験について話すことができる。
10週 Unit 21 アメリカ英語の聞き取り
オンライン英会話(インターンシップ)
英語でインターンシップの経験について話すことができる。
11週 Unit 22 イギリス・オーストラリア英語の聞き取り TOEIC Part 4リスニングに出題傾向を理解し、リスニング力強化に向けた学習方法を実践できる。文法項目・語彙・発音などにおいて強化すべき点を認識し、学習する。
12週 Unit 23 イギリス・オーストラリア英語の聞き取り TOEIC Part 4リスニングに出題傾向を理解し、リスニング力強化に向けた学習方法を実践できる。文法項目・語彙・発音などにおいて強化すべき点を認識し、学習する。
13週 Unit 24 多様な英語の聞き取り TOEIC Part 4リスニングに出題傾向を理解し、リスニング力強化に向けた学習方法を実践できる。文法項目・語彙・発音などにおいて強化すべき点を認識し、学習する。
14週 復習 後期の学習内容全体を振り返り、未修得の部分を復習する。
15週 学年末試験 後期の学習内容についての理解度と達成度により、今後取り組むべき課題を認識する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。3
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。3
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。3
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。3
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。3
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。3
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。3
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。3
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。3
英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。3
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。3
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。3
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。3
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。3
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。3
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。3

評価割合

試験授業外課題授業内課題態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合701515000100
基礎的能力701515000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000