情報・通信・回路・制御、電子材料・デバイス、エネルギーなどの基本的な知識・技術を基に、電気電子工学とその応用分野であるプラズマ工学を理解し、演習・実習を通じて応用技術を学修する。プラズマプロセスを用いた薄膜材料創成技術の特長を理解し、問題解決のために必要な知識・技術の調査能力を修得し、実験的に検証するための分析能力を育成する。また、学修内容のプレゼンテーションを通じて思考を深める討論のスキルや問題点の抽出能力を習得し、修了後も自ら学び続けていく能力を養う。
概要:
新しい機能性・特性を有する電子材料の開発には、その製造技術の発展により元素の組み合わせのみならず、表面加工・改質によりその物性を制御し、さらに新しい物性を引き出す探求が進められている。本科目では最先端の論文を引用しながら問題点や課題を調査・抽出し、その解決に向けてプラズマ、イオン、電子などの荷電粒子を用いた薄膜材料の結晶性制御、組成制御を実験的に行い、基本的な薄膜材料評価技術を用いて薄膜材料を分析し、取り組む課題について検証する。
授業の進め方・方法:
本科5年次の卒業研究、専攻科1年次の特別研究Ⅰおよび専攻科2年次前期開講のプラズマ工学でそれぞれ学修した電気電子工学に関する総合的な研究開発能力を育成するため、担当教員のもとで特別研究Ⅱを通年で行う。
注意点:
研究者としての倫理を忘れないこと.実験を行う際には,実験の安全の手引などに従うこと.実験ノートを作成すること.電子工学および関連分野の知識をまとめておくこと.卒業研究論文を作成するために公表されている論文をよく読み,ゼミなどを通して研究発表の様子を学ぶこと.
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 専門的能力の実質化 | PBL教育 | PBL教育 | 工学が関わっている数々の事象について、自らの専門知識を駆使して、情報を収集することができる。 | 3 | |
集められた情報をもとに、状況を適確に分析することができる。 | 3 | |
与えられた目標を達成するための解決方法を考えることができる。 | 3 | |
状況分析の結果、問題(課題)を明確化することができる。 | 3 | |
各種の発想法や計画立案手法を用いると、課題解決の際、効率的、合理的にプロジェクトを進めることができることを知っている。 | 3 | |
各種の発想法、計画立案手法を用い、より効率的、合理的にプロジェクトを進めることができる。 | 3 | |
共同教育 | 共同教育 | 技術者として、社会に対して有益な価値を提供するために存在し、社会の期待に十分応えられてこそ、存在の価値のあることを理解できる。 | 3 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、そこから主要な原因を見出そうと努力し、解決行動の提案をしようとしている。 | 3 | |
現状と目標を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、発見した課題について主要な原因を見出し、論理的に解決策を立案し、具体的な実行策を絞り込むことができる。 | 3 | |
事象の本質を要約・整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。 | 3 | |
複雑な事象の本質を整理し、構造化(誰が見てもわかりやすく)できる。結論の推定をするために、必要な条件を加え、要約・整理した内容から多様な観点を示し、自分の意見や手順を論理的に展開できる。 | 3 | |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 日常生活の時間管理、健康管理、金銭管理などができる。常に良い状態を維持するための努力を怠らない。 | 3 | |
ストレスやプレッシャーに対し、自分自身をよく知り、解決を試みる行動をとることができる。日常生活の管理ができるとともに、目標達成のために対処することができる。 | 3 | |
未来の多くの可能性から技術の発展と持続的社会の在り方を理解し、自らのキャリアを考えることができる。 | 3 | |
技術の発展と持続的社会の在り方に関する知識を有し、未来社会を考察することができるとともに、技術の創造や自らのキャリアをデザインすることが考慮できる。 | 3 | |
総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。 | 3 | |
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。 | 3 | |
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセス理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しなければならないことを理解する。 | 3 | |
クライアントの要求を解決するための設計解を作り出すプロセスを理解し、設計解を創案できる。さらに、創案した設計解が要求を解決するものであるかを評価しデザインすることができる。 | 3 | |