SDGs概論(2022年度以降入学生用科目)

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 SDGs概論(2022年度以降入学生用科目)
科目番号 0022 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気電子工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 参考図書『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』蟹江憲史,『SDGsが生み出す未来のビジネス』株式会社インプレス,『SDGsの基礎』事業構想大学院大学出版部
担当教員 鈴木 慎也

到達目標

(1)持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)が国連サミットにおいて採択されるに至った歴史的背景を理解できる。
(2)SDGsの17目標を理解できる。
(3)SDGsで取り上げられている様々な課題を「自分ごと」として捉え、他者と協働しながら課題解決のための取組みを提案することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(A評価)標準的な到達レベルの目安(B評価)最低限の到達レベルの目安(C評価)未到達レベルの目安(D評価)
評価項目1SDGs採択の歴史的背景を十分に理解し,MDGsとの関連性についても説明できる。SDGs採択の歴史的背景を理解し、説明することができる。SDGs採択の歴史的背景を理解できている。SDGs採択の歴史的背景を理解できず,説明できない。
評価項目2SDGsの17目標を理解し、自身の専攻分野や研究テーマとの関連性に気づくことができている。SDGsの17目標を理解し、それぞれの課題解決に向けた国や企業、個人などの取組み事例を紹介することができる。SDGsの17目標を理解できている。SDGsの17目標を理解できていない。
評価項目3各種課題を「自分ごと」として捉え、他者と協働しながら解決のための取組みを実行することができる。各種課題を「自分ごと」として捉え、他者と協働しながら解決のための取組みを提案することができる。各種課題を「自分ごと」として捉えることができている。各種課題を「自分ごと」として捉えることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
2015年9月に開催された国連サミットにおいて加盟国の全会一致で「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択された。その中核となっているのが17の世界的目標、169の達成基準、232の指標からなる「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」である。SDGsは2030年を達成期限とし、「人間の安全保障」の理念が反映された「誰一人取り残さない(leave no one behind)」社会の実現を目指すものである。本授業では、このSDGsの基本理念や歴史的背景について、講義や各種アクティビティを通じて学ぶとともに、SDGsの諸課題解決に向けた取組みについてゲストスピーカーから話を伺うことで理解を深めていく。その上で、自身の研究分野や関心のある分野を切り口に他者と協働しながら持続可能な社会の実現に寄与できるような取組みの提案を行っていく。
授業の進め方・方法:
本科目は前半は主に講義を行い、後半は講義内容に沿ったテーマでグループ討議を行う。講義とグループ討議を通じて、SDGsについての理解を深めることができるように授業を進める。また、講義やアクティビティだけではなく、SDGsの諸課題の解決に向けて第一線でご活躍されている方をゲストスピーカーとして招き、具体的な活動内容や現場での課題等についてお話を伺う機会を設ける。本科目は学修単位であるので,授業で扱われるテーマについて予習が必須である.また,授業内で行うチームプレゼンの準備等を復習として取り組むこととなっている。
注意点:
授業の後半では、SDGsで取り上げられている様々な課題を「自分ごと」として捉え、他者と協働しながら課題解決のための取組みを提案する.発表は相互評価も行う.上記の通り,予習・復習が行われている前提で講義を進めるので,必ず予習・復習を行うこと. 後半では予習・復習の時間はチームプレゼンの準備に充てる.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 (1)SDGsの概要 (2)2030アジェンダ採択までの経緯 SDGs採択の歴史的背景について理解できる。
2週 2030アジェンダ採択までの日本政府および日本企業の取組みについて SDGs採択の歴史的背景について説明できる。
3週 (1)SDGsの概念整理(2)169の達成基準、232の指標の概要 SDGsについて理解を深める。
4週 SDGsを題材としたゲームを体験(2030SDGsカードゲーム・X(クロス)) SDGsの必要性・可能性について理解する。
5週 SDGsと企業、消費者との関係性について SDGsとESG投資の関係性について説明できる。
6週 SDGsと消費者(エシカル消費について) 消費者として留意すべき点について説明できる。
7週 貧困、飢餓、健康と福祉に関する目標(SDGs①②③) 貧困、飢餓、健康と福祉に関する目標について理解を深める。
8週 教育、ジェンダー平等、安全な水とトイレに関する目標(SDGs④⑤⑥) 教育、ジェンダー平等、安全な水とトイレに関する目標について理解を深める。
2ndQ
9週 クリーンエネルギー、働きがい、技術革新に関する目標(SDGs⑦⑧⑨) クリーンエネルギー、働きがい、技術革新に関する目標について理解を深める。
10週 人や国の不平等、街づくりに関する目標(SDGs⑩⑪) 人や国の不平等、街づくりに関する目標について理解を深める。
11週 つくる責任つかう責任、気候変動、海の豊かさ、陸の豊かさに関する目標(SDGs⑫⑬⑭⑮) つくる責任つかう責任、気候変動、海の豊かさ、陸の豊かさに関する目標について理解を深める。

12週 平和と公正、グローバルパートナーシップに関する目標(SDGs⑯⑰) 平和と公正、グローバルパートナーシップに関する目標について理解を深める。
13週 SDGsの諸課題を自分ごと化するワークショップ SDGsの諸課題を自分ごととして捉えることができる。
14週 チームプレゼン発表 授業を振り返るとともに、学んできたことと自分たちの研究との繋がりについても理解する。
15週 チームプレゼン発表およびまとめ 授業を振り返るとともに、学んできたことと自分たちの研究との繋がりについても理解する。

16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合030005020100
基礎的能力030005020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000