生体医用工学概論(2022年度以降入学生・2021年度以前入学生用科目)

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 生体医用工学概論(2022年度以降入学生・2021年度以前入学生用科目)
科目番号 0034 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気電子工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 関連試料を別途配付する.
担当教員 永井 翠,武田 美咲,安田 利貴

到達目標

医用工学は,ME(Medical Engineering)と呼ばれ,と医学と工学の融合された学問である.本講義を通して,医用工学における工学の基礎的な概念について習得し,更にはME機器の仕組みや原理などを学んでいく.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1生体の構造や仕組みをミクロおよびマクロな視点から理解でき、説明できる。生体の構造や仕組みをミクロもしくはマクロな視点から理解できる.生体の構造や仕組みが理解できる。生体の構造や仕組みが理解できない.
評価項目2医療福祉機器の設計開発に関する倫理の必要性とその定義が理解でき、説明できる。医療福祉機器の設計開発に関する倫理の必要性とその定義が理解できる.医療福祉機器の設計開発に関する倫理の必要性とその定義がおおまかに理解できる.医療福祉機器の設計開発に関する倫理の必要性とその定義が理解できない.
評価項目3医療福祉機器の設・計製作に関する工学的技術が理解でき、説明できる.医療福祉機器の設・計製作に関する工学的技術が理解できる.医療福祉機器の設・計製作に関する工学的技術がおおまかに理解できる.医療福祉機器の設・計製作に関する工学的技術がおおまかに理解できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
これまでに学んだ電子・電気工学の知識の医用工学への応用を取得する.また,工学者の倫理について触れ技術者と
してのモラルを考える.
授業の進め方・方法:
電子工学および機械工学を含めた医療・福祉機器の動作原理などを習得する.事前、事後学習として、予習復習を行うこと。
注意点:
メカトロニクス(電子回路,電気回路,デジタル回路)や計測工学などを習得していること.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
授業の目的、概要を理解する.
2週 MEの定義やこれまで開発されたME機器とこれからの開発が期待されるME機器の解説を行なう。
ME機器の成り立ちや展望などが理解できる.
3週 医学と工学の関係について、それぞれの学問との関係について解説を行なう。 医学と工学に必要不可欠な学問とそれらの関わりが理解できる.
4週 医療・福祉機器を開発するうえにおける ヒトを取り扱う研究に関する倫理について、ヘルシンキ条約や学会投稿規則などを提示して解説を行なう。 工学者の倫理の必要性を理解と同時に,研究計画書の記述方法を理解する.
5週 先週に続き、工学倫理を解説すると同時に、実際の実験計画書などの書き方について解説を行なう。 工学者の倫理の必要性を理解と同時に,研究計画書の記述方法を理解する.
6週 生体物性とME機器の関係として,生理学的な解説を行なう(神経系,消化器系). 神経系,消化器系に関する生体特性を理解する.
7週 先週に続き、工学倫理を解説すると同時に、実際の実験計画書などの書き方について解説を行なう。

生体とME機器の関係として、生理学的な解説を行なう(循環器,骨格筋).
循環器,骨格筋に関する生体特性を理解する.
8週 試験 電流などのME機器の安全基準を理解する.
2ndQ
9週 生体とME機器の関係として、生理学的な解説を行なう(免疫系など). 免疫系などの生体特性を理解する.
10週 ME機器の開発における安全基準の解説を行なう(電流など). 電流などのME機器の安全基準を理解する.
11週 ME機器の開発における安全基準の解説を行なう(電磁波など).

電流などのME機器の安全基準を理解する.
12週 生体医用工学に関する研究紹介. 血圧計測法を理解する.
13週 生体医用工学に関する研究紹介. 
実際に血圧測定を行い,更に血圧計測法の理解を深める.
14週 生体医用工学に関する研究紹介. 複数の血圧測定器の特性について理解を深める.
15週 生体医用工学に関する研究紹介. こまれでの理解度を確認する.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力0000000
専門的能力60000040100
分野横断的能力0000000