基礎材料科学

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 基礎材料科学
科目番号 0004 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 文献やプリントを配布する
担当教員 山本 祥正

到達目標

(1)ラジカル重合、カチオン重合、アニオン重合を説明できる。
(2)塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合を説明できる。
(3)天然ゴム、合成ゴムの構造と性質を説明できる。
(4)論文を要約し、発表できる。
(5)材料分析を説明できる。
(6)有機電子移動化学を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1ラジカル重合、カチオン重合、アニオン重合の特徴と反応機構を資料を見ることなく正確に説明できる。ラジカル重合、カチオン重合、アニオン重合の特徴を資料を見ることなく説明できる。ラジカル重合、カチオン重合、アニオン重合の特徴を説明できる。ラジカル重合、カチオン重合、アニオン重合を説明できない。
評価項目2塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合の特徴とそれぞれの相違点を資料を見ることなく正確に説明できる。塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合の特徴を資料を見ることなく説明できる。塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合の特徴を説明できる。塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合を説明できない。
評価項目3天然ゴム、合成ゴムの構造と性質を資料を見ることなく正確に説明できる。天然ゴム、合成ゴムの性質を資料を見ることなく説明できる。天然ゴム、合成ゴムの性質を説明できる。天然ゴム、合成ゴムの構造と性質を説明できない。
評価項目4論文を要約し、要点をまとめて発表できる。論文を要約し、発表できる。論文を要約できる。論文を要約できない。
評価項目5TEMとSEMの原理と特徴を資料を見ることなく正確に説明できる。TEMとSEMの特徴を資料を見ることなく正確に説明できる。TEMとSEMの特徴を説明できる。TEMとSEMの特徴を説明できない。
評価項目6有機電子移動化学、陽極酸化反応および陰極還元反応を資料を見ることなく正確に説明できる。有機電子移動化学を資料を見ることなく正確に説明できる。有機電子移動化学を説明できる。有機電子移動化学を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
物質に関わる科学の諸原理を理解すること、すなわち多様な物質のさまざまな性質について分析化学、有機化学、高分子化学、その他物質工学全般の知識を使って理解できるようになることを目標とする。
授業の進め方・方法:
本科の分析化学、有機化学、高分子化学、機器分析等で習得した内容を総合的に活用しながら授業を進める。また、材料に関する英語論文を要約し、パワーポイントにまとめて発表する。
この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習として予習・復習を行うこと。
注意点:
発表資料を印刷して提出すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 プラスチック(1) ラジカル重合、カチオン重合、アニオン重合を説明できる。
2週 プラスチック(2) 塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合を説明できる。
3週 プラスチック(3) 付加重合系プラスチック、重不可系プラスチック、重縮合系プラスチックの特徴と製造法を説明できる。
4週 ゴム工業(1) 天然ゴムの構造を説明できる。
5週 ゴム工業(2) 天然ゴムの性質を説明できる。
6週 ゴム工業(3) 合成ゴムの製造法と構造を説明できる。
7週 発表会 材料に関する英語論文を要約し、発表できる。
8週 発表会 材料に関する英語論文を要約し、発表できる。
4thQ
9週 材料分析(1) 透過型電子顕微鏡による材料分析を説明できる。
10週 材料分析(2) 透過型電子顕微鏡による材料分析を説明できる。
11週 材料分析(3) 走査型電子顕微鏡による材料分析を説明できる。
12週 新規材料の製造法(1) 有機電子移動化学の歴史を説明できる。
13週 新規材料の製造法(2) 陽極酸化反応を説明できる。
14週 新規材料の製造法(3) 陰極還元反応を説明できる。
15週 期末試験および答案返却 期末試験の模範解答を書ける。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50500000100
基礎的能力0000000
専門的能力50500000100
分野横断的能力0000000