線形空間論

科目基礎情報

学校 東京工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 線形空間論
科目番号 0018 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 Linear Algebra (Serge Lang 著・Springer)
担当教員 井口 雄紀

到達目標

・線形空間の具体例を挙げることができる
・線形写像の具体例を挙げることができる
・定数係数2階線形微分方程式を解くことができる
・定数係数でない2階線形微分方程式を特別な場合に解くことができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1部分空間の基底と次元を計算できるベクトル空間の例を3つ以上挙げることができるベクトル空間の例を一つもあげることが出来ない
評価項目2線形写像の像と核の基底と次元を計算することができる線形写像の具体例を3つ以上挙げることが出来る線形写像の具体例を一つもあげることができない
評価項目3一般の2階線形微分方程式を特別な場合で解くことができる定数係数2階線形微分方程式を解くことができる定数係数2階微分方程式が解けない

学科の到達目標項目との関係

JABEE (c) 説明 閉じる
学習・教育目標 C1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科で触れる機会が少なかった線形(ベクトル)空間について学ぶ。講義で使うテキストは英語で書かれており、自然科学における英語の表現に触れる良い機会となるだろう。ベクトル空間を具体例を通し、直感的に理解すること、とくに基底と次元の計算が出来るようになることが目標である。後半は、線形微分方程式の理論に触れる。
授業の進め方・方法:
講義はできるだけ具体例を示すよう心掛けるが、自ら手を動かして理解して欲しいので、講義ででてくる簡単な計算をレポートとして課すことがある。
注意点:
本科3年までに学んだ数学、特に線形代数学I,IIの知識を前提とする。さらに、微分方程式を学ぶ際に、その解法において解析学A,Bの知識が必要となる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
線形代数学の復習
ベクトルや行列の基本的な計算を思い出す
2週 ベクトル空間の定義と具体例 ベクトル空間の具体例を挙げることができる
3週 ベクトル空間の具体例と部分空間 部分空間の具体例を挙げることができる
4週 ベクトル空間における種々の計算 部分空間の基底と次元を計算できる
5週 ベクトル空間における線形写像の定義 線形写像の具体例を挙げることができる
6週 線形写像の性質 線形写像と行列の関係を述べることができる
7週 線形写像の像と核 線形写像の像と核の定義を述べることができる
8週 線形写像の像と核 線形写像の像と核の基底を計算できる
2ndQ
9週 線形空間論の復習と演習 ベクトル空間、線形写像の定義を述べ、簡単な計算ができる
10週 線形作用素の定義と具体例 線形作用素と線形写像との違いを説明できる
11週 微分方程式と微分作用素 微分方程式を微分作用素で表現し、解くことができる
12週 非同次な定数係数2階線形微分方程式の解法 定数係数2階線形微分方程式を演算子
法で解くことができる
13週 一般の2階線形微分方程式の解法 定数係数でない微分方程式を特別な場合に限り解くことができる
14週 一般の2階線形微分方程式の解法 定数係数でない微分方程式を特別な場合に限り解くことができる
15週 期末試験 各設問に的確な解答ができる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合75250000100
基礎的能力75250000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000