本クラスでは英語演習ⅠおよびⅡで習得した英語力をもとに、スピーキング力を向上させることを目指すものである。TOEIC, TOEFLなどのスピーキングテストの形式を用い、身近な話題についての意見や考えを述べる練習を行う。さらにAssertion-Evidence アプローチという新しい方法を用いてプレゼンテーション力の向上をめざす。
概要:
スピーキング力を向上させるには、文法などの間違いを恐れず1回でも多く実際に英語を話すことが重要となる。そのため、授業ではさまざまなトピックや発話形態で口頭練習を促す予定である。また、相手にわかりやすく伝えるために重要となる英語の発音(音素の発音とリズム・イントネーションなどのプロソディ)やジェスチャー・アイコンタクトに関する知識を増やし、これらをプレゼンテーションで実践できることを目指す。
授業の進め方・方法:
授業では身の回りの事柄について英語で簡潔にまとめて表現する力を鍛える。また、TOEIC/TOEFLのスピーキングテスト形式を利用し、身近な話題について簡潔に話をしたり、一般的に意見が分かれる問題において自分の立場を選び、その理由を論理的かつ説得力をもって意見を述べるための練習を行う。さらにアサーションエビデンスアプローチ法を用いて内容構成、スライド、発音、デリバリーを学び、効果的にメッセージを伝えらえれるプレゼンテーション力の習得をめざす。
注意点:
一言でも多く英語を発話しようとする態度がスピーキング力を向上させる上でもっとも大切である。間違いを恐れず意欲的かつ前向きに取り組んでもらいたい。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
・授業ガイダンス、自己紹介 |
・授業を通じ達成すべき事項を理解し、授業の流れを把握する。
|
2週 |
・身近な話題について意見を述べる練習 ・効果的なプレゼンに必要な要素とは
|
・身近な話題について英語で表現することができる。 ・効果的なプレゼンに必要な要素について理解ができる。
|
3週 |
・意見が分かれるトピックで自分の立場を選び、意見を述べるための構成 ・ アサーションエビデンス法とは
|
・自分の意見を英語表現できる。 ・アサーションエビデンスについて理解できる。
|
4週 |
・ 意見が分かれる問題で自分の意見をプレゼンする準備を行う。伝えたい内容と発表構成を考える。 ・スライド作成
|
・自分の意見を、論理的に話すための構成を考えることができる。 ・効果的なスライドの構成を考える。
|
5週 |
・効果的なプレゼンに必要なデリバリー ・ スライドと発表原稿の作成
|
・スライドにあわせて発表原稿を作成する。 ・聞き手に理解されやすい発音、アイコンタクト、ジェスチャーについて理解できる。
|
6週 |
・プレゼンリハーサル |
・効果的なプレゼンに必要なデリバリー面を理解し、実践できる。
|
7週 |
・プレゼンテーション (1) |
・効果的なプレゼンに必要なデリバリー面を理解し、実践できる。
|
8週 |
・プレゼンに関する振り返り
|
・録画したプレゼンを見て、自己評価を行い改善点を検討する。
|
2ndQ |
9週 |
・研究内容の発表構成作成 |
・自分の研究内容をわかりやすく伝えるための発表構成を考える。
|
10週 |
・研究内容の発表構成作成に基づいたスライド作成
|
・研究内容の発表構成にあわせた ・効果的なスライドの構成を考える。
|
11週 |
・スライドと発表原稿作成
|
・効果的なスライドと発表原稿を作成する。
|
12週 |
・ 効果的なプレゼンに必要なデリバリー ・ スライドと発表原稿の作成
|
・聞き手に理解されやすい発音、アイコンタクト、ジェスチャーについて理解している。
|
13週 |
・発音、デリバリー練習 |
・聞き手に理解されやすい発音、アイコンタクト、リズム、イントネーションで話し、ジェスチャーやアイコンタクトが使える。
|
14週 |
・リハーサル |
・効果的なプレゼンに必要なデリバリー面を理解し、実践できる。
|
15週 |
・プレゼンテーション (2) |
・効果的なプレゼンを理解し、実践できる。
|
16週 |
|
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 英語 | 英語運用能力の基礎固め | 日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。 | 3 | |
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。 | 3 | |
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。 | 3 | |
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。 | 3 | |
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。 | 3 | |
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。 | 3 | |
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。 | 3 | |
英語運用能力向上のための学習 | 自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。 | 3 | 前15 |
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。 | 3 | |
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。 | 3 | |
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。 | 3 | |
関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。 | 3 | |
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。 | 3 | |
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。 | 3 | |
英文資料を、自分の専門分野に関する論文の英文アブストラクトや口頭発表用の資料等の作成にもつながるよう、英文テクニカルライティングにおける基礎的な語彙や表現を使って書くことができる。 | 3 | |
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。 | 3 | |