科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 国語
科目番号 0001 科目区分 一般 / 必履修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 一般教育科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 『精選国語総合』(三省堂)『クリアカラー国語便覧』(数研出版)『音と形で覚える漢字の演習 改訂版』(明治書院)
担当教員 猪平 直人,黒田 知子

到達目標

この科目は長岡高専の教育目標の(A((B))と主体的に関わる.
この科目の到達目標と,各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育目標との関連の順で次に示す。
①文章の叙述に即して内容を的確に読み取る力を身に付ける。 30% (a1)、②さまざまな文章を読んで、ものの見方・感じ方・考え方を広げる。30%(a2)(b1)、③常用漢字の読み方・書き方に習熟する。10% (b2)、④文語のきまり、漢文訓読のきまりなどを理解する。10% (a1)(b1)、⑤国語表現の特質を理解し、言語表現への関心を高める。20%(b2)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文章の叙述に即して内容を的確に読み取る力がある。文章の叙述に即して内容を的確に読み取る力が概ねある。左記に達していない。
評価項目2さまざまな文章を読んで、ものの見方・感じ方・考え方を広げることができる。さまざまな文章を読んで、ものの見方・感じ方・考え方を広げることが概ねできる。左記に達していない。
評価項目3常用漢字の読み方・書き方に習熟している。常用漢字の読み方・書き方に概ね習熟する。左記に達していない。
評価項目4文語のきまり、漢文訓読のきまりなどを理解する。文語のきまり、漢文訓読のきまりなどを概ね理解する。左記に達していない。
評価項目5国語表現の特質を理解し、言語表現への関心を持っている。国語表現の特質を理解し、言語表現への関心を概ね持っている。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
中学校での学習を発展させ、国語を正しく理解し、適切に表現するための力を養う。3単位中おおむね2単位を現代文・国語表現に、おおむね1単位を古典に当て、1年間の学習を通して、思考力を向上させ、情操を豊かにし、伝え合う力を高める。また、言語文化の諸相に触れることによって、自らの世界観を広げ、言語生活を充実させる態度を育てる。
○関連する科目:国語(1~4年),文学Ⅰ(4年後期),日本言語文化(専攻科1年後期)
授業の進め方・方法:
意見を求めたり、質問をしたりしながら、文章理解を深めていく。
適宜、グループで話し合った内容をまとめ、発表してもらう機会を設ける。
注意点:
平生の予習・復習を欠かさないことが何よりも重要である。授業で扱う教材は、事前に必ず通読し、語句の読みや意味を調べておくこと。特に、古文・漢文については、音読の練習を欠かさないこと。また、辞書や参考書を活用する習慣を身に付けること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 随想の読解(1)
内容の整理や言葉の理解を通じて読解力を身に付け、語られている想いや考えについて、言葉を通して考える姿勢を身に付ける。
2週 随想の読解(2) 基本的な語彙と内容を理解する。
3週 小説の読解(1) 基礎的な語彙と小説の内容を確認する。
4週 小説の読解(2) 登場人物の心情を理解し、主題について理解する。
5週 古文の学習(1) 基礎的な古語の意味を確認する。
6週 古文の学習(2) 文法事項を理解し、本文の解釈ができるようにする。
7週 前期中間試験 50分。学習のまとめと振り返り。
8週 評論の読解(1) 基礎的な語彙と評論文の校正を確認する。
2ndQ
9週 評論の読解(2) 評論文の主旨を理解する。
10週 詩歌の読解(1) 全体の構成・形式を理解し、声に出し、リズムを楽しみながら詩歌の世界に触れる。
11週 詩歌の読解(2) 筆者の主張を理解し、心情を読みとる。
12週 漢文の学習(1) 漢文の基本的な訓読法を確認する。
13週 漢文の学習(2) 漢文の重要な句法を理解し、全体の要旨をつかむ。
14週 国語表現の実践(1) 自分の伝えたいことを言葉で表現するとともに、相手の伝えたいことを正しく理解できるようにする。
15週 前期末試験 50分
16週 試験解説と発展授業 学習のまとめと前期学習の振り返り。
後期
3rdQ
1週 小説の読解(3) 標準的な語彙を確認し、全体の構成を理解する。
2週 小説の読解(4) 登場人物の心情を文脈のなかで理解し、自分の意見をしっかり述べることができる。
3週 小説の読解(5) 筆者の主張を理解するとともに、自分の身近なことと関連させて考えを広げることができる。
4週 古文の学習(3) 標準的な古語の意味を確認する。
5週 古文の学習(4) 古文の文法事項を確認し、全体の主旨を把握する。
6週 古文の学習(5) 本文全体を通じて、リズミカルに読み、解釈をつけられるようにする。
7週 後期中間試験 50分
8週 評論の読解(3) 標準的な語彙と高度な評論文の構成を確認する。
4thQ
9週 評論の読解(4) 評論文全体の主旨を理解する。
10週 評論の読解(5) 本文の問題提起を理解し、現代社会における私たちの身近な問題に関連させて考えを深めることができる。
11週 国語表現の実践(2) 自分の考えを相手に分かりやすく伝えるための表現の工夫ができる。
12週 漢文の学習(3) 標準的な漢文の句法を理解する。
13週 漢文の学習(4) 歴史的背景とともに、文学的な位置づけを理解する。
14週 漢文の学習(5) 時代背景を考慮しながら、登場人物の心情を理解する。
15週 後期末試験 50分
16週 試験解説と発展授業 学習のまとめと振り返り。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。2
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。2
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。2
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。1
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。1
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。1
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。1
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。1
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。2
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。1
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。2
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。1
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。1
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。1
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。1

評価割合

試験(中間)試験(期末)その他合計
総合評価割合404020000100
基礎的能力404020000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000