到達目標
この科目は長岡高専の教育目標の(B)、(E)、(G)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育目標との関連の順で次に示す。
① 自分から意欲的に物事に取り組むことができる。20% (b1)、
② 他国の文化を理解し、互いの立場を尊重して討議することができる。20% (b1)、
③ 自分の意見を論理的に人に伝えることができる。20% (b2)、
④ 課題を自ら発見し、チームで協働作業を進めることができる。20% (e2)、
⑤ 情報を収集・整理・分析し、問題解決に結びつけることができる。20% (g1)。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
① 自ら意欲的に物事に取り組む | 自分自身のことや提示されたテーマについての自分の考え、感じていることを積極的に周りに話すことができる | 提示されたテーマについての自分の考えや感じていることを周りに話すことができる | 提示されたテーマについての自分の考えや感じていることを周りに話すことができない |
② 他国の文化を理解し、互いの立場を尊重して討議する | 文化や習慣の違いを楽しみ、自分にない発想や考えを受け入れることができる。 | 文化や習慣の違いがあることを認識し、お互いの考えを受け入れることができる。 | お互いの考えを受け入れることができない。 |
③ 自分の意見を論理的に人に伝える | 自分の意見を主張することに加え、意見の理由を明確に述べることができる。 | 自分の意見を主張することができる。 | 自分の意見を主張することができない。 |
④ 課題を自ら発見し、チームで協働作業を進める
| 複雑な事象の中から、工学的課題を発見し、論理的かつ具体的にまとめることができる。 | 複雑な事象の中から、工学的課題を発見し、まとめることができる。 | 複雑な事象の中から、工学的課題を発見することができない。 |
⑤ 情報を収集・整理・分析し、問題解決に結びつける | 課題に関する情報を収集し、整理、分析することで、具体的かつ論理的な実効策を提案できる。 | 課題に関する情報を収集し、整理、分析することで、実効策を提案できる。 | 課題に関する情報収集、整理、分析が十分にできない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
現在、技術革新の変化のスピードは日に日に増している。今後はさらにグローバル化が進み、次々と新たなモノやサービスが生まれていく社会において、専門分野の知識やスキルを身に着けるだけでは十分ではない。移り変わりの激しい時代には、身に着けた知識やスキルがあっという間に陳腐化し、その価値を失ってしまう恐れがある。その一方、いかなる時代や環境においても通用する、主体性、コミュニケーション力、情報収集力、課題発見力などといった汎用的なスキル(ジェネリックスキル)の重要性が高まっている。本プログラムは、国や文化の異なる学生同士がチームを組み、PBL (Project-Based Learning) 形式での相互的な学習の機会を通じて、学生同士が一緒に悩み対話しながら問題解決を実践する。互いの文化や考え方を受け入れ、互いの立場を尊重しながら世界基準のコミュニケーション能力を身に付けるとともに、学生自身の主体性とジェネリックスキルを育成する。
授業の進め方・方法:
全回を通じて、およそ5名前後のチームを組む。前半の5回は、主体性開発メソッド「タクナル」を活用して、ジェネリックスキルを身につけるためのPBL形式での相互的かつ実践的な活動を行う。後半の10回は、前半で学んだメソッドを活用し、企業が実際に抱えている課題に対して、日本人学生と留学生が異なる文化的背景を基に、課題の情報を収集・分析し、チームとしての「ベストな答え」を導き出す過程を経験する。
注意点:
教員はファシリテーターとしての役割に徹し、学生自らが主体的に行動することで、本科目の到達目標を達成することを目指す。学生自身の主体的な活動が重要となるため、学生同士でよくコミュニケーションを取り合い、チーム全員で協力することが求められる。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーション(ギャップの王様) |
チームの相互理解を行い、話しやすい関係性を作る。議論をする基本姿勢「自己開示」の重要性を認識する。
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2週 |
軽く議論をしてみる(こわい先生、無人島ゲーム) |
議論への抵抗感をなくし、積極的に議論を盛り上げる。他者の意見を受け入れる大切さを知る。
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3週 |
自分の意見を伝える(異性への告白にLINEはあり?なし?、幼児にファーストフードはあり?) |
自分の意見を持つことの大切さを知り、意見を述べる際の根拠を明確に示す。
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4週 |
本格的に議論してみる1(文化祭の動物園) |
議論をすることに慣れ、チームとしてより良い議論が得られるような行動を意識して行う。
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5週 |
本格的に議論してみる2(文化祭の動物園) |
議論を通じて自分の意見を主張しつつ周りの意見との折り合いをつけ、チームとしてのベストな答えを導く。
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6週 |
チーム編成の確認、地域企業から提示された課題の確認 |
新たに提示された課題への疑問点を抽出することで互いの意識統一を図る。
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7週 |
企業との顔合わせ、課題への質問および打ち合わせ |
企業へ質問したり意見を出し合い、課題に関する疑問点を解消させ、意識統一を図る。
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8週 |
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2ndQ |
9週 |
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10週 |
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11週 |
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12週 |
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13週 |
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14週 |
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15週 |
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
提示課題に関する情報を集める |
提示された課題に関して、広く情報収集を行い、先行研究における問題点を提示する。
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2週 |
提示課題に関する情報を分析する |
情報分析を網羅的に行い、独自の観点によって課題を明確化する。
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3週 |
提示課題への解決に向けた計画を構想する1 |
課題解決のプロセスに沿って、種々の制約条件を網羅的に考慮した解決策を提案する。
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4週 |
提示課題への解決に向けた計画を構想する2 |
課題解決のプロセスに沿って、種々の制約条件を網羅的に考慮した解決策を提案する。
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5週 |
構想した企画案のブラッシュアップ |
チームの解決策を評価し合い、意見のフィードバックによりブラッシュアップにつなげる。
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6週 |
企画発表会の準備 |
チームとしてのベストな解決策をまとめる。
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7週 |
企画発表会の実施 |
チームとしてまとめた解決策を的確に口頭発表する。
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8週 |
レポート作成とまとめ |
適切なツールを用いて自らの言葉で論理的なレポートを作成する。
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4thQ |
9週 |
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10週 |
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11週 |
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12週 |
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13週 |
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14週 |
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15週 |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。 | 3 | |
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。 | 3 | |
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 50 | 35 | 15 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 50 | 35 | 15 | 0 | 0 | 100 |