現代社会

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 現代社会
科目番号 0009 科目区分 一般 / 必履修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 最新現代社会 (実教出版)/資料集、地図帳
担当教員 佐藤 公俊

到達目標

この科目は長岡高専の学習・教育目標の(A)と主体的に関わる。 この科目の各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育到達目標との関連の順で次に示す。 ① 社会や世界の仕組みと現状を学び、人類的に重要な問題を把握するこ と。70%(a1,2,3) 、② 社会的な常識や問題意識および、良心的判断の基礎を獲得すること。15%(a1,2,3) 、③地球市民として、エンジニアの卵として人類や地球に優しい判断をし、意 見を言えるようになること。15%(a1,2,3)。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 社会や世界の仕組みと現状を学び、人類的に重要な問題を把握すること。概ね、社会や世界の仕組みと現状を学び、人類的に重要な問題を把握すること。左記に達していない。
評価項目2 社会的な常識や問題意識および、良心的判断の基礎を獲得すること。概ね、社会的な常識や問題意識および、良心的判断の基礎を獲得すること。左記に達していない。
評価項目3 地球市民として、エンジニアの卵として人類や地球に優しい判断をし、意見を言えるようになること。概ね、地球市民として、エンジニアの卵として人類や地球に優しい判断をし、意見を言えるようになること。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現代の日本社会と世界について、その特徴と政治・経済・社会の仕組みについて学習して理解し、それらについての常識や問題、および、良心的判断の基礎を養成してください。自律した地球市民として人類や地球に優しい判断ができ、また、政治・経済・社会の様々な課題を考えて問題の解決をはかって、意見を言えるようなるために、社会科学の基礎を学習する科目です。
○関連煤科目:歴史(世界史、日本史)、現代社会(2年)
授業の進め方・方法:
この科目は長岡高専の学習・教育目標の(A)と主体的に関わる。  
  この科目の各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を以下に示す。
① 社会や世界の仕組みと現状を学び、人類的に重要な問題を把握すること。
② 社会的な常識や問題意識および、良心的判断の基礎を獲得すること。
③地球市民として、エンジニアの卵として人類や地球に優しい判断をし、意見を言えるようになること。
注意点:
授業にまず集中することが第一です。ただ板書を移すだけの受動的態度でなく、日付と話題、教科書や資料のページを忘れず、板書内容には重要ポイントを強調して書くことです。各項目へのコメント付与は大歓迎です。当日の記述の最後に、まとめと考察や意見・感想を書けるようにしてください。
家庭での予習と復習では、学習範囲についてはもちろんですが、諸課題や諸問題について新聞や書籍や資料を読み、インターネットを検索し、テレビをみて、授業内容を確認し補充して下さい。
特に地理の知識は重要です(サッポロ、センダイ、ナゴヤ、オオサカ、キョウト、フクオカ、カゴシマ、オキナワ、ナハ等の重要な地名を漢字で書けるように)。
ノートの取り方について。ノートは提出しやすいように一冊ノートを使って下さい。日付と話題と板書内容を分かりやすく書き、授業で参考にする教科書や資料のページを忘れず書いて下さい。コメントや意見が書いてあると非常にいいです。ノートは随時提出してもらいます。ビデオの感想文などもノートに書いて提出してもらいます。夏休みと冬休みの課題も、ノートに書いて休み明けに提出して下さい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業の概要を理解すること
2週 ノートの作り方 ノートの作り方を理解すること
3週 社会経済のあり方 社会経済のあり方の概要を理解すること
4週 憲法原理:基本的人権の尊重、国民主権主義、平和主義 憲法原理:基本的人権の尊重、国民主権主義、平和主義を理解すること
5週 立憲主義:民主主義、三権分立、市民主権・自治 立憲主義:民主主義、三権分立、市民主権・自治を理解すること
6週 政府の仕組み、選挙制度 政府の仕組み、選挙制度を理解すること
7週 まとめと復習 まとめを理解し復習すること
8週 中間試験
2ndQ
9週 平和主義:戦争の惨禍と戦争放棄、第9条の理解 平和主義:戦争の惨禍と戦争放棄、第9条を理解すること
10週 平和主義:新日米安保体制、世界の安全保障体制 平和主義:新日米安保体制、世界の安全保障体制を理解すること
11週 現代世界のグローバリゼーションと低開発、金融危機 現代世界のグローバリゼーションと低開発、金融危機を理解すること
12週 冷戦後の世界、宗教・民族紛争と難民問題 冷戦後の世界、宗教・民族紛争と難民問題を理解すること
13週 飢餓・貧困・低開発問題:国連の貢献 飢餓・貧困・低開発問題:国連の貢献を理解すること
14週 新南北問題:アフリカ問題、サミット体制、まとめ 新南北問題:アフリカ問題、サミット体制、まとめを理解すること
15週 前期末試験
16週 試験解説と発展授業 試験解説を理解すること エンジニアとしての自覚を理解すること
後期
3rdQ
1週 基本的人権:自由権 基本的人権:自由権を理解すること
2週 基本的人権:平等権 基本的人権:平等権を理解すること
3週 基本的人権:社会権 基本的人権:社会権を理解すること
4週 地球環境問題:諸問題、公害と社会的費用 地球環境問題:諸問題、公害と社会的費用を理解すること
5週 地球環境問題:宇宙船地球号、持続可能な開発 地球環境問題:宇宙船地球号、持続可能な開発を理解すること
6週 世界的対策:温暖化対策、人間の開発、まとめと復習 世界的対策:温暖化対策、人間の開発、まとめと復習を理解すること
7週 中間試験 まとめを理解し復習すること
8週 日本経済の現状と諸問題、国民経済計算、グリーンGDP 日本経済の現状と諸問題、国民経済計算、グリーンGDPを理解すること
4thQ
9週 世界経済とグローバリゼーション:世界金融危機と不況 世界経済とグローバリゼーション:世界金融危機と不況を理解すること
10週 日本の財政(政府一般会計の構造、財政破綻問題) 日本の財政(政府一般会計の構造、財政破綻問題)を理解すること
11週 日本の金融(長期低金利、世界金融危機問題) 日本の金融(長期低金利、世界金融危機問題)を理解すること
12週 日本の社会保障(公的年金制度の破綻と改革) 日本の社会保障(公的年金制度の破綻と改革)を理解すること
13週 企業と労働者(技術革新と労働市場の変化、格差) 企業と労働者(技術革新と労働市場の変化、格差)を理解すること
14週 まとめと復習 まとめと復習を理解すること
15週 後期末試験
16週 試験解説と発展授業 試験解説を理解すること エンジニアになるという自覚を深めること

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。3
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3前9,前10,前12
公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3前3,前4,前5,前6,前7,後1,後2,後3,後10,後11,後12,後13,後14
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。3前11,前13,前14,後4,後5,後6,後7,後8,後9
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。3

評価割合

試験授業参加ノートレポートポートフォリオその他合計
総合評価割合6010201000100
基礎的能力401015100075
専門的能力200500025
分野横断的能力0000000