情報処理

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 情報処理
科目番号 0029 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 結城浩、「C言語プログラミングレッスン 入門編 第3版」、ソフトバンク、2019
担当教員 高梨 俊彦

到達目標

(科目コード:11340、英語名:Computer Programming)
この科目は長岡高専の教育目標の(C)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育目標との関連の順で次に示す。
①C言語プログラミングにおける文法や構造など基本事項を理解する。 50% (c1)
②C言語プログラムを作成し、データ処理を行なうことができる。 45% (c1)、(d2)
③ IoTの概略を理解し、簡単なシステムを構築できる。 5% (d1)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1C言語プログラミングにおける文法や構造など基本事項を詳細に理解する。C言語プログラミングにおける文法や構造など基本事項を理解する。C言語プログラミングにおける文法や構造など基本事項を概ね理解する。左記に達していない。
評価項目2C言語プログラムを作成し、詳細にデータ処理を行うことができる。C言語プログラムを作成し、データ処理を行うことができる。C言語プログラムを作成し、データ処理を概ね行うことができる。左記に達していない。
評価項目3IoTの概略を詳細に理解して、簡単なIoTシステムを構築し、応用できる。IoTの概略を理解して、簡単なIoTシステムを構築し、利用できる。IoTの概略を概ね理解して、簡単なIoTシステムを利用できる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
C言語は実用性の高いプログラミング言語であり、広く普及している。また、C言語は工作機械などハードウェアの制御にも利用されており、機械系の技術者であってもプログラミングが必要となる場面が増えている。本科目ではC言語を用いて構造化プログラミングの基礎を学ぶ。
関連する科目:情報処理演習(次年度履修)
授業の進め方・方法:
講義と演習を中心とする。IoTシステムの概略を理解し、マイコンとクラウドサービスを利用したIoTシステムを構築する。さらにIoTの応用方法を検討、提案する。
注意点:
演習課題は、その時間に学ぶ内容だけでなく、それまでに学習した内容を理解していないと解くことが難しい。十分な復習をして授業に臨んでほしい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・プログラミングについて プログラミングを実行するための手順を理解し、操作できる。
2週 エディタの使い方、文字の表示 エディタの使い方、文字の表示ができる。
3週 計算をやってみよう プログラミングによる計算ができる。
4週 変数と型、代入、整数 変数と型、代入、整数を扱ったプログラミングができる。
5週 実数 実数を扱ったプログラミングができる。
6週 値の入力 値の入力を扱ったプログラミングができる。
7週 中間試験 試験時間:50分
8週 試験解説 学んだ知識の再確認と修正ができる。
2ndQ
9週 if 文(1) if 文(1)を扱ったプログラミングができる。
10週 if 文(2) if 文(2)を扱ったプログラミングができる。
11週 switch文 switch文を扱ったプログラミングができる。
12週 for 文(1) for 文(1)を扱ったプログラミングができる。
13週 for 文(2) for 文(2)を扱ったプログラミングができる。
14週 演習課題1 これまでに学習した機能を使ったプログラミングができる。
15週 IoTの概略および要素 IoTの概略および用いられるセンサー、マイコン、クラウドサービスの働きを理解し、説明できる。
16週 期末試験
17週:試験解説・発展授業
試験時間:50分
後期
3rdQ
1週 いろいろな演算子 いろいろな演算子を用いたプログラミングができる。
2週 while 文 while 文を扱ったプログラミングができる。
3週 do-while 文 do-while 文を扱ったプログラミングができる。
4週 関数(1) 関数(1)を扱ったプログラミングができる。
5週 関数(2) 関数(2)を扱ったプログラミングができる。
6週 関数(3) 関数(3)を扱ったプログラミングができる。
7週 中間試験 試験時間:50分
8週 試験解説 学んだ知識の再確認と修正ができる。
4thQ
9週 配列(1) 配列(1)を扱ったプログラミングができる。
10週 配列(2) 配列(2)を扱ったプログラミングができる。
11週 配列の並び替え 配列の並び替えを扱ったプログラミングができる。
12週 ポインタ(1) ポインタ(1)を扱ったプログラミングができる。
13週 ポインタ(2) ポインタ(2)を扱ったプログラミングができる。
14週 演習課題2 これまでに学習した機能を使ったプログラミングができる。
15週 IoTシステムの構築 簡単なIoTシステムを構築し、利用できる。また応用方法を提案できる。
16週 期末試験
17週:試験解説・発展授業
試験時間:50分

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3前1
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3前1
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。3前1
専門的能力分野別の専門工学機械系分野情報処理プログラムを実行するための手順を理解し、操作できる。4前1
定数と変数を説明できる。4前4
整数型、実数型、文字型などのデータ型を説明できる。4前5
演算子の種類と優先順位を理解し、適用できる。4後1
算術演算および比較演算のプログラムを作成できる。4後1
データを入力し、結果を出力するプログラムを作成できる。4前6
条件判断プログラムを作成できる。4前11
繰り返し処理プログラムを作成できる。4前12,前13,後2,後3
一次元配列を使ったプログラムを作成できる。4後9,後10

評価割合

試験演習課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000