概要:
機械技術者として機械工学とその関連分野における現象を実験的に確かめ,座学の講義内容と併せて機械工学に関する知識を深めることを目的とする.そのためにさまざまな実験を行い,その結果をレポートにまとめ,考察を加える.
授業の進め方・方法:
第2回~第11回は、物理学に関する実験を行う。
第12回以降は、5つの専門分野(1.材料力学実験室, 2.金属材料実験室,3.加工・計測実験室,機械力学実験室,4.精密加工実験室,5.熱工学実験室・流体力学実験室)ごとに5つの実験テーマを設定し,少人数のグループに分かれて,1テーマ1週で1分野につき3週ずつ,計15週の実験を行う.
注意点:
機械工学実験は将来の研究・開発を行う上で非常に重要である.実験は積極的に行い,レポートは書き方と内容に注意して作成すること.単位の取得は全テーマヘの出席とレポート提出が必要である.必修単位であるので,やむを得ず欠席する場合は必ず担当教員に申し出ること.服装と履物は危険でないものを着用のこと.筆記具・ノート・電卓・グラフ用紙等を持参すること.
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 物理実験 | 物理実験 | 測定機器などの取り扱い方を理解し、基本的な操作を行うことができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11 |
安全を確保して、実験を行うことができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11 |
実験報告書を決められた形式で作成できる。 | 3 | 前1 |
有効数字を考慮して、データを集計することができる。 | 3 | 前1 |
力学に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7 |
熱に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。 | 3 | 前9,前10,前11 |
化学実験 | 化学実験 | ガラス器具の取り扱いができる。 | 3 | |
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。 | 3 | |
工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 3 | 前1 |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | 前1 |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 3 | |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 3 | |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11 |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11 |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11 |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 熱流体 | 境界層、はく離、後流など、流れの中に置かれた物体の周りで生じる現象を説明できる。 | 4 | 後13 |
抗力について理解し、抗力係数を用いて抗力を計算できる。 | 4 | 後13 |
揚力について理解し、揚力係数を用いて揚力を計算できる。 | 4 | 後13 |
分野別の工学実験・実習能力 | 電気・電子系分野【実験・実習能力】 | 電気・電子系【実験実習】 | オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。 | 4 | 前14,後1,後10 |
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。 | 4 | 前14 |