概要:
機械工学において「ものを作る」ことは究極の目的であり,したがって「ものの作り方」は機械系のあらゆる分野において必要な知識である.「機械工作法」はこの「ものの作り方」を学ぶ科目である.機械工作法には多くの加工法があるが,機械系エンジニアとして身に付けておくべき基本的な加工法について学修する.
授業の進め方・方法:
講義を中心とする.
注意点:
次に示す項目・割合で達成目標に対する理解の程度を評価する.50点以上を合格とする.
・定期試験(80%)【内訳:前期中間20,前期末20,後期中間20,後期末20】
・レポート(20%)【内訳:課題出題4回】
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
機械工作法について |
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2週 |
鋳造1(模型,鋳型) |
鋳物のつくりかたを説明できる. 鋳型の要件,構造および種類を説明できる.
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3週 |
鋳造2(溶解炉,鋳物の欠陥と検査方法) |
鋳物の欠陥とその検査方法を説明できる.
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4週 |
鋳造3(鋳造用金属材料,特殊鋳造法) |
精密鋳造法,ダイカスト法およびその他の鋳造法における鋳物のつくりかたを説明できる.
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5週 |
溶接1(アーク溶接,ガス溶接) |
溶接法を分類できる. ガス溶接の接合方法とその特徴,ガスとガス溶接装置,ガス溶接棒とフラックスを説明できる. アーク溶接の接合方法とその特徴,アーク溶接の種類,アーク溶接棒を説明できる.
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6週 |
溶接2(抵抗溶接,その他の溶接) |
サブマージアーク溶接,イナートガスアーク溶接,炭酸ガスアーク溶接で用いられる装置と溶接のしくみを理解できる.
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7週 |
溶接3(溶接部の性質,各種材料の溶接) |
溶接部の性質,各種材料の溶接を説明できる.
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8週 |
前期中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
切削加工1(切削理論1) |
切削加工の原理,切削工具,工作機械の運動を説明できる. 切削工具材料の条件と種類を説明できる.
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10週 |
切削加工2(切削理論2) |
切削速度,送り量,切込みなどの切削条件を選定できる. 切削のしくみと切りくずの形態,切削による熱の発生,構成刃先を説明できる.
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11週 |
切削加工3(旋盤,ボール盤) |
バイトの種類と各部の名称,旋盤の種類と構造を説明できる. ドリルの種類と各部の名称,ボール盤の種類と構造を説明できる.
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12週 |
切削加工4(中ぐり盤,フライス盤) |
フライスの種類と各部の名称,フライス盤の種類と構造を説明できる.
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13週 |
切削加工5(ブローチ盤,歯切り加工) |
ブローチ盤,歯切り加工の構造を説明できる.
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14週 |
切削加工6(NC工作機械) |
NC工作機械の制御と特徴を説明できる.
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15週 |
前期末試験 |
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16週 |
試験解説と発展授業 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
塑性加工1(概要,鍛造1) |
塑性加工法の種類を説明できる. 塑性変形の起りかたを説明できる. 加工硬化と再結晶がどのような現象であるか説明できる.
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2週 |
塑性加工2(鍛造2) |
鍛造とその特徴を説明できる.
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3週 |
塑性加工3(圧延) |
転造,押出し,圧延,引抜きなどの加工法を説明できる.
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4週 |
塑性加工4(プレス加工,その他の塑性加工法) |
プレス加工とその特徴を説明できる.
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5週 |
研削加工1(概要,研削理論) |
研削加工の原理,円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる.
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6週 |
研削加工2(研削砥石,平面研削) |
砥石の三要素,構成,選定,修正のしかたを説明できる.
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7週 |
研削加工3(円筒研削,心なし研削,内面研削) |
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8週 |
後期中間試験 |
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4thQ |
9週 |
精密加工1(ホーニング,超仕上げ) |
ホーニング,超仕上げなどの研削加工を説明できる.
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10週 |
精密加工2(ラッピング),特殊加工1(放電加工) |
ラッピングなどの研削加工を説明できる. 放電加工などの特殊加工を説明できる.
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11週 |
特殊加工2(レーザー加工,電子ビーム加工,電解加工) |
レーザー加工,電子ビーム加工,電解加工などの特殊加工を説明できる.
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12週 |
プラスチック成形1(プラスチック材料,圧縮成形) |
プラスチック材料の種類を説明できる. 圧縮成形などの成形方法を説明できる.
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13週 |
プラスチック成形2(射出成形,押出成形他) |
射出成形や押出成形などの成形方法を説明できる.
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14週 |
手仕上げ,組立,熱処理 |
機械材料に求められる性質を説明できる。
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15週 |
後期末試験 |
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16週 |
試験解説と発展授業 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 工作 | 鋳物の作り方、鋳型の要件、構造および種類を説明できる。 | 3 | 後16 |
鋳型の要件、構造および種類を説明できる。 | 3 | |
精密鋳造法、ダイカスト法およびその他の鋳造法における鋳物の作り方を説明できる。 | 3 | |
鋳物の欠陥について説明できる。 | 3 | 前3 |
溶接法を分類できる。 | 3 | 前5 |
ガス溶接の接合方法とその特徴、ガスとガス溶接装置、ガス溶接棒とフラックスを説明できる。 | 3 | 前5 |
アーク溶接の接合方法とその特徴、アーク溶接の種類、アーク溶接棒を説明できる。 | 3 | |
サブマージアーク溶接、イナートガスアーク溶接、炭酸ガスアーク溶接で用いられる装置と溶接のしくみを説明できる。 | 3 | 前5 |
塑性加工の各加工法の特徴を説明できる。 | 3 | |
鍛造とその特徴を説明できる。 | 3 | |
プレス加工とその特徴を説明できる。 | 3 | 後3 |
転造、押出し、圧延、引抜きなどの加工法を説明できる。 | 3 | 後4 |
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。 | 3 | 前9 |
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。 | 3 | 前11 |
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。 | 3 | 前10,前11,前12 |
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。 | 3 | 前9,前11,前12 |
切削工具材料の条件と種類を説明できる。 | 3 | |
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。 | 3 | 前9 |
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。 | 3 | |
研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。 | 3 | 後3 |
砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。 | 3 | 後6 |
ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。 | 3 | 後6 |
材料 | 機械材料に求められる性質を説明できる。 | 3 | 後12 |
塑性変形の起り方を説明できる。 | 3 | 後1 |
加工硬化と再結晶がどのような現象であるか説明できる。 | 3 | 後1 |