物理学ⅠB

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 物理学ⅠB
科目番号 0089 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 原康夫,物理学基礎第5版,学術図書,2016年
担当教員 佐藤 秀一

到達目標

(科目コード:11086 英語名:Physics IB)
この科目の到達目標と、各到達目標科目と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育目標との関連の順で次に示す。
① 質点・質点系・剛体に関する各種の運動法則を理解する.50% (c1)
② 運動法則を具体的な問題に応用することができる.50% (c1)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1質点・質点系・剛体に関する各種の運動法則を詳細に理解している。 質点・質点系・剛体に関する各種の運動法則を理解している。質点・質点系・剛体に関する各種の運動法則を概ね理解している。左記に達していない。
評価項目2 運動法則を具体的な問題に詳細に応用することができる。 運動法則を具体的な問題に度応用することができる。運動法則を具体的な問題に概ね応用することができる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
力学的な諸現象を支配する基本法則について学ぶ.ここでは、質点の力学,質点系の力学,剛体の力学を扱う。
○関連する科目:物理A(前々年度履修),物理B(前年度履修),物理学IA(前期履修),次年度履修(物理学IIA)
授業の進め方・方法:
基本法則を具体的な問題に適用できるよう演習も行う.
注意点:
微積分やベクトルの既習事項を確認しておくこと.物理学IAの内容をよく復習しておくこと.
適宜小テストを実施します.日常的な学習を心掛けて欲しい.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 保存力とポテンシャル 保存力とポテンシャルの関係を理解する
2週 力学的エネルギー保存則 力学的エネルギー保存則を理解する
3週 演習1
4週 回転運動とベクトルの外積 ベクトルの外積,角運動量,力のモーメントを理解する
5週 中心力と角運動量保存則 中心力と角運動量保存則を理解する
6週 二次元極座標 一平面内の物体運動の二次元極座標による表記法を理解する
7週 演習2
8週 二体問題 二体問題の取り扱いを理解する
4thQ
9週 演習3
10週 質点系の力学:質点系の運動,運動量保存則 相互作用のある質点系において,運動量保存則が成り立つことを理解する
11週 質点系の力学:質点系の角運動量 相互作用のある質点系において,角運動量保存則が成り立つことを理解する
12週 剛体の力学:剛体の運動方程式 剛体の運動方程式を理解する
13週 剛体の力学:剛体の回転運動と慣性モーメント 剛体の回転運動と慣性モーメントについて理解する
14週 演習4
Exercise 4
10~13週の内容の演習を行う
15週 剛体の力学:剛体の平面運動 剛体の平面運動について理解する
16週 期末試験
17週:試験解説と発展授業
試験時間 80分

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学仕事と仕事率に関する計算ができる。3後1,後2
物体の運動エネルギーに関する計算ができる。3後1,後2
重力による位置エネルギーに関する計算ができる。3後1,後2
弾性力による位置エネルギーに関する計算ができる。3後1,後2
力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3後1,後2
物体の質量と速度から運動量を求めることができる。3
運動量の差が力積に等しいことを利用して、様々な物理量の計算ができる。3
運動量保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3
周期、振動数など単振動を特徴づける諸量を求めることができる。3
単振動における変位、速度、加速度、力の関係を説明できる。3
等速円運動をする物体の速度、角速度、加速度、向心力に関する計算ができる。3
力のモーメントを求めることができる。3後4,後5,後9
角運動量を求めることができる。3後4,後5,後9
角運動量保存則について具体的な例を挙げて説明できる。3後4,後5,後9
剛体における力のつり合いに関する計算ができる。3後7,後8,後11
重心に関する計算ができる。3後7,後8,後11
一様な棒などの簡単な形状に対する慣性モーメントを求めることができる。3後11,後12
剛体の回転運動について、回転の運動方程式を立てて解くことができる。3後11,後12,後13

評価割合

試験小テスト・授業内活動合計
総合評価割合7030100
基礎的能力351550
専門的能力351550
分野横断的能力000