数値解析法

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 数値解析法
科目番号 0144 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「Cによる数値計算法入門」森北出版株式会社/配布プリント
担当教員 吉野 正信

到達目標

(科目コード:11620 英語名:Numerical Analysis)
この科目は長岡高専の教育目標の(C)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、各到達目標と長岡高専の学習・教育目標との関連を順で次に示す。
①数値解析の意義について知る。10%(c2)、②C言語による実践的なプログラミングを習得する。30%(c1)、③工学における数学的諸問題を数値的に解く方法を理解する。60%(c1)(d1)。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1数値解析の意義について詳細に知る。数値解析の意義について知る。数値解析の意義について概ね知る。左記に達していない。
評価項目2C言語による実践的なプログラミングを詳細に修得する。C言語による実践的なプログラミングを修得する。C言語による実践的なプログラミングを概ね修得する。左記に達していない。
評価項目3工学における数学的諸問題を数値的に解く方法を詳細に理解する。工学における数学的諸問題を数値的に解く方法を理解する。工学における数学的諸問題を数値的に説く方法を概ね理解する。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
実用上や工学的問題の解や式が解っていても、理論的に解くことが困難な場合が非常に多い。その場合であってもコンピュータにより数値的に解を求め、グラフを描くことは可能である。その基礎的な手法を学び、C言語プログラムで実際に解いてみる。
〇関連する科目:情報処理演習(3年次履修)
授業の進め方・方法:
プログラミングも行うが、講義形式を基本に進める。課題演習はグループワークで行い、グループは毎回変更する。
注意点:
プログラミングの演習授業ではない。1~3年で習った情報処理の基本が必要であるが、C言語プログラミングは2,3年で習う内容で十分であるので、受講までによく復習しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 誤差、2次方程式 数値解析の誤差を理解し、2次方程式の解法を例に誤差の回避方法の例を学ぶ。
2週 方程式(2分法、ニュートン法) 非線型方程式の解法である2分法とニュートン法の解法を理解する。
3週 課題演習(方程式) 2分法とニュートン法のプログラムを作成し、演習問題を解く。
4週 連立1次方程式(ガウスの消去法) ガウスの消去法による連立方程式の解法を理解する。
5週 連立1次方程式(ガウス・ジョルダン法と逆行列) ガウス・ジョルダン法による逆行列の求め方を理解する。
6週 課題演習(連立方程式) ガウス・ジョルダン法のプログラムを作成し、与えられた行列の逆行列を求める。
7週 固有値問題 固有値・固有ベクトルの導出方法を理解し、数値解法を学ぶ。
8週 中間理解度確認試験、試験解説 試験時間:50分
2ndQ
9週 補間法 線形補間、ラグランジュ補間の原理を理解する。
10週 曲線のあてはめ スプライン補間、最小二乗法の原理を理解する。
11週 数値積分 台形公式、シンプソンの公式、ガウスの公式の原理を理解する。
12週 課題演習(数値積分) 台形公式、シンプソンの公式、ガウスの公式のプログラムを作成し、演習問題を解く。
13週 微分方程式 オイラー法とルンゲ・クッタ法の原理を理解する。
14週 課題演習(微分方程式) オイラー法とルンゲ・クッタ法のプログラムを作成し、演習問題を解く。
15週 その他のプログラミング言語 最近の動向
16週 期末試験(演習問題)
17週:試験解説と発展授業
試験時間:80分

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験(中間)試験(期末)レポート合計
総合評価割合303040000100
基礎的能力15152000050
専門的能力15152000050
分野横断的能力0000000