電気数学

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 電気数学
科目番号 0026 科目区分 専門 / 必履修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子システム工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 田代嘉宏,高専の数学1,森北出版,2000年
担当教員 長部 恵一

到達目標

この科目は長岡高専の学習・教育目標の(D)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育目標との関連の順で次に示す。
① 式と計算、方程式と不等式を理解する。20% (d1)
② 指数関数と対数関数を理解する。20% (d1)
③ 三角関数を理解する。20% (d1)
④ 複素数の演算および複素インピーダンスを理解する。20% (d1)
⑤ 複素表示を行った交流回路の基礎を理解する。20% (d1)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1式と計算、方程式と不等式を説明できる。式と計算、方程式と不等式を概ね説明できる。左記に達していない。
評価項目2指数関数と対数関数を説明できる。指数関数と対数関数を概ね説明できる。左記に達していない。
評価項目3三角関数を説明できる。三角関数を概ね説明できる左記に達していない。
複素数の演算および複素インピーダンスを説明できる。複素数の演算および複素インピーダンスを概ね説明できる。左記に達していない。
複素表示を行った交流回路の基礎を説明できる。 複素表示を行った交流回路の基礎を概ね説明できる。 左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 d1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電気電子理論Ⅰに関連した演習を行う。電気電子工学の基礎となる数学や電気回路に関する問題の解説と、各自の演習を行う。
○関連する科目:電気電子工学基礎(前年度履修), 電気電子理論Ⅱ(次年度履修), 電気電子理論演習Ⅱ(次年度履修)
授業の進め方・方法:
授業では問題集を解く、あるいは、配布したプリントの問題を解く。問題は数学の問題、あるいは、電気回路に関する複素数あるいは交流回路の問題である。
注意点:
問題を解くためのノートを容易すること。電気回路の演習時には電気電子理論Ⅰの教科書と関数電卓を持参すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 式と計算 式と計算を理解する。
2週 式と計算 式と計算を理解する。
3週 式と2次関数 式と2次関数を理解する。
4週 2次関数 2次関数を理解する。
5週 2次関数のグラフと不等式 2次関数のグラフと不等式を理解する。
6週 前期中間試験 試験時間:50分
7週 等式と不等式 等式と不等式を理解する。
8週 関数とグラフ 関数とグラフを理解する。
2ndQ
9週 指数関数 指数関数を理解する。
10週 対数関数 対数関数を理解する。
11週 直流回路の基礎(抵抗の合成) 直流回路の基礎(抵抗の合成)を理解する。
12週 キルヒホッフの法則 キルヒホッフの法則を理解する。
13週 積分の応用 積分の応用を理解する。
14週 総合演習問題 今までの内容について総合的な演習を行い理解を深める。
15週 前期期末試験 試験時間:50分
16週 試験解説と発展授業 試験内容の解説により理解を深める。
後期
3rdQ
1週 三角関数 三角関数を理解する。
2週 三角関数の性質 三角関数の性質を理解する。
3週 加法定理とその応用 加法定理とその応用を理解する。
4週 加法定理とその応用 加法定理とその応用を理解する。
5週 交流回路(インダクタンスとキャパシタンス) 交流回路(インダクタンスとキャパシタンス)を理解する。
6週 交流回路の電力 交流回路の電力を理解する。
7週 後期中間 試験時間:50分
8週 複素数 複素数について理解する。
4thQ
9週 複素数 複素数について理解する。
10週 極座標表示と複素ベクトル 極座標表示と複素ベクトルの関係について理解する。
11週 インピーダンス インピーダンスについて理解する。
12週 直列回路とインピーダンス 直列回路とインピーダンスについて理解する。
13週 並列回路とアドミタンス 並列回路とアドミタンスについて理解する。
14週 総合演習問題 今までの内容について総合的な演習を行い理解を深める。
15週 後期期末試験 試験時間:50分
16週 試験解説と発展授業 試験内容の解説により理解を深める。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。3前1
因数定理等を利用して、4次までの簡単な整式の因数分解ができる。3前2
分数式の加減乗除の計算ができる。3前1
実数・絶対値の意味を理解し、絶対値の簡単な計算ができる。3前2
平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。3前1
複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。3前2
解の公式等を利用して、2次方程式を解くことができる。3前3
因数定理等を利用して、基本的な高次方程式を解くことができる。3前3
1次不等式や2次不等式を解くことができる。3前5,前7
2次関数の性質を理解し、グラフをかくことができ、最大値・最小値を求めることができる。3前5,前8
簡単な場合について、関数の逆関数を求め、そのグラフをかくことができる。3前8
累乗根の意味を理解し、指数法則を拡張し、計算に利用することができる。3前9
指数関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。3前10
角を弧度法で表現することができる。3後1
三角関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。3後2
加法定理および加法定理から導出される公式等を使うことができる。3後3,後4
三角関数を含む簡単な方程式を解くことができる。3後12

評価割合

前期中間試験前期末試験後期中間試験学年末試験合計
総合評価割合25252525100
基礎的能力1515151560
専門的能力1010101040
分野横断的能力00000