プログラミング

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 プログラミング
科目番号 0027 科目区分 専門 / 必履修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子システム工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 柴田望洋,新・明解 C言語,SBクリエイティブ(株),2014年
担当教員 田村 文裕

到達目標

この科目は長岡高専の学習・教育目標の(D)と主体的に関わる。
この科目の到達目標と、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育目標との関連の順で次に示す。
①C言語の文法を理解し、簡単なプログラムを書くことができる。40% (d1)
②エディタでプログラムソースを入力し、コンパイル・実行が行える。10% (d2)
③コンパイル時のエラーを解析し、プログラムを修正し再コンパイル・実行ができる。20% (d2)
④プログラミングの基本事項を理解し、プログラムの流れを把握できる。30% (d3)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1C言語の文法を理解し、簡単なプログラムを書くことができる。C言語の文法を理解し、例題のプログラムを作成できる。C言語の文法を理解し、簡単なプログラムを書くことができない。
評価項目2エディタでプログラムソースを入力し、コンパイル・実行が行える。エディタでプログラムソースを入力し、コンパイル・実行が行える。エディタでプログラムソースを入力し、コンパイル・実行が行えない。
評価項目3コンパイル時のエラーを解析し、プログラムを修正し再コンパイル・実行ができる。プログラムを修正し、再コンパイル・実行ができる。コンパイル時のエラーを解析し、プログラムを修正し、再コンパイル・実行ができない。
評価項目4プログラミングの基本事項を理解し、プログラムの流れを把握できる。プログラミングの基本事項やプログラムの動作を理解できる。プログラミングの基本事項やプログラムの流れを理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 c1 説明 閉じる
学習・教育到達目標 d2 説明 閉じる
学習・教育到達目標 d3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
身近な家電品などさまざまなものにコンピュータが組み込まれている。携帯電話、ビデオデッキ、DVD、テレビ、例をあげればきりがない。また、電気工学や電子工学の様々な問題を解くのに多くの計算を必要とするし、実験データの処理にもコンピュータを利用することが多い。製品の開発、現象の解析、実験結果の処理などあらゆる場面でコンピュータを使うが、目的にあわせてコンピュータ上で処理をするには、プログラムが必要となる。
この講義では,プログラミング言語として現在最も普及しているC言語を用いて,プログラミングの基礎を学ぶ。
授業の進め方・方法:
各回の授業は、教科書内容の説明と演習(教科書の例題と演習)を基本に進める。プログラムは、その授業時間に学ぶ内容だけでなく、それまでに学習した内容を理解していないと理解できない。教科書の内容を復習しながら、プログラム例と演習課題のプログラムを作成・実行する実習を行う。毎回課題があり、課題の結果(実行例)とプログラムソースをメールで提出する。
注意点:
十分な復習をして授業に臨んでほしい。演習課題は授業時間中に出すので、欠席が目立つ場合や授業への取り組み方に問題がある場合には、課題提出が難しくなるので注意すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 プログラミングについて コンピュータの基本動作やプログラミングの概要を理解する。
2週 変数、読込と表示
変数の種類や定義、変数の読込や表示方法を理解する。
3週 演算と型(1) 演算のルール、変数の種類や型について理解する。
4週 演算と型(2) 演算のルール、変数の種類や型について理解する。
5週 プログラムの流れと分岐(1) if文 プログラムの流れを制御(分岐)命令である if 文の機能を理解する。
6週 プログラムの流れと分岐(2) switch文 プログラムの流れを制御(分岐)命令である switch 文の機能を理解する。
7週 前期中間試験 試験時間:50分
8週 中間試験の解説 中間試験の解答を行い、問題および解答の内容を理解する。
2ndQ
9週 プログラムの流れと繰り返し(1) do文 プログラムの流れを制御(繰り返し)の命令である do 文の機能を理解する。
10週 プログラムの流れと繰り返し(2) while文、for文 プログラムの流れを制御(繰り返し)の命令である while 文と for 文の機能を理解する。
11週 アルゴリズムの基礎 アルゴリズムの基礎およびプログラムの流れを理解する。
12週 配列(1) 配列変数を理解する。
13週 配列(2) 配列変数を理解する。
14週 まとめと演習 前期の学習内容を確認する。
15週 前期末試験 試験時間:50分
16週 前期末試験解説と発展授業 前期末試験の解答を行い、試験内容および前期学習内容の理解を深める。
後期
3rdQ
1週 前期の復習と演習 前期の授業内容を復習し、学習内容の確認を行う。
2週 関数(1) 関数の機能と使い方を理解する。
3週 関数(2) 関数の機能と使い方を理解する。
4週 基本型(1) 変数や定数の基本的な型と演算について理解する。
5週 基本型(2) 変数や定数の基本的な型と演算について理解する。
6週 いろいろなプログラム(1) 基本的なプログラムの動作について理解する。
7週 いろいろなプログラム(2) 基本的なプログラムの動作について理解する。
8週 後期中間試験 試験時間:50分
4thQ
9週 中間試験の解説と課題演習 中間試験の解答を行い、問題および解答の内容を理解する。
10週 文字列の基本 文字列の基本について理解する。
11週 ポインタ(1) ポインタの基本を理解する。
12週 ポインタ(2) ポインタの基本を理解する。
13週 文字列とポインタ 文字列とポインタの関係を理解する。
14週 構造体 構造体の内容を理解する。
15週 学年末試験 試験時間:50分
16週 試験解説と発展授業 学年末試験の解答を行い、試験内容および前期学習内容の理解を深める。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。2
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。2
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。2

評価割合

前期中間試験前期期末試験後期中間試験学年末試験レポート合計
総合評価割合1515151540100
基礎的能力000000
専門的能力1515151540100
分野横断的能力000000