現代倫理

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 現代倫理
科目番号 0028 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子システム工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:倫理(第一学習社)/補助教材:倫理ノート(第一学習社)
担当教員 鈴木 覚

到達目標

(科目コード:20600,英語名:Modern Ethics)(授業計画の週は回と読替えること)
この科目は長岡高専の教育目標の(A)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育到達目標との関連の順で次ぎに示す。①倫理思想史の基本事項について理解する。80%(a1) (a3)、②現代の倫理的課題について理解する。20%(a2)。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1倫理思想史の基本事項について詳細に理解する。倫理思想史の基本事項について理解する。倫理思想史の基本事項について概ね理解する。左記に達していない。
評価項目2現代の倫理的課題について詳細に理解する。現代の倫理的課題について理解する。現代の倫理的課題について概ね理解する。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
古今東西の、世界観、人間観、人生観について学び、また、それらを踏まえた上で、技術者倫理を含む、現代の倫理的諸課題について学ぶ。これらを学ぶ中で、学生自らが、自分なりの視点を獲得できるようにする。 
○関連する科目:公共(前年度履修)、経済学(5年前期履修)、哲学(5年前期履修)、歴史学(5年前期履修)
授業の進め方・方法:
毎回、補助教材として授業内容に沿ったワークノートを使用する。また、毎回、その日の授業内容についての確認小テストを行う。
注意点:
単なる受け身の態度ではなく、積極的な参加態度を望む。新聞やテレビのニュースなどにも、日頃関心をもって目を向けて欲しい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 青年期の課題と自己形成 青年期の課題と自己形成について理解する。
2週 哲学の形成、哲学の確立(1) 哲学の形成、哲学の確立(1)について理解する。
3週 哲学の確立(2) 哲学の確立(2)について理解する。
4週 哲学の確立(3)、ギリシアの思想の展開 哲学の確立(3)、ギリシアの思想の展開について理解する。
5週 ユダヤ教の世界、イエス、キリスト教の発展 ユダヤ教の世界、イエス、キリスト教の発展について理解する。
6週 イスラーム、インドの思想文化、仏教の誕生と展開 イスラーム、インドの思想文化、仏教の誕生と展開について理解する。
7週 儒家の思想、儒家以外の諸流派、宗教や芸術 儒家の思想、儒家以外の諸流派、宗教や芸術について理解する。
8週 前期中間試験 試験時間:50分
2ndQ
9週 ルネサンス、宗教改革、人間性の探究 ルネサンス、宗教改革、人間性の探究について理解する。
10週 科学革命の時代、経験論と合理論(1)、経験論と合理論(2) 科学革命の時代、経験論と合理論(1)、経験論と合理論(2)について理解する。
11週 社会契約の思想 社会契約の思想について理解する。
12週 人格の尊厳と自由 人格の尊厳と自由について理解する。
13週 人倫と自由の実現 人倫と自由の実現について理解する。
14週 功利主義の思想、実証主義と進化論 功利主義の思想、実証主義と進化論について理解する。
15週 社会主義の思想 社会主義の思想について理解する。
16週 前期末試験
17週:試験解説・発展授業
試験時間:50分
後期
3rdQ
1週 実存主義の思想(1) 実存主義の思想(1)について理解する。
2週 実存主義の思想(2)、プラグマティズムの思想 実存主義の思想(2)、プラグマティズムの思想について理解する。
3週 心の深層と無意識、生の哲学と現象学、フランクフルト学派 心の深層と無意識、生の哲学と現象学、フランクフルト学派について理解する。
4週 構造主義・言語哲学 構造主義・言語哲学について理解する。
5週 他者と偏見、正義と社会、生命への畏敬とボランティア 他者と偏見、正義と社会、生命への畏敬とボランティアについて理解する。
6週 日本の風土と伝統、日本仏教の展開(1) 日本の風土と伝統、日本仏教の展開(1)について理解する。
7週 日本仏教の展開(2)、伝統思想の成熟、日本儒学の展開 日本仏教の展開(2)、伝統思想の成熟、日本儒学の展開について理解する。
8週 後期中間試験 試験時間:50分
4thQ
9週 国学の成立、庶民の思想 国学の成立、庶民の思想について理解する。
10週 幕末の思想、明治の啓蒙思想、日本社会とキリスト教、近代的自我の確立 幕末の思想、明治の啓蒙思想、日本社会とキリスト教、近代的自我の確立について理解する。
11週 社会思想の展開、近代日本の思想課題 社会思想の展開、近代日本の思想課題について理解する。
12週 生命の問題と倫理的課題、地球環境の問題と倫理的課題 生命の問題と倫理的課題、地球環境の問題と倫理的課題について理解する。
13週 科学技術の進展と倫理的課題、福祉の向上と倫理的課題 科学技術の進展と倫理的課題、福祉の向上と倫理的課題について理解する。
14週 文化と宗教の影響と倫理的課題、国際平和と倫理的課題 文化と宗教の影響と倫理的課題、国際平和と倫理的課題について理解する。
15週 技術者と倫理 技術者と倫理について理解する。
16週 学年末試験
17週:試験解説・発展授業
試験時間:50分

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後6,後7
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3前16,後2,後3,後4,後5,後9,後10,後12,後13
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3後12,後13
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3後11,後12
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3後11,後12
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。3後9,後11,後14,後15

評価割合

定期試験小テスト等合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100
専門的能力000
分野横断的能力000