科学技術英語Ⅱ

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 科学技術英語Ⅱ
科目番号 0104 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子システム工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 自作プリント
担当教員 平井 誠

到達目標

(科目コード:21341, 英語名:English for Science and Technology Ⅱ)授業計画の週は回と読替えること
この科目は長岡高専の学習・教育目標の(D)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育目標との関連の順で次に示す。①文法の基礎、英文読解力をつける。25% (D3)(D4)、②科学技術の英語での文章表現を習得する。25% (D2)(D4)、③自分の意見を英語で相手に伝えることができる。35% (D3)(D4)、④英語の学術論文の概要を理解して、日本語で説明できる。15% (D4)(G1)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文法の基礎、英文読解力が確実に身についている。文法の基礎、英文読解力が身についている。文法の基礎、英文読解力が概ね身についている。左記に達していない。
評価項目2科学技術の英語での文章表現が確実に習得できている。科学技術の英語での文章表現が習得できている。科学技術の英語での文章表現が概ね習得できている。左記に達していない。
評価項目3自分の意見を英語で相手に詳細に伝えることができる。自分の意見を英語で相手に伝えることができる。自分の意見を英語で相手に伝えることが概ねできる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この授業では①英語の文法、用法、修飾関係を正しく理解しすること、②グループワークにおいて英語で簡単な議論を行えること、③実験レポート等を英文で作成できる英語能力の習得を目指す。
〇関連する科目:科学技術英語Ⅰ(前年度履修)
授業の進め方・方法:
英語の基本文法、品詞、用法、修飾関係等これまで学んできた英語の文法を再度勉強しておくこと。語彙力の向上を心掛け、講義の復習を十分に行うこと。辞書を使うときには単語の意味だけに注目するのではなく、発音やそれらを用いた例文もしっかりと確認すること。そして、可能であればそれらを纏めた自分の英語活用ノートを作ってほしい。英語を話す機会も授業の中で作るので、積極的に取り組むこと。
注意点:
到達目標を達成するために、授業以外でも例題や練習問題に取り組み理解を深めることが必要である。関連する図書、論文、新聞記事も参考にして自学自習を進めること。また英語のみで質疑応答を行う機会もあるので、英語表現についての学習を少しずつ深めていくことが望まれる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業概要
科学技術英語について
講義の目標、進め方を理解し、一般に使われる英語と科学技術英語の違いについて説明できる。
2週 基本文型について(1) 良いスタイルの文章を書くには、論理の展開を明快にし、文型に注意を払う必要があることについて説明できる。
3週 基本文型について(2) 基本文型に注意を払い、卒業研究で取り組む技術的な内容を短くても正確に英文にできる。
4週 Eメールの書き方 技術系の英文Eメールを書くときに守るべきマナーについて説明でき、できるだけ簡潔に用件を書くことができる。
5週 実務翻訳について 実務文は一定のビジネス上の目的を持ち、特定の読み手を対象に作られていることを理解し、英・和文に翻訳できる。
6週 不定詞について 名詞、形容詞、副詞的用法を用い、技術的な内容の英文が効果的に書ける。
7週 動名詞について 動名詞の文中での働きについて説明できる。
8週 中間試験 試験時間: 80分
2ndQ
9週 分詞構文について 分詞が接続詞と動詞を兼ね合わせた働きであることを理解でき、これにより文が簡潔になることを説明できる。
10週 関係代名詞について
関係代名詞を用いることによって、英語の表現が飛躍的に拡大することを説明できる。
11週 論文の基本構造 論文段落の基本構造および役割について説明できる。
12週 実験方法の書き方
実験装置や手順に関する英文の書き方について演習を行うことで、冗長な表現を避ける必要性について説明できる。
13週 執筆作業について 演習を通して、実際の執筆作業は四つの段階からなることを説明できる。
14週 長文の和訳と英訳 1
長文英・和訳の演習を通して、表現力を向上させるために、新しい文法や構文を学ぶことが重要であることを説明できる。
15週 長文の和訳と英訳 2
長文英・和訳の演習を通して、表現力を向上させるために、新しい文法や構文を学ぶことが重要であることを説明できる。
16週 前期末試験
17週:試験解説と発展授業
試験時間:80分

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。3
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。3
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。3
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。3
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。3
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。3
英語運用能力向上のための学習関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。3
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。3
英文資料を、自分の専門分野に関する論文の英文アブストラクトや口頭発表用の資料等の作成にもつながるよう、英文テクニカルライティングにおける基礎的な語彙や表現を使って書くことができる。3

評価割合

中間試験期末試験レポート合計
総合評価割合404020100
基礎的能力20201050
専門的能力1010525
分野横断的能力1010525