システム制御工学B

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 システム制御工学B
科目番号 0155 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子システム工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 中野道雄、美多勉、制御基礎理論、コロナ社、2014年
担当教員 鈴木 孝昌

到達目標

この科目は長岡高専の教育目標の(C)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育目標との関連の順で次に示す。①フィードバック制御系の特性補償について理解する。 20% (c2)、②状態方程式とその解、状態変数線図、および対角正準形式の座標変換について理解する。 50% (c2)、③可制御性・可観測性および安定性と安定判別ついて理解する。 15% (c2)、④状態フィードバックおよびオブザーバによる安定化について理解する。 15% (c2)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1フィードバック制御系の特性補償について理解できる。フィードバック制御系の特性補償について概ね理解できる。左記に達していない。
評価項目2状態方程式とその解,状態変数線図、および対角正準形式の座標変換について理解できる。状態方程式とその解、状態変数線図、および対角正準形式の座標変換について概ね理解できる。左記に達していない。
評価項目3可制御性・可観測性および安定性と安定判別ついて理解できる。可制御性・可観測性および安定性と安定判別ついて概ね理解できる。左記に達していない。
評価項目4状態フィードバックおよびオブザーバによる安定化について理解できる。状態フィードバックおよびオブザーバによる安定化について概ね理解できる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 c2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
多くの工業機器・工業システムにはフィードバック制御の機能が様々の形で取り入れられており、制御工学は工学分野の重要な技術となっている。この制御工学の基本概念を十分に理解し、その基礎を固めることを目的とする。システム制御工学Bでは、まず古典制御理論によるフィードバック制御系の特性補償について学習する。その後、微分方程式によって表現される状態変数と状態方程式を用い、制御系の解析を行う現代制御理論について学習する。
○関連する科目:数学(1~3年次履修)、システム制御工学A(前期履修)
授業の進め方・方法:
理解を深めるために、毎回授業中に演習問題を解答し提出する。
注意点:
制御工学はその性格上数学という道具が必須であるので、ラプラス変換、複素数、ベクトル軌跡、行列演算に関する基礎的な知識を有していることが望ましい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 フィードバック制御系の特性補償の考え方 フィードバック制御系の特性補償の考え方が理解できる。
2週 遅れ補償法 遅れ補償法が理解できる。
3週 進み補償法 進み補償法が理解できる。
4週 ブッロク線図の時間領域への変換 ブロック線図の時間領域への変換できる。
5週 状態方程式と伝達関数 状態方程式と伝達関数が理解できる。
6週 状態変数線図 状態変数線図が理解できる。
7週 状態方程式の解 状態方程式の解が理解できる。
8週 RLC回路の状態方程式 RLC回路の状態方程式が理解できる。
4thQ
9週 座標変換とシステムの等価性 座標変換とシステムの等価性が理解できる。
10週 対角正準形式への変換 対角正準形式への変換ができる。
11週 可制御性・可観測性 可制御性・可観測性が理解できる。
12週 安定性と安定判別 安定性と安定判別が理解できる。
13週 状態フィードバック制御と安定化 状態フィードバック制御と安定化が理解できる。
14週 オブザーバによる安定化 オブザーバによる安定化が理解できる。
15週 期末試験 試験時間:80分
16週 試験解説と発展授業 学んだ知識の再確認と修正ができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野制御フィードバックシステムの安定判別法について説明できる。4後12

評価割合

試験演習合計
総合評価割合7030100
基礎的能力000
専門的能力7030100
分野横断的能力000