現代倫理

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 現代倫理
科目番号 0025 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:高等学校 新倫理(清水書院)/補助教材:高等学校 新倫理 ワークノート(清水書院)
担当教員 鈴木 覚

到達目標

(科目コード:30600,英語名:Modern Ethics)(授業計画の週は回と読替えること)
この科目は長岡高専の教育目標の(A)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育到達目標との関連の順で次ぎに示す。①倫理思想史の基本事項について理解する。80%(a1) (a3)、②現代の倫理的課題について理解する。20%(a2)。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1倫理思想史の基本事項について詳細に理解する。倫理思想史の基本事項について理解する。倫理思想史の基本事項について概ね理解する。左記に達していない。
評価項目2現代の倫理的課題について詳細に理解する。現代の倫理的課題について理解する。現代の倫理的課題について概ね理解する。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
古今東西の、世界観、人間観、人生観について学び、また、それらを踏まえた上で、技術者倫理を含む、現代の倫理的諸課題について学ぶ。これらを学ぶ中で、学生自らが、自分なりの視点を獲得できるようにする。 
○関連する科目:公共(前年度履修)、経済学(5年前期履修)、哲学(5年前期履修)、歴史学(5年前期履修)
授業の進め方・方法:
毎回、補助教材として授業内容に沿ったワークノートを使用する。また、毎回、その日の授業内容についての確認小テストを行う。
注意点:
単なる受け身の態度ではなく、積極的な参加態度を望む。新聞やテレビのニュースなどにも、日頃関心をもって目を向けて欲しい。Forms利用の小テストを行うので、スマホ等が必要。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 人間とは何か/心の機能と個性/パーソナリティの形成と「私」/人間の活動を支える心 「人間とは何か/心の機能と個性/パーソナリティの形成と「私」/人間の活動を支える心」について理解する。
2週 認知のしくみ/生涯にわたる発達 「認知のしくみ/生涯にわたる発達」について理解する。
3週 神話から哲学へ―自然哲学者たち/知と徳をめぐる問い―ソクラテス 「神話から哲学へ―自然哲学者たち/知と徳をめぐる問い―ソクラテス」について理解する。
4週 理想主義的なあり方―プラトン/現実主義的なあり方―アリストテレス 「理想主義的なあり方―プラトン/現実主義的なあり方―アリストテレス」について理解する。
5週 幸福をめぐる問い―ヘレニズムの思想/ユダヤ教/イエスの思想 「幸福をめぐる問い―ヘレニズムの思想/ユダヤ教/イエスの思想」について理解する。
6週 世界宗教への展開/戒律と平等の教え―イスラーム教 「世界宗教への展開/戒律と平等の教え―イスラーム教」について理解する。
7週 バラモン教/仏陀の思想 「バラモン教/仏陀の思想」について理解する。
8週 前期中間試験 試験時間:50分
2ndQ
9週 仏教とその後の展開/儒家の教え 「仏教とその後の展開/儒家の教え」について理解する。
10週 儒教の展開/道家の思想/芸術と倫理 「儒教の展開/道家の思想/芸術と倫理」について理解する。
11週 近代の成立/ルネサンスとヒューマニズム 「近代の成立/ルネサンスとヒューマニズム」について理解する。
12週 宗教改革と人間の内面/人間の偉大と限界/近代科学の思考法/事実と経験の尊重―ベーコン 「宗教改革と人間の内面/人間の偉大と限界/近代科学の思考法/事実と経験の尊重―ベーコン」について理解する。
13週 理性の光―デカルト/社会契約説と啓蒙思想 「理性の光―デカルト/社会契約説と啓蒙思想」について理解する。
14週 人格の尊厳と自由―カント/自己実現と自由―ヘーゲル 「人格の尊厳と自由―カント/自己実現と自由―ヘーゲル」について理解する。
15週 幸福と功利/創造的知性と幸福 「幸福と功利/創造的知性と幸福」について理解する。
16週 前期末試験
17週:試験解説・発展授業
試験時間:50分
後期
3rdQ
1週 資本主義社会への批判/人間存在の地平―実存主義 「資本主義社会への批判/人間存在の地平―実存主義」について理解する。
2週 世界と存在そのものへ―現象学 「世界と存在そのものへ―現象学」について理解する。
3週 公共性と正義/社会参加と他者への奉仕 「公共性と正義/社会参加と他者への奉仕」について理解する。
4週 理性主義への反省/言語論的転回/科学観の転換 「理性主義への反省/言語論的転回/科学観の転換」について理解する。
5週 環境と倫理 「環境と倫理」について理解する。
6週 生命と倫理/科学技術の発展とその課題 「生命と倫理/科学技術の発展とその課題」について理解する。
7週 文化や宗教の多様性と倫理/国際平和と人類の福祉 「文化や宗教の多様性と倫理/国際平和と人類の福祉」について理解する。
8週 後期中間試験 試験時間:50分
4thQ
9週 技術者と倫理 「技術者と倫理」について理解する。
10週 風土と日本人の生活/日本における神の観念/神と仏の出会い/古代仏教の思想 「風土と日本人の生活/日本における神の観念/神と仏の出会い/古代仏教の思想」について理解する。
11週 鎌倉仏教の思想 「鎌倉仏教の思想」について理解する。
12週 儒教の伝来と朱子学/陽明学/古学 「儒教の伝来と朱子学/陽明学/古学」について理解する。
13週 国学と日本文化/近世庶民の思想 「国学と日本文化/近世庶民の思想」について理解する。
14週 近代的国家への道/啓蒙思想家の活動/国家と個人の衝突(1) 「近代的国家への道/啓蒙思想家の活動/国家と個人の衝突(1)」について理解する。
15週 国家と個人の衝突(2)/近代的自我の成立と個人主義 「国家と個人の衝突(2)/近代的自我の成立と個人主義」について理解する。
16週 学年末試験
17週:試験解説・発展授業
試験時間:50分

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学社会公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14,後15
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。3前16,後2,後3,後4,後5,後9,後10,後12,後13
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3後7,後12,後13
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3後7,後11,後12
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3後7,後11
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。3後5,後6,後9,後11,後14,後15

評価割合

定期試験小テスト等合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100
専門的能力000
分野横断的能力000