電気回路ⅠB

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 電気回路ⅠB
科目番号 0045 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 柴田尚志、電気回路Ⅰ、コロナ社
担当教員 梅田 幹雄

到達目標

(科目コード:31696,英語名:Electric Circuits ⅠB)
この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育目標との関連の順で次に示す。①複素数を使った交流回路の計算方法を理解する:30%(c1)、(d1)。②交流回路における諸法則・諸定理を理解する:30%(c1)、(d1)。③共振回路・結合回路を理解する:20%(c1)、(d1)。④発電方式や電気エネルギーと環境問題を理解する:20%(a2)、 (c2)。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1複素数を使った交流回路の計算方法を詳細に理解する。複素数を使った交流回路の計算方法を理解する。複素数を使った交流回路の計算方法を概ね理解する。左記に達していない。
評価項目2交流回路における諸法則・諸定理を詳細に理解する。交流回路における諸法則・諸定理を理解する。交流回路における諸法則・諸定理を概ね理解する。左記に達していない。
評価項目3共振回路・結合回路を詳細に理解する。共振回路・結合回路を理解する。共振回路・結合回路を概ね理解する。左記に達していない。
評価項目4発電方式や電気エネルギーと環境問題を詳細に理解する。発電方式や電気エネルギーと環境問題を理解する。発電方式や電気エネルギーと環境問題を概ね理解する。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ここでは主に複素数を使いながら、交流回路における諸法則・諸定理を使った計算法を学ぶ。また、発電の原理や方式について学び、電気エネルギーと環境問題について理解する。
〇関連する科目:電気回路ⅠA(前期履修)、電気回路ⅡA(次年度履修)
授業の進め方・方法:
授業では必ずノートを取ること。授業で行った例題及び章末問題を各自で解けるようにしておくこと。
注意点:
前期に学習した電気回路ⅠAの内容を再度確認しておくこと。また、複素数を使うので、それらについても確認しておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス・正弦波交流の複素表示(復習) 正弦波交流の複素表示を理解する。課題あり。
2週 合成インピーダンス・分圧と分流 合成インピーダンス・分圧と分流を理解する。課題あり。
3週 電圧源・電流源 電圧源・電流源を理解する。課題あり。
4週 交流回路でのキルヒホッフ・重ね合わせの理 交流回路でのキルヒホッフ・重ね合わせの理を理解する。課題あり。
5週 枝電流法と網目電流法 枝電流法と網目電流法を理解する。課題あり。
6週 交流回路でのテブナンの定理・ブリッジ回路 交流回路でのテブナンの定理・ブリッジ回路を理解する。課題あり。
7週 中間試験 試験時間:50分
8週 試験解説。接点電位法 試験解説を行う。接点電位法を理解する。課題あり。
4thQ
9週 直列共振・並列共振 直列共振・並列共振を理解する。課題あり。
10週 フェーザ軌跡 フェーザ軌跡を理解する。課題あり。
11週 相互誘導回路1 相互誘導回路を理解する。課題あり。
12週 相互誘導回路2 相互誘導回路を理解する。課題あり。
13週 変成器 変成器を理解する。課題あり。
14週 発電の原理と設備 発電の原理と設備を理解する。
15週 電気エネルギーと環境問題 電気エネルギーと環境問題を理解する。課題あり。
16週 期末試験
17週:試験解説と発展授業
試験時間:50分
17週:試験解説と次年度授業である電気回路IIAについて概説する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。4後4
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。4後2
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。4後9
相互誘導を説明し、相互誘導回路の計算ができる。4後11,後12
理想変成器を説明できる。4後13
重ねの理を用いて、回路の計算ができる。4後4
網目電流法を用いて回路の計算ができる。4後5
節点電位法を用いて回路の計算ができる。4後8
テブナンの定理を回路の計算に用いることができる。4後6
電力水力発電の原理について理解し、水力発電の主要設備を説明できる。4後14
火力発電の原理について理解し、火力発電の主要設備を説明できる。4後14
原子力発電の原理について理解し、原子力発電の主要設備を説明できる。4後14
その他の新エネルギー・再生可能エネルギーを用いた発電の概要を説明できる。4後14
電気エネルギーの発生・輸送・利用と環境問題との関わりについて説明できる。4後15

評価割合

中間試験期末試験課題合計
総合評価割合405010100
基礎的能力2025550
専門的能力2025550
分野横断的能力0000