ディジタル論理回路

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 ディジタル論理回路
科目番号 0057 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 浜辺隆二,論理回路入門 第 3 版,森北出版
担当教員 上村 健二

到達目標

科目コード: 31160(英語名: Digital Logic Circuits)
この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる。
この科目の到達目標と,成績評価上の重み付け,各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を以下に示す。
①数体系および 2 進数の四則演算等を理解する。15%(c1),②論理関数の表現方法と簡単化方法を理解する。15%(c1),③基本論理回路素子を理解する。15%(d1),④データの変換と制御および演算回路を理解する。15%(d1),⑤フリップ・フロップおよび同期式順序回路の解析と設計を理解する。40%(d1)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
論理関数の理解論理関数の計算,簡単化などを詳細に理解論理関数の計算,簡単化などを理解論理関数の計算,簡単化などを概ね理解左記に達していない
組み合わせ論理回路の理解組み合わせ論理回路の設計方法を詳細に理解組み合わせ論理回路の設計方法を理解組み合わせ論理回路の設計方法を概ね理解左記に達していない
順序回路の理解順序回路の構成要素と設計方法を詳細に理解順序回路の構成要素と設計方法を理解順序回路の構成要素と設計方法を概ね理解左記に達していない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 (c1) 説明 閉じる
学習・教育到達目標 (d1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現在のディジタル計算機等に使われている論理数学,論理回路などのディジタル技術の基礎および動作原理等を理解し,ディジタル論理回路の解析と設計方法を習得し,その応用力を養う。
授業の進め方・方法:
教科書,配布プリントを資料として講義形式で進める。
注意点:
前年度のディジタル工学基礎で学んだ内容を基に,発展した内容を扱うことになるため,十分に復習しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,論理回路概論 前年度に習得した論理関数・論理回路の内容を復習する
2週 組合せ論理回路 組合せ論理回路の設計方法を復習する
3週 マルチプレクサ マルチプレクサを理解する
4週 順序回路概論,状態遷移図 順序回路の構成要素と状態遷移図を理解する
5週 SR-FF SRフリップフロップを理解する
6週 T—FF,タイミングチャート Tフリップフロップを理解し,タイミングチャートの書き方を学ぶ
7週 JK—FF,D—FF JKフリップフロップとDフリップフロップを理解する。
8週 中間試験 試験時間: 50分
2ndQ
9週 試験解説 理解の足りなかった内容を復習する
10週 同期式順序回路の設計法(1) 同期式の順序回路設計について理解する
11週 同期式順序回路の設計法(2) 同期式の順序回路設計について理解する
12週 レジスタの設計(1) レジスタについて理解・設計する
13週 レジスタの設計(2) レジスタについて理解・設計する
14週 カウンタの設計(1) カウンタについて理解・設計する
15週 カウンタの設計(2) カウンタについて理解・設計する
16週 期末試験
17周: 試験解説と発展授業
試験時間: 50分

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野計算機工学基本的な論理演算を行うことができる。4前1
基本的な論理演算を組合わせて、論理関数を論理式として表現できる。4前1
論理式の簡単化の概念を説明できる。4前1
簡単化の手法を用いて、与えられた論理関数を簡単化することができる。4前1
論理ゲートを用いて論理式を組合せ論理回路として表現することができる。4前2
与えられた組合せ論理回路の機能を説明することができる。4前2,前3
組合せ論理回路を設計することができる。4前2,前3
フリップフロップなどの順序回路の基本素子について、その動作と特性を説明することができる。3前4,前5,前6,前7
レジスタやカウンタなどの基本的な順序回路の動作について説明できる。3前12,前13,前14
与えられた順序回路の機能を説明することができる。3前10,前11,前12,前13,前14
順序回路を設計することができる。3前10,前11
情報数学・情報理論ブール代数に関する基本的な概念を説明できる。2
論理代数と述語論理に関する基本的な概念を説明できる。2
離散数学に関する知識をアルゴリズムの設計、解析に利用することができる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合1800010010200
基礎的能力9000505100
専門的能力9000505100
分野横断的能力0000000