電気回路ⅠA

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 電気回路ⅠA
科目番号 0058 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 柴田尚志、電気回路Ⅰ、コロナ社
担当教員 梅田 幹雄

到達目標

(科目コード:31691,英語名:Electric Circuits ⅠA)
この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育目標との関連の順で次に示す。①直流回路における諸法則・諸定理をを説明・計算できる。30%(c1)、(d1)、②正弦波交流を説明・計算できる。20%(c1)、(d1)、③抵抗・コイル・コンデンサの作用を説明・計算できる。20%(c1)、(d1)、③交流回路における計算方法を説明・計算できる。30%(c1)、(d1)。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1直流回路における諸法則・諸定理を詳細に説明・計算できる。直流回路における諸法則・諸定理を説明・計算できる。直流回路における諸法則・諸定理を概ね説明・計算できる。左記に達していない。
評価項目2抵抗・コイル・コンデンサの作用を詳細に説明・計算できる。抵抗・コイル・コンデンサの作用を説明・計算できる。抵抗・コイル・コンデンサの作用を概ね説明・計算できる。左記に達していない。
評価項目3交流回路における計算方法を詳細に説明・計算できる。交流回路における計算方法を説明・計算できる。交流回路における計算方法を概ね説明・計算できる。左記に達していない。
評価項目4複素数を使った交流回路の計算方法を詳細に説明・計算できる。複素数を使った交流回路の計算方法を説明・計算できる。複素数を使った交流回路の計算方法を概ね説明・計算できる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 (c1) 説明 閉じる
学習・教育到達目標 (d1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電気回路は電磁界現象を電圧、電流の立場で学ぶ教科である。ここではまず、直流回路の基礎と諸計算法を学ぶ。次いで、正弦波交流について学び、抵抗・コイル・コンデンサの各素子における電圧・電流の関係を理解する。さらに交流回路の計算方法を学ぶ〇関連する科目:電気回路ⅠB(後期履修)
授業の進め方・方法:
授業では必ずノートを取ること。授業で行った例題及び章末問題を各自で解けるようにしておくこと。
注意点:
1年次に電子制御基礎実験で学習した電気回路の内容を再度確認しておくこと。また、三角関数・微分・積分等を使うので、それらについても確認しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、電荷・電流・電圧・オームの法則 電荷・電流・電圧・オームの法則について説明・計算できる。
2週 直並列回路・合成抵抗・分圧と分流 直並列回路・合成抵抗・分圧と分流について説明・計算できる。
3週 電圧源と電流源・キルヒホッフの法則・重ね合わせの理 電圧源と電流源・キルヒホッフの法則・重ね合わせの理について説明・計算できる。
4週 テブナンの定理・ブリッジ回路・電力と電力量 テブナンの定理・ブリッジ回路・電力と電力量について説明・計算できる。
5週 正弦波交流 正弦波交流の振幅・周波数・位相・平均値・実効値を説明・計算できる。
6週 抵抗、コイル、コンデンサの電圧と電流・直並列接続 抵抗、コイル、コンデンサの電圧と電流・直並列接続を説明・計算できる。
7週 中間試験 試験時間:50分
8週 試験解説。瞬時値を用いた直並列回路の計算1 試験解説を行う。瞬時値を用いた直並列回路をを説明・計算できる。
2ndQ
9週 瞬時値を用いた直並列回路の計算2 瞬時値を用いた直並列回路をを説明・計算できる。
10週 インピーダンスとアドミッタンス インピーダンスとアドミッタンスを説明・計算できる。
11週 正弦波交流のフェーザ表示1 正弦波交流のフェーザ表示をを説明・計算できる。
12週 正弦波交流のフェーザ表示2 正弦波交流のフェーザ表示を説明・計算できる。
13週 複素数と複素平面 複素数と複素平面を説明できる。
14週 正弦波交流の複素表示 正弦波交流の複素表示を説明・計算できる。
15週 交流回路における電力と力率 交流回路における電力と力率を説明・計算できる。
16週 前期末試験
17週:試験解説と発展授業
試験時間:50分
17週:試験解説と後期授業である電気回路IBについて概説する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理波動波の振幅、波長、周期、振動数、速さについて説明できる。3
波の重ね合わせの原理について説明できる。3
波の独立性について説明できる。3
2つの波が干渉するとき、互いに強めあう条件と弱めあう条件について計算できる。3
定常波の特徴(節、腹の振動のようすなど)を説明できる。3
ホイヘンスの原理について説明できる。3
波の反射の法則、屈折の法則、および回折について説明できる。3
一直線上の運動において、ドップラー効果による音の振動数変化を求めることができる。3
自然光と偏光の違いについて説明できる。3
光の反射角、屈折角に関する計算ができる。3
波長の違いによる分散現象によってスペクトルが生じることを説明できる。3
電気導体と不導体の違いについて、自由電子と関連させて説明できる。3
クーロンの法則が説明できる。3
クーロンの法則から、点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。3
電場・電位について説明できる。3
オームの法則から、電圧、電流、抵抗に関する計算ができる。3前1
抵抗を直列接続、及び並列接続したときの合成抵抗の値を求めることができる。3前2
ジュール熱や電力を求めることができる。3前4
物理実験物理実験光に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3

評価割合

中間試験期末試験課題合計
総合評価割合405010100
基礎的能力2025550
専門的能力2025550
分野横断的能力0000