電子回路Ⅱ

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 電子回路Ⅱ
科目番号 0074 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 篠田庄司他、電子回路、コロナ社、2014年※文部科学省検定済教科書(174コロナ工業357)
担当教員 太刀川 信一

到達目標

(科目コード:31232、英語名:Electronic Circuits II)
この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる。この科目の到達目標と、各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育目標との関連の順で次に示す。
科目の到達目標 評価の重み 学習・教育到達目標との関連
①差動増幅器、演算増幅器の動作と使い方について理解する。 100/6 % (d1)、(c1)、②A級の電力増幅回路の動作について理解する。 100/6 % (d1)、(c1)、③B級の電力増幅回路の動作について理解する。 100/6 % (d1)、(c1)、④高周波増幅回路、発振回路の動作について理解する。 100/6 % (d1)、(c1)、⑤パルス回路の動作について理解する。 100/6 % (d1)、(c1)、⑥変調、復調の動作について理解する。 100/6 % (d1)、(c1)。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1差動増幅器、演算増幅器の動作と使い方について詳細に理解する。差動増幅器、演算増幅器の動作と使い方について理解する。差動増幅器、演算増幅器の動作と使い方について概ね理解する。左記に達していない。
評価項目2A級の電力増幅回路の動作について詳細に理解する。A級の電力増幅回路の動作について理解する。A級の電力増幅回路の動作について概ね理解する。左記に達していない。
評価項目3B級の電力増幅回路の動作について詳細に理解する。B級の電力増幅回路の動作について理解する。B級の電力増幅回路の動作について概ね理解する。左記に達していない。
評価項目4高周波増幅回路、発振回路の動作について詳細に理解する。高周波増幅回路、発振回路の動作について理解する。高周波増幅回路、発振回路の動作について概ね理解する。左記に達していない。
評価項目5パルス回路の動作について詳細に理解する。パルス回路の動作について理解する。パルス回路の動作について概ね理解する。左記に達していない。
評価項目6変調、復調の動作について詳細に理解する。変調、復調の動作について理解する。変調、復調の動作について概ね理解する。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
差動増幅器、演算増幅器、電力増幅回路、高周波増幅回路といった各種の増幅回路、および発振回路、パルス回路、変調・復調回路といった各種の電子回路について講述する。
 ○関連する科目:電子回路ⅠB(前年度履修)、センサー工学(次年度履修)、電子デバイス(次年度履修)
授業の進め方・方法:
主に、テキストに沿って学習し、適宜、補足説明を加えていく。この授業は学修単位科目のため、事前・事後学習として、「週ごとの到達目標」欄にある課題等を事前・事後に予習・復習することが必要です。
注意点:
同じ回路という名称をもつ電気回路に比べて、理論的には易しい。しかし、電子回路は他の多くの教科と関わりがあり、それらの教科への目配りが必要である。特に、復習を心掛けて欲しい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 トランジスタ回路基礎 トランジスタ回路基礎(復習)について理解する。トランジスタ回路基礎に関する課題
2週 差動増幅器 差動増幅器について理解する。差動増幅器に関する課題
3週 演算増幅器 演算増幅器について理解する。演算増幅器に関する課題
4週 電力増幅回路(A級)1 電力増幅回路(A級)の基本動作について理解する。電力増幅回路(A級)の基本動作に関する課題
5週 電力増幅回路(A級)2 電力増幅回路(A級)の特性について理解する。電力増幅回路(A級)の特性に関する課題
6週 電力増幅回路(B級)1 電力増幅回路(B級)の基本動作について理解する。電力増幅回路(B級)の基本動作に関する課題
7週 電力増幅回路(B級)2 電力増幅回路(B級)の特性について理解する。電力増幅回路(B級)の特性に関する課題
8週 高周波増幅回路1 高周波増幅回路の基礎について理解する。高周波増幅回路の基礎に関する課題
2ndQ
9週 高周波増幅回路2、発振回路1 高周波増幅回路応用、発振回路原理を理解する。高周波増幅回路応用、発振回路原理に関する課題
10週 発振回路2 発振回路の動作について理解する。発振回路の動作に関する課題
11週 パルス回路1 パルス回路の原理について理解する。パルス回路の原理に関する課題
12週 パルス回路2 パルス回路の応用について理解する。パルス回路の応用に関する課題
13週 変調と復調1 変調と復調の原理について理解する。変調と復調の原理に関する課題
14週 変調と復調2 変調と復調の特性について理解する。変調と復調の特性に関する課題1
15週 変調と復調3 変調と復調の特性について理解する。変調と復調の特性に関する課題2
16週 期末試験    17週:試験解説と発展授業 試験時間:80分

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。4前3,前4,前5,前6,前7,前16
演算増幅器の特性を説明できる。4前2,前3,前16
演算増幅器を用いた基本的な回路の動作を説明できる。4前2,前3,前16
発振回路の特性、動作原理を説明できる。3前9,前10,前11,前12,前16
変調・復調回路の特性、動作原理を説明できる。3前13,前14,前15,前16

評価割合

試験(期末)レポートその他合計
総合評価割合70255100
基礎的能力3510550
専門的能力3515050
分野横断的能力0000