プログラミング演習Ⅰ

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 プログラミング演習Ⅰ
科目番号 0083 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 集中 週時間数
教科書/教材 資料プリントを配布する
担当教員 上村 健二

到達目標

科目コード: 31340(英語名: Exercise in Programming I)
この科目は長岡高専の教育目標の(C)と主体的に関わる.この科目の到達目標と,成績評価上の重み付け,各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を,到達目標,評価の重み,関連する目標の順で次に示す.
①C言語での文字列や乱数の扱いを理解する15%(c2),②C言語での2次元配列の扱いを理解する15%(c2),③効率よく規模の大きなプログラムを作成する方法を理解する10%(c2),④思考ゲームを完成させる40%(c2), (d4),⑤プログラムの仕様や動作をまとめ報告する20%(b2)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1C言語での文字列や乱数の扱いを詳細に理解するC言語での文字列や乱数の扱いを理解するC言語での文字列や乱数の扱いを概ね理解する左記に達していない
評価項目2C言語での2次元配列の扱いを詳細に理解するC言語での2次元配列の扱いを理解するC言語での2次元配列の扱いを概ね理解する左記に達していない
評価項目3効率よく規模の大きなプログラムを作成する方法を詳細に理解する効率よく規模の大きなプログラムを作成する方法を理解する効率よく規模の大きなプログラムを作成する方法を概ね理解する左記に達していない
評価項目4高度な思考能力をもつ思考ゲームを完成させる思考ゲームを完成させる思考ゲームを概ね完成させる左記に達していない
評価項目5プログラムの仕様や動作を詳細にまとめ報告するプログラムの仕様や動作をまとめ報告するプログラムの仕様や動作を概ねまとめ報告する左記に達していない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
2年次に情報処理Iで学んだ事柄を元に,より実践的なプログラミング演習を行う.
具体的には,C言語によるアプリケーション作成を行う.
 ○関連する科目:データ通信工学(次年度履修),プログラミング演習II(次年度履修)
この科目は企業でソフトウェアの開発・設計を担当していた教員が,その経験を活かし,ソフトウェアの設計手法等について演習形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
配布資料を参考に各自自分のペースで演習に取り組む。解説が必要な項目は適宜時間をとって解説する。
注意点:
2,3年次の情報処理I,IIの授業内容を復習しておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 演習内容を理解し,取り組みの日程を計画する
2週 プログラミング演習 デバッグのやり方の基礎を習得する
3週 プログラミング演習 文字列を取り扱う方法を習得する
4週 プログラミング演習 乱数の発生方法を習得する
5週 プログラミング演習 配列の使い方を習得する
6週 プログラミング演習 2次元配列の使い方を習得する
7週 プログラミング演習 画面表示の方法を習得する
8週 プログラミング演習 複数のソースコードからなるプログラム作成方法を習得する
2ndQ
9週 プログラミング演習 習得した技術を実践的にゲームに生かすことができる
10週 プログラミング演習 総合的な開発ができるようになる
11週 思考ゲームの実現法 乱数による思考エンジンの作り方を習得する
12週 思考ゲームの実現法 重みつけなどにより,思考を高度化するための基礎を学ぶ
13週 プログラミング演習 文献やインターネットを活用して,思考エンジンを強化する
14週 プログラミング演習 プログラムを分析し,改善策を見つけることができる
15週 相互評価 互いのプログラムの長所・短所を把握できる
16週
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3前15
技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。3前13
情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3前13
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3前4
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3前13
専門的能力分野別の専門工学機械系分野情報処理プログラムを実行するための手順を理解し、操作できる。4前2
定数と変数を説明できる。4前3
整数型、実数型、文字型などのデータ型を説明できる。4前3
演算子の種類と優先順位を理解し、適用できる。4前3
算術演算および比較演算のプログラムを作成できる。4前3
データを入力し、結果を出力するプログラムを作成できる。4前3
条件判断プログラムを作成できる。4前3
繰り返し処理プログラムを作成できる。4前3
一次元配列を使ったプログラムを作成できる。4前5
情報系分野プログラミング代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。4前2
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。4前8
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。4前9
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。4前2
ソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。3前2
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。3前14
ソフトウェアアルゴリズムの概念を説明できる。3前11
与えられたアルゴリズムが問題を解決していく過程を説明できる。3前11
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを説明できる。3前11
コンピュータ内部でデータを表現する方法(データ構造)にはバリエーションがあることを説明できる。3前2
同一の問題に対し、選択したデータ構造によってアルゴリズムが変化しうることを説明できる。2前2
ソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを説明できる。2前2
計算機工学整数・小数をコンピュータのメモリ上でディジタル表現する方法を説明できる。4前2
基数が異なる数の間で相互に変換できる。4前2
基本的な論理演算を行うことができる。4前2
その他の学習内容少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて、起動・終了やファイル操作など、基本的操作が行える。3前2
少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。3前2
少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って、メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる。3前2
コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4前13
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。4前13
マルウェアやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4

評価割合

レポート課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合502030000100
基礎的能力2510000035
専門的能力25103000065
分野横断的能力0000000