機械力学

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 機械力学
科目番号 0096 科目区分 専門 / 必履修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 『セミナー物理基礎+物理、第一学習社、2018』第一学習社
担当教員 外川 一仁,酒井 一樹

到達目標

この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる.この科目の到達目標と,成績評価上の重み付け,各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を次に示す.
①質点の力学に関する発展的な問題が解ける。60%(d1),
②剛体の力学に関する基本的な問題が解ける。40%(d1)。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1質点の力学に関する物理量の定義が説明でき,発展的な問題が解ける質点の力学に関する発展的な問題が解ける左記に達していない
評価項目2剛体の力学に関する物理量の定義が説明でき,基本的な問題が解ける剛体の力学に関する基本的な問題が解ける左記に達していない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 (d1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
機械力学は、機械工学だけでなく、あらゆる工学分野において基礎となるものであり、骨組みとなる。機械力学を学ぶことで、力と運動の影響を予測する能力を養う。
○関連する科目:基礎力学(前期履修)、制御工学IA(次年度履修)、材料力学Ⅰ(次年度履修),レオロジー(専攻科1年次履修)
授業の進め方・方法:
毎回の授業にてその単元の導入と問題演習を行う。受講生の発言する機会を多く設けて,理解度を確認しながら進めていく。
注意点:
前期までの種々の講義で、「力学の基本的な問題が解ける実力が身についていること」を前提として講義を進める。力学の基本的な問題が確実に解けるかどうか、日々の自学自習によって各自確認してから、講義に臨むこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 物体の運動・落下運動 物体の運動や落下運動に関する発展問題が解ける
2週 力のつり合い 力のつり合いに関する発展問題が解ける
3週 運動の法則 運動の法則に関する発展問題が解ける
4週 力学的エネルギー 力学的エネルギーに関する発展問題が解ける
5週 ここまでのまとめ
6週 運動量の保存 運動量の保存に関する発展問題が解ける
7週 円運動 円運動に関する発展問題が解ける
8週 単振動 単振動に関する発展問題が解ける
4thQ
9週 中間試験
10週 剛体にはたらく力 力のモーメントの定義が説明でき,剛体にはたらく力のつり合いの式を立てることができる
11週 重心 重心の定義を説明でき,簡単な対象についての重心を計算できる
12週 慣性モーメント 慣性モーメントの定義が説明でき,簡単な対象についての慣性モーメントを計算できる
13週 剛体の運動 剛体の並進運動と回転運動について,運動方程式を立てて解くことができる
14週 角運動量 角運動量の定義と角運動量保存則について説明できる
15週 期末試験
16週 試験解説と発展授業

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学物体に作用する力を図示することができる。3後1
力の合成と分解をすることができる。3後1
重力、抗力、張力、圧力について説明できる。3後1
フックの法則を用いて、弾性力の大きさを求めることができる。3後2,後8
質点にはたらく力のつりあいの問題を解くことができる。3後2
静止摩擦力がはたらいている場合の力のつりあいについて説明できる。3後3
最大摩擦力に関する計算ができる。3後3
動摩擦力に関する計算ができる。3後3
物体の質量と速度から運動量を求めることができる。3後6
運動量の差が力積に等しいことを利用して、様々な物理量の計算ができる。3後6
運動量保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3後6
力のモーメントを求めることができる。3後14
角運動量を求めることができる。3後14
角運動量保存則について具体的な例を挙げて説明できる。3後14
剛体における力のつり合いに関する計算ができる。3後10
重心に関する計算ができる。3後5,後11
一様な棒などの簡単な形状に対する慣性モーメントを求めることができる。3後12
剛体の回転運動について、回転の運動方程式を立てて解くことができる。3後13

評価割合

前期中間前期期末その他の試験課題合計
総合評価割合30302020100
基礎的能力1010101040
専門的能力2020101060
分野横断的能力00000