概要:
本科目では、コンピュータネットワークの仕組みについて学ぶ。
具体的には、現在世界中で利用されているインターネットについて、どのようにして手元のパソコンから遠方のサイトの情報を得ることができるのかなど、そこで使われているさまざまな通信の仕組みについて学ぶ。
○関連する科目:数値解析(前年度履修),アルゴリズムとデータ構造(前年度履修),ネットワークプログラミング(後期履修)
授業の進め方・方法:
コンピュータネットワークの仕組みを考えるうえで現在も利用される階層モデルであるOSI参照モデルについて、第1層の物理層から順にその役割などを詳しく学ぶ。
実際のコンピュータで、ネットワークインタフェースの設定に関する情報を調べる方法などについても学ぶ。
注意点:
本科目ではプログラミングは一切行わないが、後期に開講されるネットワークプログラミングの受講を考えている者は、その準備としてぜひ受講してほしい。
本科目は本来、面接授業として実施を予定しているものであるが、新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態等において、必要に応じ遠隔授業として実施することがある。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 数学 | 数学 | 数学 | 整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。 | 3 | |
工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。 | 3 | 前12,前13 |
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。 | 3 | 前1,前12,前13 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | 計算機工学 | 整数・小数をコンピュータのメモリ上でディジタル表現する方法を説明できる。 | 4 | 前4,前5,前6 |
基数が異なる数の間で相互に変換できる。 | 4 | 前4,前5,前6 |
基本的な論理演算を行うことができる。 | 4 | 前8 |
コンピュータを構成する基本的な要素の役割とこれらの間でのデータの流れを説明できる。 | 4 | |
コンピュータシステム | ネットワークコンピューティングや組込みシステムなど、実用に供せられているコンピュータシステムの利用形態について説明できる。 | 4 | 前1,前3,前4,前5,前6,前10 |
情報通信ネットワーク | プロトコルの概念を説明できる。 | 4 | 前1,前7,前8,前9,前10,前11 |
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。 | 4 | 前1,前2,前7,前8,前9,前10,前11,前14 |
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11 |
インターネットの概念を説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11 |
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。 | 4 | 前10,前14,前16 |
主要なサーバの構築方法を説明できる。 | 3 | 前14,前16 |
ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。 | 3 | |
無線通信の仕組みと規格について説明できる。 | 3 | |
有線通信の仕組みと規格について説明できる。 | 3 | |
SSH等のリモートアクセスの接続形態と仕組みについて説明できる。 | 3 | |
基本的なルーティング技術について説明できる。 | 3 | |
基本的なフィルタリング技術について説明できる。 | 3 | |
その他の学習内容 | コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。 | 4 | 前12,前13 |
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。 | 4 | 前12,前13 |
マルウェアやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。 | 4 | |