ロボット工学

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 ロボット工学
科目番号 0137 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 木野仁 著、谷口忠大 監修、イラストで学ぶロボット工学、講談社、2017
担当教員 佐藤 拓史

到達目標

(科目コード:31425、英語名:Robotics)
この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる.
この科目の到達目標と,成績評価上の重み付け,各到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標との関連を,到達目標,評価の重み,関連する目標の順で次に示す.
①アクチュエータとセンサの特徴や構造について習得する.20% (d1), (c2)
②ロボットの運動を記述する方法について習得する.40% (c2), (d1)
③ロボットの制御方法について理解する.40% (c2), (e2)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
①アクチュエータとセンサの特徴や構造アクチュエータとセンサの特徴や構造について説明することができる。アクチュエータとセンサの特徴や構造について概ね説明することができる。アクチュエータとセンサの名称等を答えることができる。左記に達していない。
②ロボットの運動を記述する方法ロボットの運動を記述する方法を使うことができる。ロボットのを記述する方法について説明することができる。ロボットの運動を記述する方法の基本的な考え方が説明できる。左記に達していない。
③ロボットの制御方法ロボットの制御方法を説明することができる。ロボットの制御方法を概ね説明することができる。ロボットの制御方法の名称を答えることができる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ロボット工学はきわめて幅広い学問であり、従来の機械工学や電気工学などの単一の学問分野だけで対応することは困難である。本講義では、ロボット工学の概要を把握することを目的に、ロボットの力学から応用までの基礎技術について学習する。本講義は企業で音響・振動・制御の部門で研究開発を行ってきた教員が担当する。
 〇関連する科目:線形制御(前期履修)、制御工学II(前期履修)、センサー工学(前期履修)、線形システム制御(次年度履修)
授業の進め方・方法:
この科目は学修単位科目のため、講義資料はサポートページに掲載し、各人が事前に印刷して持参してきてもらう形式とする。事前に内容を確認してきてもらうことで、効率的に講義を進める。2回ほどのレポートを課すことで理解の促進を行う。また、事後学習として課題を提示しておくので、適宜活用して理解を深めること。
この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習として「週ごとの到達目標」欄に示す課題などを実施する。
注意点:
ロボット工学はいろいろな科目の統合的科目であるので、関連する科目の履修が必要不可欠である。本科目は学習単位となっているので、学生個人の予習・復習が欠かせない。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、ロボット工学の概要 ロボットの歴史やロボット工学の三原則等を理解する。
【課題】過去のロボット技術の調査
2週 様々なロボットの紹介 様々なロボットについて見解を持つ。
【課題】現在・将来のロボット技術の調査
3週 自由度と座標系 自由度と座標系について理解する。
【課題】自由度と座標系に関する演習
4週 順運動学と同次変換行列 順運動学と同次変換行列について理解する。
【課題】同次変換行列に関する演習1
5週 同次変換行列と逆運動学 同次変換行列を用いて順運動学を求めることができる。逆運動学を理解する。
【課題】同次変換行列に関する演習2
6週 ロボット用アクチュエータ ロボット用アクチュエータについて理解する。
【課題】ロボット用アクチュエータに関する演習
7週 ロボット用センサ ロボット用センサについて理解する。
【課題】ロボット用センサに関する演習
8週 位置制御 ロボットの位置制御法について理解する。
【課題】ロボットの位置制御法に関する演習
4thQ
9週 速度制御 ロボットの速度御法について理解する。
【課題】ロボットの速度御法に関する演習
10週 力制御・インピーダンス制御 ロボットの力制御法とインピーダンス制御について理解する。
【課題】ロボットの力制御法とインピーダンス制御に関する演習
11週 人工ポテンシャル法 人工ポテンシャル法について理解する。
【課題】人工ポテンシャル法に関する演習
12週 解析力学の基礎 ラグランジュの運動方程式について理解する。
【課題】ラグランジュの運動方程式に関する演習
13週 ロボットの動力学 順動力学問題と逆動力学問題について理解する。
【課題】順動力学問題と逆動力学問題に関する演習
14週 その他のロボット その他のロボット形態やロボットの知能化について理解する。
【課題】身の回りで活躍しているロボットの調査
15週 まとめ ロボット工学の内容について理解を深める。
【課題】さまざまなロボット制御についての調査
16週 期末試験
17週:試験解説と発展授業

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

レポート発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合9500005100
基礎的能力0000055
専門的能力950000095
分野横断的能力0000000