電気回路ⅡA

科目基礎情報

学校 長岡工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 電気回路ⅡA
科目番号 0139 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 柴田,電気回路Ⅰ,コロナ社 / 遠藤・鈴木,電気回路Ⅱ,コロナ社
担当教員 坪根 正

到達目標

(科目コード:31211,英語名:Electric Circuits IIA)
この科目は長岡高専の教育目標の(D)と主体的に関わる。
この科目の到達目標と長岡高専の学習・教育到達目標の関連を、到達目標、評価の重み、学習・教育目標との関連の順で次に示す。
① 三相交流回路を理解する。20% (d1)
② 基本回路の過渡現象を理解する。30% (d1)
③ 二端子対回路網の基礎を身に付ける。30% (1)
④ 分布定数回路の基礎を身に付ける。20% (d1)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1三相交流回路の基礎事項について説明できる三相交流回路の基礎を理解している三相交流回路の基礎を概ね理解している三相交流回路の基礎を理解していない
評価項目2基本回路の過渡現象について説明できる基本回路の過渡現象を理解している基本回路の過渡現象を概ね理解している基本回路の過渡現象を理解していない
評価項目3二端子対回路目の基礎事項について説明できる二端子対回路網の基礎を理解している二端子対回路網の基礎を概ね理解している二端子対回路網の基礎を理解していない
評価項目4分布定数回路の基礎事項について説明できる分布定数回路の基礎を理解している分布定数回路の基礎を概ね理解している分布定数回路の基礎を理解していない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 (d1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
基礎的な電気回路網について講義する。主なテーマは、三相交流回路ならびに、基本回路の過渡現象、二端子対回路網、分布定数回路とし、これらに関連する応用技術についても述べる。
○関連する科目:電気回路Ⅰ(前年度履修)、電気回路ⅡB(後期履修)
授業の進め方・方法:
座学である。
注意点:
本科目は電気系の学生にとって、電気磁気学と共に最も基本的かつ重要な科目である。式などを覚えることより、電気回路の基礎を理解し、応用ができるようになるための学習を望む。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 科目の概要の説明、電気回路技術の紹介
2週 三相交流回路Ⅰ 三相交流回路の基礎事項について理解する
3週 三相交流回路Ⅱ 三相交流回路の基礎事項について理解する
4週 基本回路の過渡現象Ⅰ 基本回路の過渡現象について理解する
5週 基本回路の過渡現象Ⅱ 基本回路の過渡現象について理解する
6週 基本回路の過渡現象Ⅲ 基本回路の過渡現象について理解する
7週 中間試験 試験時間:80分
8週 中間試験の解説と発展授業
2ndQ
9週 二端子対回路網Ⅰ 二端子対回路網の基礎事項を理解する
10週 二端子対回路網Ⅱ 二端子対回路網の基礎事項を理解する
11週 二端子対回路網Ⅲ 二端子対回路網の基礎事項を理解する
12週 分布定数回路Ⅰ 分布定数回路の基礎事項を理解する
13週 分布定数回路Ⅱ 分布定数回路の基礎事項を理解する
14週 電気回路技術の実際への応用例 電気回路技術の実際への応用例について理解する
15週 これまでのまとめ
16週 期末試験
17週:期末試験の解説と発展授業
試験時間:80分

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。3
因数定理等を利用して、4次までの簡単な整式の因数分解ができる。3
分数式の加減乗除の計算ができる。3
実数・絶対値の意味を理解し、絶対値の簡単な計算ができる。3
平方根の基本的な計算ができる(分母の有理化も含む)。3
複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。3
解の公式等を利用して、2次方程式を解くことができる。3
因数定理等を利用して、基本的な高次方程式を解くことができる。3
簡単な連立方程式を解くことができる。3
角を弧度法で表現することができる。3
三角関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。3
加法定理および加法定理から導出される公式等を使うことができる。3
三角関数を含む簡単な方程式を解くことができる。3
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。4
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。4
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。4
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。4
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。4
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。4
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。4
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。4
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。4
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。4
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。4
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。4
RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。3前4,前5,前6
RLC直列回路等の複エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。3前4,前5,前6
電力三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を説明できる。4前2
電源および負荷のΔ-Y、Y-Δ変換ができる。4前3
対称三相回路の電圧・電流・電力の計算ができる。4前2,前3

評価割合

中間試験期末試験課題等合計
総合評価割合404020100
基礎的能力1010525
専門的能力30301070
分野横断的能力0055